2023年6月18日(日)に神奈川県横浜市鶴見区鶴見にある福井県の永平寺と並ぶ曹洞宗大本山の總持寺に行ってきました。
總持寺の創建は室町時代の元亨元年(1321年)、瑩山紹瑾が石川県輪島市にある「諸嶽観音堂」に入山し、寺号を「總持寺」、山号「諸嶽山」としたのが始まりです。元亨2年(1322年)、後醍醐天皇より紫衣を拝領し曹洞宗の大本山となりました。
明治31年(1898年)の火災によって堂宇を消失し、明治44年(1911年)に石川県から神奈川県横浜市に移転し現在に至ります。
今回、実際に總持寺に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
總持寺へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎JR(京浜東北・鶴見)線「鶴見駅」下車、東口より總持寺まで350m、徒歩で約5分
◎京急本線「京急鶴見駅」下車、東口より總持寺まで700m、徒歩で約10分
自動車を利用
◎カーナビに總持寺の電話番号「045-581-6021」を入力、または總持寺の住所「神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-1」を入力し検索
駐車場
總持寺の境内に普通自動車が100台駐車可能な無料駐車場があります。日曜日の午後に参拝に訪れましたが混雑もなく空いていました。
總持寺の参拝と見どころ
三松関(登録有形文化財)
駅から總持寺に向かうと最初に見えるのが三松関と呼ばれる總持寺の総門です。総門は高麗門となっており、三樹松関と書かれた扁額が掛かっています。
三松関を潜ると参道がまっすぐ伸び、参道沿いに松が生い茂っています。直進すると三門があります。
三門
三門は昭和44年(1969年)に鉄筋コンクリート造りで建立されたもので、日本一の大きさを誇ります。三門には總持寺の山号「諸嶽山」と書かれた扁額が掛かり、門の左右には元横綱・北の湖をモデルとした仁王像が立っています。
向唐門(登録有形文化財)
三門を潜り右に曲がると向唐門があります。後醍醐天皇から紫衣を拝領し曹洞宗の大本山となってから歴代天皇より勅願寺として崇敬を集め「勅使門」とも呼ばれました。通常扉は閉まっていますが、禅師の入山式や、正月、7月のみたままつり、11月の御移転記念日に扉が開けられます。
三松閣
向唐門の近くにある巨大な切妻造りの建物は平成2年(1990年)に建立された三松閣です。三松閣にあるカフェ「茶房おかげや」では軽食やパフェやケーキなどのスイーツが頂けます。窓側の席に座ると春は桜を楽しみながらお食事ができます♪
香積台(登録有形文化財)
三松閣の隣には香積台と呼ばれる建物があります。総受付が行われている場所で、内部には日本最大といわれる木彫の大黒尊天がお祀りされています。大黒尊天は開運福徳のご利益で有名です。
百間廊下(登録有形文化財)
香積台の近くにある長い廊下は百間廊下と呼ばれ長さは164mもあります。境内のお堂をつなぐ廊下で、途中には「金鶏門(東)」「中雀門(中央)」「玉兔門(西)」と呼ばれる3つの通用門があります。
百間廊下を通り過ぎると一際大きな大祖堂が見えます。大祖堂の前に手水舎がありますのでしっかりと心身を清めます。
大祖堂
大祖堂は昭和40年(1965年)に建立されたもので、高さ36m、銅版屋根は53トンにもなります。内部は千畳敷きで、内陣の奥には歴代禅僧の頂相が安置されています。大祖堂手前の回向柱からは「五色の綱」が開祖・瑩山紹瑾禅師の木造の手まで繋がっており、柱に触れると禅師と御縁が生まれ功徳を授かるといわれています。
雙眸丘
三門の左には雙眸丘と呼ばれる小高い丘陵があります。石段を登ると開運招福の穴熊稲荷、関東一の大きさを誇る大梵鐘、開運厄除け祈願の三寶殿があります。
穴熊稲荷
石段を登り朱色の鳥居の先に鎮座するのは穴熊稲荷です。穴熊稲荷大明神がお祀りされており、五穀豊穣・開運招福の御神徳で信仰されています。
大梵鐘
雙眸丘の上の鐘楼は大正2年(1913年)に鋳造された関東一の大きさを誇る大梵鐘です。重量は18.75トンもあり、横浜市指定文化財となっています。
三寶殿
大梵鐘の近くにある三寶殿には荒神様(三寶大荒神)がお祀りされています。開運厄除け祈願で知られ、社殿の周辺には朱色の奉納旗がたくさん見られ篤い崇敬と信仰を感じることができます。
御朱印
御朱印は境内の香積台で頂くことが可能で、御朱印の受付時間は午前10時から午後4時30分までとなっています。
横浜市鶴見区の総持寺に参拝してきました。
永平寺と並ぶ曹洞宗の中心寺院。
広大な境内、大祖堂の大きさには圧倒されました。来年は太祖700回大遠忌、4月から法要が行われますね。
お土産はふくべさんの、鶴見めぐりとバターどら焼きです💖
#鶴見
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#御朱印 pic.twitter.com/fwBw3pNap9— オリーブ (@Hnq7ip2pswibXkL) May 28, 2023
おわりに
總持寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約1時間でした。總持寺は福井県の永平寺と並ぶ曹洞宗の大本山で、参拝者に開かれた広大な境内では参拝者がゆっくり過ごしているのが印象的でした。建造物はどれも巨大で見事なもので、登録有形文化財に指定されているものも多数ありました。境内にはカフェもあり、春になるとそこから桜を楽しむこともできます。見どころいっぱいの總持寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
總持寺 | |
住所 | 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-1 |
電話番号 | 045-581-6021 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎JR(京浜東北・鶴見)線「鶴見駅」下車、東口より總持寺まで350m、徒歩で約5分 ◎京急本線「京急鶴見駅」下車、東口より總持寺まで700m、徒歩で約10分 ■自動車を利用 ◎カーナビに總持寺の電話番号「045-581-6021」を入力、または總持寺の住所「神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-1」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が100台駐車可能な無料駐車場あり |