2016年2月26日(金)に東京都渋谷区の東福寺(とうふくじ)にいってきました。
東福寺は、源義家が金王八幡宮と共に創建したと伝わっており、承安3年(1173年)に、円鎮僧正によって開創されました。
当初親王院と称していましたが、建仁2年(1202年)に地頭渋谷高重の帰依により、渋谷山常照院円證寺となりました。
渋谷区内で最古の寺院で、空襲で渋谷区の寺院が焼失した中、東福寺は空襲を逃れ、現在に昔の姿をとどめています。
アクセスと見どころ、所要時間
アクセスは、渋谷駅から山手線内側、ヒカリエ側の方の出口から首都高3号線沿いにまっすぐ歩いて約10分で到着します。
見どころとしては美しい境内と本堂、渋谷区の有形文化財に指定されている梵鐘が見どころとなっています。
今回ゆっくり参拝と境内を散策して、所要時間の合計は約15分でした。
東福寺入口
東福寺山門です。山門は少しわかりにくいかもしれませんが、渋谷山東福寺は金王八幡宮に隣接しています。
山門付近には亀の石碑とお地蔵様がおられました。
境内は渋谷とは思えないほど緑豊かで静かで、参道から本堂をみた風景です。
参道左には立派な鐘楼堂があります。
紅葉の時期は綺麗だと思います。
寺院の由緒が記載された梵鐘で、渋谷区有形文化財に指定されています。
奥に見える高層ビルが渋谷にいることを思い出します。
手入れが行き届いた美しい境内です。
立派な彫刻が施された本堂です。
山号「渋谷山」の額がかかっています。
馬頭観音と、合掌地蔵尊です。
馬頭観音は憤怒の表情が多いですが、こちらの観音様は穏やかな表情をされています。
合掌地蔵尊は、造られた年代は不明ですが、名前の通り、合掌しているお地蔵様です。
栄範地蔵尊、栄傳地蔵尊です。
栄範、栄傳は享保から安永のころに活躍された、東福寺38世、39世のご住職です。
お地蔵様が左足を立てているのが特徴です。
平成25年7月22日、渋谷区宇多川町から遷座された宇田川地蔵様がおられるお堂です。
お堂は遷座してきて間もないのでとても綺麗で、身近なお地蔵様がずっと大切に残されているのはとても嬉しくなります。
真ん中は3基の庚申塔で、中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔で、江戸時代に大衆の間で流行しました。
おわりに
渋谷山東福寺は、約800年から900年前に創建された歴史のあるお寺で、渋谷駅から約10分でアクセスできます。
空襲を逃れ、当時の姿を今に伝え、梵鐘は渋谷区有形文化財に指定されています。
宇田川町から遷座された宇田川地蔵様もおられ、境内は緑豊かで、渋谷の喧騒から隔絶された空間となっており、とても落ち着けるお寺でした。
渋谷に来られた際は一度参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都渋谷区渋谷3丁目5−8 |
電話番号 | 03-3409-7913 |
拝観料 | 無料 |
交通 | JR山手線・渋谷駅 から徒歩約10分 |
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