2022年10月10日(月)に宮城県仙台市青葉区霊屋下にある瑞鳳殿近くに鎮座し伊達家が厚く信仰した穴蔵稲荷神社に行ってきました。
穴蔵稲荷神社は稲荷神社を厚く信仰していた伊達家によって創建された神社で、居城近くに神社をお祀りして出陣の際には武運と繁栄を祈願したと伝わります。藩祖・伊達政宗公も出陣する際には稲荷大明神に戦勝を祈願し、御神体を家臣に奉持させ陣営に奉安させました。夫人の愛姫も守護神として深く信仰し、安産を祈願しました。
当初は山形県米沢に鎮座していましたが、伊達政宗公によって福島県伊達郡梁川に遷座され、その後伊達政宗公の隠居所である若林城近くの荒井の里にお祀りされました。
万冶年間(1658年~1660年)、現在地の西側の広瀬川の崖の上「鈴の沢」と呼ばれる洞窟の中に青葉城に向けて建立され「穴蔵稲荷大明神」と呼ばれました。西に向かって鎮座していたことから「夕日稲荷大明神」とも称されました。 天保6年(1835年)に広瀬川の洪水によって崖崩れが発生し社殿が流出した為、現在地に遷座されました。
今回、実際に穴蔵稲荷神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
穴蔵稲荷神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」下車、穴蔵稲荷神社まで1.1km、徒歩で約16分
◎JR線「仙台駅」下車、西口バスターミナル16番乗り場より「るーぷる仙台」青葉山方面バスに約13分乗車、「瑞鳳殿前」バス停下車、穴蔵稲荷神社まで350m、徒歩約6分
自動車を利用
◎カーナビに穴蔵稲荷神社の住所「宮城県仙台市青葉区霊屋下21-16」を入力し検索
駐車場
穴蔵稲荷神社には駐車場はありません。瑞鳳殿の近くですので瑞鳳殿の無料駐車場に止めて一緒に参拝するのが良いと思います。
穴蔵稲荷神社の参拝と見どころ
一の鳥居・二の鳥居
穴蔵稲荷神社の入口には一の鳥居である朱塗りの神明鳥居があります。鳥居の中央には注連縄と「穴蔵神社」と書かれた扁額が掛かっています。「穴蔵」の名前は「鈴の沢」と呼ばれる広瀬川西側の崖の上にあった洞窟の中に鎮座していたことが社名の由来です。鳥居を潜り石段を上ると二の鳥居があります。
二の鳥居を潜ると少し広場のような場所となっており、石段を上ると三の鳥居と社殿があります。
三の鳥居
三の鳥居は石造の明神鳥居です。鳥居を潜り左に手水舎、右に拝殿があります。
手水舎でしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
拝殿
拝殿は中を通り抜けることの出来る造りとなっており、拝殿の中央には「穴蔵神社」の扁額が掛かっています。
拝殿内部を進むと正面に流造の本殿があります。本殿の前には賽銭箱と机が設置されており、机の上には書置きの「御朱印」「筆ペン」「由緒書」が設置されていました。
本殿・御祭神・ご利益
拝殿と本殿を横から見た光景です。本殿には御祭神の宇迦之御魂神がお祀りされ、倉稲魂命・大山祇神が配祀されています。宇迦之御魂神と倉稲魂命が五穀豊穣・商売繫盛、大山祇神が安産のご利益で知られています。
本殿の後方には多くの社殿や石祠があり、稲荷神社の神使であるお狐様がおられました。
御朱印
御朱印は拝殿内部に設置された机の上に書置きのものが用意されており、初穂料は300円になります。
⛩️穴蔵稲荷神社
宮城県仙台市青葉区
瑞鳳殿へ続く長い急坂の手前を右に入ったところにある小さな神社。
拝殿前に書置き御朱印があり、日付は自分で記入します。
御朱印が入った袋に初穂料と記載の小さな封筒が同封されているので300円入れて賽銭箱へ。#御朱印#御朱印巡り pic.twitter.com/pAsM7x2rzE— ✿はなみずき✿御朱印巡り (@CjaMK3peP7k9lii) June 7, 2023
おわりに
穴蔵稲荷神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。穴蔵稲荷神社は瑞鳳殿の近くに鎮座する伊達家ゆかりの神社で、境内は綺麗に維持・管理されており心地の良い神域でした。御朱印は拝殿内部に用意されています。瑞鳳殿を参拝した際は穴蔵稲荷神社も一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
穴蔵稲荷神社 | |
住所 | 宮城県仙台市青葉区霊屋下21-16 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎仙台市地下鉄東西線「大町西公園駅」下車、穴蔵稲荷神社まで1.1km、徒歩で約16分 ◎JR線「仙台駅」下車、西口バスターミナル16番乗り場より「るーぷる仙台」青葉山方面バスに約13分乗車、「瑞鳳殿前」バス停下車、穴蔵稲荷神社まで350m、徒歩約6分 ■自動車を利用 ◎カーナビに穴蔵稲荷神社の住所「宮城県仙台市青葉区霊屋下21-16」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、瑞鳳殿に無料駐車場あり |