2023年6月10日(土)に東京都八王子市小門町にある産千代稲荷神社に行ってきました。
産千代稲荷神社は慶長年間(1596年~1615年)、甲斐武田氏の滅亡後に徳川家康に仕えた大久保石見守長安が八王子に8000石の所領を与えられて陣屋を設ける際に鬼門除けとして創建したと伝わります。「千代」に続くようにと「産千代稲荷神社」と名付けられました。
御祭神は倉稲魂命で、ご利益は五穀豊穣・商売繁盛・安産祈願で知られています。
今回、実際に産千代稲荷神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
産千代稲荷神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎JR中央線「西八王子駅」下車、産千代稲荷神社まで1.2km、徒歩で約15分
◎JR(八王子線・八高線・横浜線)「八王子駅」下車、産千代稲荷神社まで1.5km、徒歩で約19分
◎京王線「京王八王子駅」下車、産千代稲荷神社まで1.7km、徒歩で約23分
自動車を利用
◎カーナビに産千代稲荷神社の住所「東京都八王子市小門町82」を入力し検索
駐車場
産千代稲荷神社には普通自動車が約5台駐車可能な無料駐車場があります。土曜日の午後に参拝に訪れましたが混雑もなく空いていました。
産千代稲荷神社の参拝と見どころ
産千代稲荷神社の参拝開始
産千代稲荷神社の入口には神明鳥居が立ち、境内は多くの奉納玉垣によって囲まれています。鳥居の左前方には「産千代稲荷神社」と書かれた社号碑があります。産千代稲荷神社は大久保長安が陣屋内に鬼門除けとして創建し、境内は昭和39年(1964年)に「大久保石見守長安陣屋跡」として八王子市の史跡に指定されました。
長安陣屋井戸
鳥居を潜って右には「長安陣屋井戸」があります。6月に参拝しましたので境内のあちこちで紫陽花が美しい花を咲かせていました。
かつて「稲荷森」と呼ばれた境内
大久保長安が慶長18年(1613年)に没すると生前の不正蓄財の罪によって息子は全員処刑され、元禄17(1704年)に八王子宿の代官駐在制度がなくなると陣屋も廃されました。跡地は大木が多く茂っていたことから「稲荷森」と呼ばれました。
鳥居を潜って参道左には手水舎があります。こちらでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
明治時代奉納の狛狐
拝殿の前には明治35年(1902年)に奉納された狛狐が一対鎮座しています。
かわいらしさを感じる狐像は両方とも口を閉じており、左が子持ち、右が宝珠持ちとなっています。
社殿・御祭神・ご利益
社殿(拝殿・本殿)は昭和20年(1945年)の八王子大空襲で焼失しますが、昭和29年(1954年)に再建されました。拝殿の前には一際大きな注連縄が掛かっています。
御祭神には倉稲魂命がお祀りされ、ご利益は五穀豊穣・商売繁盛・安産祈願で知られています。社殿の周囲も緑や花に包まれており心が落ち着く神域です。
境内社3社と江戸時代奉納の水盤
社殿の左側には創建不詳の境内社が3社並んで鎮座しています。神明鳥居の右にある水盤は江戸時代の文久4年(1864年)に作られたものです。
御朱印
御朱印は境内の社務所で頂くことが可能です。
昨日、八王子十五宿&大久保長安祭スタンプラリー10箇所の起点子安神社と終点産千代稲荷神社の御朱印をいただいた。子供たちが自転車で集めているのに遭遇した。礼儀正しい子たちだった。 pic.twitter.com/1Ij70IKtFL
— 蟹江元 (@hajikun5) April 22, 2023
おわりに
産千代稲荷神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。産千代稲荷神社は大久保長安が陣屋内に創建した神社で、境内は「大久保石見守長安陣屋跡」として八王子市の史跡に指定されています。境内には「長安陣屋井戸」、江戸時代の水盤、明治時代の狛狐があります。木々が生い茂り花に包まれた姿はかつて「稲荷森」と呼ばれた名残を感じます。見どころいっぱいの産千代稲荷神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
産千代稲荷神社(うぶちよいなりじんじゃ) | |
住所 | 東京都八王子市小門町82 |
電話番号 | 042-622-3452 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎JR中央線「西八王子駅」下車、産千代稲荷神社まで1.2km、徒歩で約15分 ◎JR(八王子線・八高線・横浜線)「八王子駅」下車、産千代稲荷神社まで1.5km、徒歩で約19分 ◎京王線「京王八王子駅」下車、産千代稲荷神社まで1.7km、徒歩で約23分 ■自動車を利用 ◎カーナビに産千代稲荷神社の住所「東京都八王子市小門町82」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が約5台駐車可能な無料駐車場あり |