【大阪府】曾根崎心中の舞台で縁結びのパワースポット露天神社(お初天神)!ご利益や御朱印、アクセスをご紹介

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2022年8月11日(木)に大阪市北区曽根崎にある縁結びの聖地で通称「お初天神」の名で親しまれている露天神社つゆてんじんしゃに行ってきました。

露天神社は江戸時代の元禄16年(1703年)に境内で実際にあった心中事件を題材に、近松門左衛門が一ヶ月余りで人形浄瑠璃「曽根崎心中」を発表した場所としても有名です。ヒロインの名前が「お初」であったことから発表後は「お初天神」と呼ばれるようになりました。

今回、実際に露天神社に参拝してきましたので見どころやご利益、御朱印、アクセスをわかりやすくご紹介したいと思います。

露天神社の概要

創建は不詳ですが、1300年以上前に曾根崎洲という大阪湾に浮ぶ孤島に「住吉住地曾根神すみよしすむちそねのかみ」を祀っていたと伝わり、天皇が即位した際に行われた「難波八十島祭なにわやそしままつり」旧跡の一社とされています。曽根崎(曽根洲)という地名は「住吉住地曾根神」に由来するとされ、南北朝時代には「曽根洲」が拡大され、地続きの「曽根崎」となったと言われます。

平安時代の昌泰4年(910年)、菅原道真が太宰府へ左遷配流される途中に当社に立ち寄って「露と散る 涙に袖は 朽ちにけり 都のことを 思い出ずれば」という歌を詠んだことから「露天神社」と称するようになりました。(社名の由来その他所説有り)

江戸時代の元禄16年(1703年)、近松門左衛門が当社の「天神の森」で起こった堂島新地天満屋抱えの「お初」と、内本町平野屋手代「徳兵衛」の心中事件を題材に「曽根崎心中」を劇化すると大成功を収め、以降「お初天神」と称されるようになりました。

御祭神は5柱がお祀りされており、ご利益は以下の通りです。

御祭神 ご利益
大己貴大神おおなむちのおおかみ 縁結び・子授の神・夫婦和合・五穀豊穣・養蚕守護・医薬・病気平癒・産業開発・交通・航海守護・商売繁盛
少彦名大神すくなひこなのおおかみ 医学・薬学・病気平癒・厄除け・商売繁盛
天照皇大神あまてらすすめおおかみ 国土安泰・開運・勝運・福徳
豊受姫大神とようけひめのおおかみ 五穀豊穣・商売繁盛・開運厄除け
菅原道真すがわらみちざね 合格祈願・学業成就

露天神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・大阪市営地下鉄谷町線「東梅田駅」下車、露天神社まで200m、徒歩で約3分
・JR東西線「北新地駅」下車、露天神社まで400m、徒歩で約5分
・大阪市営地下鉄御堂筋線、阪急電鉄、阪神電鉄「梅田駅」下車、露天神社まで450m、徒歩で約6分
・大阪市営地下鉄四ツ橋線「西梅田駅」下車、露天神社まで600m、徒歩で約8分
・JR線「大阪駅」下車、露天神社まで800m、徒歩で約10分

自動車を利用

・カーナビに露天神社の住所「大阪市北区曽根崎2丁目5番4号」を入力し検索

駐車場

露天神社には参拝者用の駐車場はありませんので近隣のパーキングを利用します。

露天神社の参拝と見どころ

露天神社の参拝開始

露天神社の入口にある木造の明神鳥居を通って境内に進みます。木造の鳥居は大阪市内では珍しく暖かみを感じます。鳥居前には「露 天神社」と書かれた社号碑が立っています。こちらは正門になりますが、その他、北門、西門、東門と4カ所の入口があります。
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正門の鳥居を潜り参道正面に見えるのが本社、参道左側に手水舎、右側に社務所や「露の井戸」と呼ばれる神泉があります。
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手水舎で心身をしっかりと清めて参拝へ進みます。
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名前の由来になった「神泉 露の井戸」

浪速七名井のひとつで梅雨時期になると清水が湧き溢れる「神泉 露の井戸」です。菅原道真が太宰府へ左遷配流される途中に詠んだ歌に「露」が含まれていたことから「露天神社」と称されるようになった説が有名ですが、こちらの井戸から称されるようになったとも伝わります。
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神明造りの本社

本社は昭和20年(1945年)の戦災で焼失しますが、昭和32年(1957年)に再建されました。伊勢神宮と同じ神明造りで、本社の前にはしめ柱があります。しめ柱には大阪駅の方向より飛来したP-51による機銃掃射の跡が残っています。
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御祭神には大己貴大神、少彦名大神、天照皇大神、豊受姫大神、菅原道真がお祀りされており、縁結び・諸行繁盛・学業成就・病気平癒、その他のご利益で知られています。特に縁結びのご利益が有名で、大阪随一の縁結びのパワースポットとしても知られています。
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曾根崎心中ゆかりの碑

本社の左側には「曾根崎心中ゆかりの碑」があります。江戸時代の元禄16年(1703年)に近松門左衛門が当社で実際に起こった心中事件を元に「曽根崎心中」を発表し大成功を収めました。以降「お初天神」と称されるようになりました。
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お初と徳兵衛のブロンズ像

石碑の近くには平成16年(2004年)に建立されたお初と徳兵衛のブロンズ像があります。露天神社(お初天神)9

お初と徳兵衛が永遠の愛をこの地で誓ったことから平成25年(2013年)に「恋人の聖地」に選定されました。恋人の聖地とは全国で123カ所あるロマンティックなスポットのことで、その内のひとつに選定されています。周囲には良縁成就を祈願したハート型の絵馬が多く奉納されています。
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開運稲荷社

お初と徳兵衛のパネルの近くには境内社の開運稲荷社が鎮座しています。明治42年(1909年)に発生した大火災の後、近隣の稲荷社4社を合祀し現在地に遷座してお祀りしています。
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御祭神には玉津大神、天信大神、融通大神、磯島大神がお祀りされ、ご利益は商売繁盛・五穀豊穣・皮膚病治癒で知られています。
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病気平癒のご利益がある「撫で牛さん」

開運稲荷社の近くにある「神牛舎」の神牛は「神牛さん」「撫で牛さん」と呼ばれ自分の身体の悪いところと神牛さんを交互に撫でると身代わりとなってくれ、悪いところを治してくれると信仰されています。
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水天宮・金毘羅宮

本社の右側には水天宮金毘羅宮が鎮座しています。御祭神には天乃御中主大神、安徳天皇、大物主大神、崇徳天皇、住吉大神、他2柱がお祀りされており、安産祈願・児童厄除・交通安全・商売繁盛・水関係職種の守護等のご利益があります。
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難波神明社

水天宮・金毘羅宮の近くに鎮座している難波神明社です。「夕日神明社」とも呼ばれ、春日出の「朝日神明社」、鶴町の「日中神明社」と共に「大阪三神明」に数えられています。御祭神は天照皇大神・豊受姫大神がお祀りされ、五穀豊穣・商売繁盛等のご利益があります。
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御朱印・御守り

御朱印やお守りは本社の向かいにある社務所で頂くことが可能です。
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貼り付け用の御朱印は初穂料300円で、お初天神・金刀比羅宮・水天宮・開運稲荷社の御朱印があります。御朱印を選んで受付へ持っていきます。本社の御朱印のみ記帳していただくことが可能です。
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お守りも縁結びの御守りをはじめとして多数用意されています。
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菅原道真公がお祀りされていることから学業お守りや、境内社の金毘羅宮の金色の金運お守りも人気です。
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おわりに

露天神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約30分でした。近松門左衛門の曾根崎心中の舞台として有名な神社で、近年では縁結びの聖地として多くの参拝者が訪れています。境内にはお初と徳兵衛のブロンズ像やパネルが設置され、ハート型の絵馬が多数奉納されています。社名の由来になったと伝わる露の井戸も現存しており、境内社も数多く鎮座しています。カラフルな御朱印やお守りも多数あります。見どころいっぱいの露天神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

露天神社
住所 大阪市北区曽根崎2丁目5番4号
電話番号 06-6311-0895
営業時間
(社務所)
午前9時~午後6時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・大阪市営地下鉄谷町線「東梅田駅」下車、露天神社まで200m、徒歩で約3分
・JR東西線「北新地駅」下車、露天神社まで400m、徒歩で約5分
・大阪市営地下鉄御堂筋線、阪急電鉄、阪神電鉄「梅田駅」下車、露天神社まで450m、徒歩で約6分
・大阪市営地下鉄四ツ橋線「西梅田駅」下車、露天神社まで600m、徒歩で約8分
・JR線「大阪駅」下車、露天神社まで800m、徒歩で約10分
■自動車を利用
・カーナビに露天神社の住所「大阪市北区曽根崎2丁目5番4号」を入力し検索
駐車場 駐車場なし、近隣のパーキングを利用

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