2016年3月18日に京都府京都市右京区嵯峨にある化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)に行ってきました。
化野念仏寺の見どころは、西院の河原や美しい竹林、毎年8月23・24日に行われる千灯供養が見どころとなっています。
紅葉のスポットとしても有名で、西院の河原の石仏と紅葉も見どころとなっています。
今回ゆっくり参拝して、所要時間は約60分でした。
化野念仏寺の概要
化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)は、山号は華西山(かさいざん)で、浄土宗のお寺です。
化野は古くから東山の鳥辺野(とりべの)、洛北の蓮台野(れんだいの)と共に平安時代から風葬の地として知られています。西行の歌でもあだし野は人生の無常の象徴として読まれています。
誰とても とまるべきかは あだし野の
草の葉ごとに すがる白露
寺伝によれば弘仁年間(810~824年)に、空海上人があだし野に葬られていた人々の追善の為、小倉山寄りを金剛界、曼茶羅山寄りを胎蔵界と見立てて千体の石仏を埋め中間を流れる川曼荼羅川の河原に五智如来(ごちにょらい)を立て、一字を建立し五智如来寺と称したのが始まりといわれています。
当初は真言宗でしたが鎌倉時代の初期に法然(ほうねん)の常念仏道場となり浄土宗に改められ、名も念仏寺と呼ばれるようになりました。
本堂は正徳2年(1712年)に黒田如水の外孫の寂道(じゃくどう)上人が再建したといわれ、本尊には阿弥陀如来像が安置されています。
毎年8月23・24日には、8000体に及ぶ石仏等に灯が供えられ、幽玄な雰囲気のなか行われる「千灯供養」には、多くの参詣者が訪れます。
化野念仏寺へのアクセス
電車・バスの場合、京都駅からだと、京都バス72系統「鳥居本」で下車し、徒歩約5分で到着します。
京阪三条駅からの場合、京都バス62系統「鳥居本」下車し、徒歩約5分で到着します。
嵐山の渡月橋からだと約2km、徒歩約30分ですが、嵐山近辺は見どころが多いので散策しながら化野念仏寺まで行くのもおすすめです。
車の場合は有料駐車場が化野念仏寺近辺に多くありますので、駐車場に困ることもありません。
今回は化野念仏寺から徒歩約4分のところにある今井駐車場に駐車して、2時間で500円でした。
かなり広い駐車場ですのでとても止めやすく、駐車時に係りの方に料金を支払います。
今井駐車場から化野念仏寺までの道案内がありましたので、迷うこともありませんでした。
化野念仏寺の前の通りはお土産屋や飲食店が並んでいます。
景観に配慮した建物でとても雰囲気が良かったです。
化野念仏寺参詣
化野念仏寺へは石段を登って向かいます。
苔や緑が生い茂っていてとても静かでした。
石段を登った先で拝観料を納めます。
拝観時間は午前9時~午後4時30分で、拝観料は500円です。
境内は綺麗に整備されていて、苔がとても美しいです。
嵐山の天龍寺付近は人がとても多いですが、化野念仏寺は参詣者は10名程度でとてもゆっくり参詣することができます。
境内の苔と石仏のコントラストがとても美しいですね。
境内を順路通りに進むと、右手に西院の河原が見えてきます。
このあたりはよくサスペンスドラマで使用されているので見たことがある方も多いと思います。
西院の河原の外からは写真可能ですが、西院の河原内部での写真撮影は不可となっています。
写真を撮影する方は本堂へ向かう途中で写真を撮影するのが良いと思います。
この辺りで西院の河原を撮影されている方が多かったです。
向かって右手手前が西院の河原、右手奥に本堂・庫裡(寺務所)、正面に水子地蔵、突き当り左手奥に竹林の道があります。
こちらが本堂・庫裡(寺務所)です。
御朱印はこちらでいただけますので、本堂でしっかりお参りした後、御朱印を頂きました。
左に進むと水子地蔵、竹林の道があります。
こちらが竹林の道です。
はっとするほど美しい竹林で、よくポスターやカレンダーで目にする京都嵯峨野の竹林の風景が広がっています。
竹林の道を道なりに約5分程登ると、六面六体地蔵があります。
嵐山渡月橋辺りの竹林は人がとても多いですが、化野念仏寺の竹林には人がほとんどおらず、ゆっくり静寂な中散策したい方におすすめです。
写真も好きなアングルでとれるので思わず何枚もとってしまいました!
竹林を抜けると六面六体地蔵があります。
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道の6つの世界におられるお地蔵様を現わしたもので、ひしゃくで水をすくい、お地蔵様にかけると罪障が洗い流すことができます。
時計回りの順で「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」を言ってお参りするのが良いそうです。
庫裡(寺務所)の前には延命地蔵尊があります。
こちらも家族の健康を願って、しっかりとお参りしました。
庫裡(寺務所)から西院の河原へと続く道がありますが、西院の河原内部では写真撮影は禁止ですので注意しましょう。
西院の河原内部は、無数の石仏が時が止まったような静寂の中に存在しており、その中をゆったり参詣できるというとても不思議な体験ができます。
長い間、風雨にさらされたため形がだいぶ変形している石仏もあり、様々な時代の石仏がありました。
別の角度から西院の河原入り口の風景を見たところです。
西院の河原はとても厳かな雰囲気と、無数の石仏が敷き詰められていて不思議な雰囲気が混在している空間でした。
おわりに
化野念仏寺の西院の河原は想像以上に石物が敷き詰められていて、とても不思議な空間でした。
竹林も大変美しく見ごたえがありました。
化野念仏寺は嵐山近辺にも関わらず、人もまばらで、竹林やお寺をゆっくり散策したい方にとてもおすすめです。
11月下旬頃からは、紅葉のスポットとして有名で、嵐山近辺のお寺の中ではゆっくり落ち着いて紅葉散策できますので、静かに紅葉を見たい方にもおすすめです。
化野念仏寺の徒歩圏内には、二尊院、清凉寺、常寂光寺、愛宕念仏寺、落柿舎、祇王寺もありますので、一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17 |
電話番号 | 075-861-2221 |
拝観料 | 大人500円 |
拝観時間 | 午前9:00〜午後4:30 |
拝観日 | 無休 ※天候などにより休観有り |
交通 | ・JR京都駅から京都バス72系統 「鳥居本」下車 徒歩5分 ・京阪三条駅から京都バス62系統 「鳥居本」下車 徒歩5分 |
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