2022年8月13日(土)に兵庫県高砂市高砂町東宮町にある謡曲「高砂」の舞台で「相生松」が有名な高砂神社に行ってきました。
「相生松」は、高砂神社が創建されてまもなく1本の根から雌雄の幹が左右に分かれて2本の幹を持っており、ある日尉(伊弉諾尊)と姥(伊弉冊尊)の2神が現れ「我は今より神霊をこの木に宿し世に夫婦の道を示さん」と告げられたことから「相生松」と称されるようになりました。「相生松」は縁結びのパワースポットとしても知られています。
創建は不詳ですが約1,700年前、神功皇后が外征の際に大己貴命の加護によって敵に勝利し、帰路に大己貴命を御祭神としてこの地にお祀りしたのが起源と伝わります。平安時代の天禄年間(970年~972年)に疫病が流行った際には素盞嗚命と奇稲田姫命をお祀りしたところ疫病が収まったと伝わります。
文禄元年(1592年)、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に戦勝祈願の為に参拝したといわれ、姫路城主の池田輝政や姫路藩主・本多忠政を始め歴代の姫路藩主から篤い崇敬を集めました。
今回高砂神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
高砂神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・山陽電鉄本線「高砂駅」下車、高砂神社まで1.2km、徒歩で約15分
自動車を利用
・カーナビに高砂神社の電話番号「079-442-0160」を入力、または高砂神社の住所「兵庫県高砂市高砂町東宮町190」を入力し検索
駐車場
高砂神社には境内南側の入口鳥居横に普通自動車が約8台駐車可能な無料駐車場があります。駐車場の場所には参拝者駐車場と書かれた赤い旗が目印です。
高砂神社の参拝と見どころ
高砂神社の参拝開始
高砂神社の南側参道入口の鳥居を潜って境内に進みます。参拝者専用の無料駐車場は参道を直進したところにある門の右側にあります。
門を潜ると広大な境内が目の前に広がります。参道の左側にあるのが手水舎、右側にある見事な松が「ご神木いぶき」です。
手水舎で心身をしっかりと清めて参拝へ進みます。
ご神木いぶき
樹齢1,000年以上といわれる「ご神木いぶき」は、阿蘇神社の神主であった宇治友成が上京途中に高砂の浦に立ち寄り、杖にしていた木を地面に突き刺すと芽が吹いたと伝わる御神木で現在もその姿を留めています。
社殿・御祭神・ご利益
高砂神社の社殿(拝殿)の前には注連柱が立ち、その先の狛犬一対が境内を悪い気から護っています。「高砂神社」の社号碑も見えます。御祭神は主祭神の大己貴命・素盞嗚尊・奇稲田姫がお祀りされ、大己貴命が縁結び、素盞嗚尊が厄除け、奇稲田姫が縁結び・夫婦和合のご利益が有名です。
見事な拝殿・幣殿・祝詞殿・本殿の4棟が連なっています。拝殿・幣殿は18世紀後半に建立、本殿は17世紀前半に建立され19世紀前半に建て替えられたと考えられています。
拝殿の左側には水は出ていませんが手水舎と珍しい鯉の像が乗っている水盤があります。
社殿の周囲には数多くの境内社が鎮座
和魂神社
鯉の水盤近くに鎮座するのは和魂神社で高砂町出身の英霊がお祀りされています。
琴平神社
和魂神社の隣に鎮座するのは琴平神社で御祭神に大物主命がお祀りされています。国造りの神様であることから五穀豊穣・商売繁盛・殖産興業・方除け等のご利益で知られています。
猿田彦社・秋葉社・神馬社・天神社・神蔵庫
琴平神社の隣には写真左から猿田彦社・秋葉社・神馬社・天神社・神蔵庫と並びます。猿田彦社は猿田彦大神、秋葉社は軻遇突智命、天神社は菅原道真公、粟島社は少彦名命がお祀りされています。
榎神社
神蔵庫の後方に鎮座するのは榎神社で御祭神に榎大神を祀っています。その両側には白蛇社と稲荷社がお祀りされています。
稲荷社・神明社・住吉社
本殿の後方に社務所があり、右後方に稲荷社・神明社・住吉社と並んで鎮座しています。稲荷社は倉稲魂命、神明社は 天照大神・春日大神・八幡大神、住吉社は住吉三神が御祭神にお祀りされています。
尉姥神社
住吉社の隣に鎮座するのは尉姥神社で、御祭神は夫婦神である尉(伊弉諾尊)・姥(伊弉冉尊)であることから縁結び・和合長寿のご利益で有名です。境内の「相生松」は、伊弉諾尊・伊弉冊尊の2神が現れ「我は今より神霊をこの木に宿し世に夫婦の道を示さん」と告げられたことから名付けられたと伝わります。
縁結びのパワースポット「相生霊松舎」
尉姥神社の右隣に「高砂神社会館」がありその隣に「相生霊松舎」があります。建物内部には「3代目相生松」が保存されています。3代目相生松は姫路藩主・本田忠政によって植えられましたが昭和12年(1937年)に虫食いによって枯れてしまいました。
現在は相生霊松舎にその幹が保存されており窓の隙間からその姿を見ることが可能です。相生松は伊弉諾尊・伊弉冉尊が現れた逸話や、江戸時代から昭和まで様々なご縁を結んできた事から縁結びのパワースポットとなっています。
5代目相生松
相生霊松舎と社殿の間では5代目の「相生松」が力強く幹や葉を伸ばしていました。
能舞台・弁財天(ひょうたん池)
相生霊松舎の右隣には能舞台、その隣には弁財天(ひょうたん池)があります。
弁財天(ひょうたん池)の前には特徴的な狛犬?が鎮座しています。弁財天は諸芸上達・金運向上等のご利益で知られています。
御朱印
御朱印は本殿後方にある社務所(授与所)で頂くことが可能です。
先日の疾風巡拝の際に奉拝しました。
兵庫県は高砂神社さんの御朱印です。
縁結び・和合長寿の神社です。#疾風巡拝 #高砂神社 #御朱印 pic.twitter.com/kdugjzcnp6— まめ☺︎ (@mame_BOLT) July 30, 2022
おわりに
高砂神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約40分でした。境内は広大で立派な社殿や数多くの境内社が鎮座していました。樹齢約1,000年といわれる「ご神木いぶき」や縁結びのご利益がある「尉姥神社」、縁結びのパワースポット「相生霊松舎」は必見です。雰囲気が素敵な榎神社や鯉が乗っている水盤、5代目相生松もおすすめです。見どころいっぱいの高砂神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
高砂神社 | |
住所 | 兵庫県高砂市高砂町東宮町190 |
電話番号 | 079-442-0160 |
営業時間 | 午前9時~午後6時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・山陽電鉄本線「高砂駅」下車、高砂神社まで1.2km、徒歩で約15分 ■自動車を利用 ・カーナビに高砂神社の電話番号「079-442-0160」を入力、または高砂神社の住所「兵庫県高砂市高砂町東宮町190」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が約9台駐車可能な無料駐車場あり |