2021年11月23日(火)に京都府八幡市八幡女郎花にある松花堂弁当や池泉回遊式日本庭園、お茶室や紅葉で有名な松花堂庭園(しょうかどうていえん)にいってきました。
松花堂の紅葉の見頃は11月中旬~12月上旬になります。
松花堂庭園は石清水八幡宮の社僧で江戸時代初期に活躍した「松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)」が石清水八幡宮の境内に造った松花堂を中心とした回遊式庭園です。
松花堂昭乗は文化人として有名で、茶の湯・書・絵画と得意とし、特に書では「近衛信尹(このえのぶただ)・本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)」と共に「寛永の三筆」のひとりに数えられています。
松花堂庭園は石清水八幡宮の境内(男山山中)にありましたが、明治時代の廃仏毀釈により明治24年(1891年)に昭乗が暮らしていた草庵「松花堂」と泉坊書院が現在地へ移築されました。
その後、所有者が何度か変わり、昭和32年(1957年)には男山山中にある松花堂跡とともに草庵「松花堂」とその区域が国の史跡に、平成26年(2014年)には「松花堂及び書院庭園」が国の名勝に指定されました。
庭園は22,000㎡の広さを誇り、40種類以上の竹や300本を超える椿、梅や桜、紫陽花、紅葉が植えられ、四季を通じて景色を楽しむことができます。
庭園には昭乗ゆかりの資料や八幡市の歴史を学ぶことのできる美術館や、松花堂庭園を眺めながら松花堂弁当がいただける京都吉兆松花堂店も併設されています。
今回松花堂庭園に訪れてきましたので紅葉の見頃や庭園、混雑状況や駐車場等をご紹介したいと思います。
松花堂庭園の所要時間ですが、ゆっくり見学拝した場合で約30分でした。
「松花堂庭園」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・京阪本線「石清水八幡宮駅」下車⇒京阪バス1番乗り場[ 32 ][ 77 ]系統⇒「大芝・松花堂前」下車すぐ
・京阪本線「樟葉駅」下車⇒京阪バス2番乗り場[ 32 ][ 16 ][ 16A ][ 16B ][ 16C ][ 67B ][ 67D ][ 19 ][ 19A ]系統⇒「大芝・松花堂前」下車すぐ
自動車を利用
・カーナビに松花堂の電話番号「075-981-0010」を入力
駐車場
松花堂には乗用車約50台駐車可能な無料駐車場があります。
紅葉のシーズンに訪れましたが、2割ほど空きがありました。
「松花堂庭園」の見どころ
松花堂庭園は午前9時から午後5時(入園は午後4時30分まで)で、休園日は毎週月曜日と年末年始の12/27~1/4となっており、庭園の入園料は100円※です。
※大阪北部地震被害の為、京都府指定文化財の草庵「松花堂」と奥坊書院は復旧工事中で見学不可となっており、入園料が100円となっています。通常の庭園の入園料は400円です。
紅葉の見どころ「外園」と回遊式庭園
松花堂の庭園受付後、道に沿って進みます。
この辺りは外園にあたり松花堂庭園の中でも紅葉の見どころスポットとなっています。
紅葉と庭園と竹林が美しく、回遊式庭園の為、様々な角度から紅葉を楽しむことができます。
紅葉も見事ですが、庭園には40種類以上に上る竹が植えられており見事な緑と赤の見事なコントラストとなっています。
外園は綺麗に手入れされていて散策していてとても気持ちよかったです。
外園には鯉も泳いでおり、鯉のえさやりも体験することができます。
お茶室「梅隠」
外園を道なりに進むと「梅隠」と呼ばれる四畳半茶室が再現された建造物が見えてきます。
お茶室「竹隠」と紅葉
こちらは「梅隠」から道を挟んで向かいにある「竹隠」です。
四畳半の茶室と琵琶床が特徴的な茶室で、手前の紅葉と借景の竹林との組み合わせが素敵です。
お茶室「松隠」と紅葉
こちらは「松隠」と呼ばれる九畳の広間や四畳の小間が特徴の茶室です。
小間は小堀遠州が松花堂昭乗のために造ったものと伝わります。
京都府指定文化財の草庵「松花堂」と「奥坊書院」
京都府指定文化財の草庵「松花堂」と「奥坊書院」は大阪北部地震被害による工事中の為、現在見学することができません。
松花堂は松花堂昭乗が隠居後に住んだ建物で広さは二畳で茶室の機能もあります。
明治24年(1891年)に現在地へ移築されました。
奥坊書院は男山にあった寺坊のひとつで明治31年(1898年)に上棟されました。
⛳️松花堂庭園④。
■内園(松花堂及び書院庭園)#松花堂昭乗 は江戸時代初期、寛永文化の中心人物のひとり。小堀遠州とともに茶室を造ったり、石川丈山とともに『酬恩庵(一休寺)庭園』を作庭した人物。現在“内園”にある松花堂及び泉坊書院は元は石清水八幡宮にありましたが⇨#庭園 #日本庭園 #京都 pic.twitter.com/Do2B08J6u6
— 日本庭園情報メディア『おにわさん』-The Japanese Gardens- (@oniwastagram) August 15, 2020
おわりに
松花堂に紅葉のシーズンに訪れてみて、外園やお茶室の竹隠や松隠あたりの紅葉が見事で見ごたえがありました。
回遊式庭園の為、様々な角度から紅葉を楽しむことができ、紅葉の見頃にも関わらず見学者はほとんどおらずゆっくり観光できる紅葉の名所だと思います。
現在は京都府指定文化財の草庵「松花堂」と「奥坊書院」が大阪北部地震被害により工事中することができませんでしたので、また再訪しようと思います。
隣接する美術館では八幡市の歴史や松花堂について詳しく説明されているのでおすすめです。
また京都吉兆松花堂店では松花堂庭園を見ながら松花堂弁当をいただくこともできます。
見どころいっぱいの松花堂にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
松花堂庭園(しょうかどうていえん) | |
住所 | 京都府八幡市八幡女郎花43−1 |
電話番号 | 075-981-0010 |
開園時間 | 午前9時~午後5時(最終入園は午後4時30分まで) |
休日 | 毎週月曜日、及び12/27~1/4 |
入園料 | 大人100円(通常は400円) |
アクセス | ■交通機関を利用 ・京阪本線「石清水八幡宮駅」下車⇒京阪バス1番乗り場[ 32 ][ 77 ]系統⇒「大芝・松花堂前」下車すぐ ・京阪本線「樟葉駅」下車⇒京阪バス2番乗り場[ 32 ][ 16 ][ 16A ][ 16B ][ 16C ][ 67B ][ 67D ][ 19 ][ 19A ]系統⇒「大芝・松花堂前」下車すぐ ■自動車を利用 ・カーナビに松花堂の電話番号「075-981-0010」を入力 |
駐車場 | 乗用車約50台駐車可能な無料駐車場あり |