2019年1月27日(日)に東京都品川区大井にある「大森貝塚遺跡庭園」に行ってきました。
大森貝塚遺跡庭園は教科書で見た方も多いと思いますが、アメリカの動物学者エドワード・シルヴェスター・モース(Edward Sylverster Morse 1838~1925)博士によって発見された大森貝塚を整備した庭園です。
モース博士は明治10年(1877年)に腕足類という貝の研究のため来日しました。
そして横浜から東京に向かう汽車の窓から偶然貝層を発見しましたが、これが大森貝塚です。
大森貝塚は明治10年(1877年)に発掘作業が行われ、明治12年(1879年)に日本初の発掘報告書『Shell Mounds of Omori』が出版されました。
日本初の学術的発掘であったことから「日本考古学発祥の地」とされています。
大森貝塚遺跡庭園は平成8年(1996年)に開園し、庭園内には「大森貝塚碑」や「モース博士の胸像」、「貝塚展示ブース」等があり、大森貝塚や縄文時代を学ぶことができます。
庭園中央には「ミストの噴水」があり、区民の憩いの広場となっています。
今回実際に訪れてきましたので見所やミストの噴水の時間等をご紹介したいと思います。
ゆっくり散策、見学した場合で所要時間は約20分でした。
アクセス・駐車場
公共機関を利用した場合
・JR大森駅下車西口より徒歩9分(700m)
車を利用した場合の駐車場について
・大森貝塚遺跡庭園には駐車場がありませんのでご注意下さい。
営業時間・入園料
・7月、8月:午前9時から午後6時
・11月~2月:午前9時から午後4時
・その他の期間:午前9時から午後5時
入園料は無料です。
見所
・ミストの噴水が有名な「縄文広場」
・モース博士の胸像がある「モースの広場」
・貝塚発見当時が復元された「貝塚展示ブース」
見学開始
JR大森駅を下車し、西口から徒歩9分(700m)歩くと大森貝塚遺跡庭園に到着します。
入口の門は縄文模様が施された壁となっており、入口を通って左側には駐輪場があります。
ミストの噴水が有名な「縄文広場」
入口から直進すると「ミストの噴水」が有名な「縄文広場」があります。
縄文広場奥に見えるのは「地層の回廊」という縄文土器をイメージした回廊です。
地層の回廊は階段を使用して登ることができます。
そして登った先からは大森貝塚庭園を一望することができます。
縄文広場のミストの噴水ですが、30分間隔(1時間2回、00分と30分)で噴水が出てきます。
ミストの噴水で遊ぶ子供も多くみられました。
モース博士の胸像がある「モースの広場」
縄文広場横には「モースの広場」があります。
大森貝塚を発見したモース博士が縄文土器を抱えた姿の胸像があります。
貝塚発見当時が復元された「貝塚展示ブース」
地層の回廊を通ってモースの広場と逆の方に進むと「貝塚展示ブース」があります。
貝塚展示ブースには実物の貝層を利用して、貝塚の発見当時の姿が復元されています。
リアルな発掘現場が再現されていて、何が発掘されるのかわくわくした気持ちを体験することができました。
出土した海の生物の解説が細かくされていて理解が深まります。
貝塚展示ブースの近くには、実際に貝塚が発見された地点を示した「貝塚跡」もありました。
貝塚跡から奥に進むと、昭和4年(1929年)に造られた大森貝塚碑があります。
すぐ側には電車が通っており、モース博士が汽車で通って大森貝塚を偶然発見した事が思い出されます。
おわりに
日本考古学発祥の地と呼ばれている大森貝塚遺跡公園に行ってみて、貝塚展示ブースや地層の回廊、モース博士の胸像等、大森貝塚や縄文時代、モース博士について学べる場所でした。
また公園は綺麗に整備されており、とても静かで落ち着いた場所で、縄文広場ではミストの噴水の時間になると子供たちが集まって遊んでいました。
日本考古学発祥の地であり、憩いの広場でもある大森貝塚遺跡庭園に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
大森貝塚遺跡公園 | |
場所 | 東京都品川区大井6-21-6 |
入園料 | 無料 |
営業時間 | ・7月、8月:午前9時から午後6時 ・11月~2月:午前9時から午後4時 ・その他の期間:午前9時から午後5時 |
駐車場 | 駐車場なし |
交通 | JR大森駅下車西口より徒歩9分(700m) |