「源義経」の戦勝祈願や「奇兵隊」旗揚げの地で必勝祈願のご利益あり!「一二三坂」も有名!山口県「大歳神社(おおとしじんじゃ)」

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2019年10月11日(金)に山口県下関市竹崎町にある「源義経(みなもとのよしつね)」の戦勝祈願、「奇兵隊」旗揚げの地、境内までの石段「一二三坂」が有名大歳神社(おおとしじんしゃ)に行ってきました。

創建は文治2年(1186年)、4軒の漁民が「源義経」の祈願の様子を畏敬して神祠を祀ったのがはじまりです。
前年の文治元年(1185年)、平安時代末期に平家追討の命令を受けた「源義経」が「壇ノ浦の合戦」に望むにあたり、武運の守護神で「富士浅間神社」の御祭神「大歳神(おおとしのかみ)」に戦勝祈願を行いました。
平家が布陣を整える彦島を望む有明山(JR下関東口付近)に小松を植え、かがり火を焚き、二日二夜(七日七夜とも伝わります)飲食や行動を慎み、水を浴びて心身を清めて戦捷祈願をこめました。

その後、祈念を注いだ桑の弓矢を用いて「平知盛(たいらのとももり)」が率いる平家軍に開戦の矢文を射込みました。
驚いた平家軍は急遽「壇ノ浦」に軍船を進め一戦を挑みましたが、そこで待機していた「源範頼(みなもとののりより)」の軍勢と義経軍との挟み撃ちに合い、敢え無く滅亡したと伝わります。

ご祭神は「木花咲耶姫神(このはなのさくやひめのかみ)」「大歳神(おおとしのかみ)」「御年神(みとしのかみ)」若年神(わかとしのかみ)」になります。

文久3年(1863年)の馬関攘夷戦の際は、「高杉晋作(たかすぎしんさく)」の唱導によって「奇兵隊」が氏子で豪商であった「白石正一郎(しらいししょうたろう)」宅にて結成され、「奇兵隊」旗揚げの軍旗は大歳神社に奉納されました。
翌年の元治元年(1864年)には四国連合艦隊との交戦となり、「白石正一郎」は攘夷成就を祈願し大鳥居を奉納しました。
現在も奉納された鳥居は残っています。

今回「大歳神社」に参拝してきましたので見どころ等をご紹介したいと思います。

大歳神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。

「大歳神社」へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「下関駅」下車⇒大歳神社まで550m・徒歩約8分

自動車を利用

・カーナビにMAPCODE16 711 700*00」を入力

駐車場

大歳神社」には駐車場はありませんので近隣の有料駐車場に駐車します。
大歳神社」の境内入り口大鳥居前にはスペースがありますが駐車禁止です。

「大歳神社」の参拝と見どころ

「白石正一郎」奉納の「大鳥居」と「一二三坂」

大歳神社」に到着するとまず目に入ってくるのが「白石正一郎」が奉納した「大鳥居」と傾斜がすごい「一二三坂」です。
大鳥居」は当時の鳥居が現存していて歴史の一端を感じるとともに当時の豪商の経済力に驚かされます。
大鳥居」の裏に「白石正一郎」の名前と奉納した年が見て取れます。
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こちらは「一二三坂(ひふみざか)」とよばれる石段です。
心身を清めお参りするお祓い坂としての願いが込められ当初は123段ありました。
現在は戦時中の2度の崩落により115段になっています。
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かなりの傾斜がありきつい石段です、物理的にも心身が清めれました。
当初は関門海峡が一望できましたが現在はビルなどによって遮られています。
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「源義経」の戦勝祈願や「奇兵隊」の旗揚げはここから

一二三坂」を上りきると拝殿・本殿に到着到着します。
源義経」の戦勝祈願や「奇兵隊旗揚げの地必勝祈願のご利益があります。
しっかりと参拝してきました!
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拝殿には黒い石碑「義経戦捷の弓」があります。
義経が戦勝を祈願した様子と創建の由来について書かれています。
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摂末社の「蛯子・八坂神社」

摂末社の「蛯子・八坂神社」です。
商売繁盛のご利益がありますのでしっかり参拝しました。
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珍しい摂末社の「五社稲荷神社」

摂末社の「五社稲荷神社」です。
ご祭神に「上丸三社明神」「静姫明神(静御前)」「徳姫明神(建礼門院・平徳子)」です。
伏見稲荷神社を始めとした全国の稲荷社とご祭神か異なる興味深い稲荷神社です。
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京都から長州へ下向する様子を描いた「七卿顕彰画碑」

こちらは「七卿顕彰画碑」です。
この画碑は文久3年(1863年)に会津・薩摩藩が過激な攘夷を主張したとして「三条実美」卿を始め、7人の公家や長州藩を京都から退けました。
こちらの画碑は政変を避ける為、京都の妙法寺を蓑笠姿で長州へ下向する様子を写刻したものです。
昭和15年(1940年)の「大歳神社」の遷座の際、20年間野ざらしにされていたため痛みがひどいですが画碑が今も残っているのが嬉しいですね♪
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観光ガイド誌掲載の「勝守」はおすすめ

初穂料700円で様々なお守りがありますが、中でもおすすめは「源義経」が戦捷祈願の為に矢を射る姿が刺繍された「勝守」です。
観光ガイド誌の『るるぶ』や『まっぷるマガジン』でも紹介されています。
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「源義経」が描かれた御朱印帳もおすすめ

一願成就みくじ(初穂料200円)」もおすすめ!
御朱印帳(初穂料は1500円)には「源義経」が戦捷祈願の為に矢を射る姿が描かれていて格好いいですね!
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おわりに

山口県下関市にある「大歳神社」に参拝してみて境内入り口の「大鳥居」は「奇兵隊」を旗揚げした「高杉晋作」や「白石正一郎」ゆかりの鳥居で現存していました。
源義経」の戦勝祈願の神社で、境内まで続く「一二三坂」の石段を登るにつれて心身ともに清められました。
石段を登り切った後に見る下関の景色はとても美し感じられました。
初穂料700円で授与される「勝守」は観光ガイド誌にも掲載され、満願成就、心願成就のご利益で人気です。
JR下関駅から徒歩すぐのところに「大歳神社」はありますので是非一度訪れて見てはいかがでしょうか。

近くにあるおすすめの観光地

近くには「赤間神宮」「亀山八幡宮」「唐戸市場」「海響館」がありますのであわせて観光してみてはいかがでしょうか。

大歳神社(おおとしじんじゃ)
住所 山口県下関市竹崎町1丁目13番地10号
電話番号 083-223-0104
拝観日時 元旦を除き終日可能
休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■電車の場合
・JR線「下関駅」下車⇒大歳神社まで550m・徒歩約8分
■自動車の場合
・JR線「下関駅」下車⇒大歳神社まで550m・徒歩約8分
駐車場 駐車場はありませんので周辺のパーキングを利用します