重要文化財「本堂」の紅葉はより一層色鮮やか
重要文化財の「本堂」で享保2年(1717年)に建立されました。
内陣には重要文化財でご本尊の「阿弥陀如来立像(うなずきの弥陀)」や、最澄作と伝わる「千手観音像」、陰陽師である安倍晴明の念持仏といわれる「不動明王像」が安置されています。
通常「阿弥陀如来立像」は見れませんが年に一度11月15日にご開帳されます。
また御朱印はこちらで拝受することができます。
本堂前の紅葉は特に色鮮やかで本堂を美しく彩っていました。
本堂で涅槃の庭の拝観料を納めて書院へと進みます。
書院へは本堂から渡り廊下を通って向かいます。
途中、真如堂と書かれた風情あるつくばいがありました。
お釈迦様の入寂を表現した「涅槃の庭」
渡り廊下を通って書院に着くと「涅槃の庭」があります。
こちらも紅葉が庭園を美しく彩っていました。
涅槃の庭は昭和63年(1988年)、曽根三郎氏によって作庭されました。
大文字山等の東山を借景に、庭園でお釈迦様が入寂(亡くなった時)の様子を表現しています。
奥の苔山の巨石がお釈迦様、その周りの石が弟子や生類が嘆き悲しんでいる様子を表しています。
仏語を表現している「随緑の庭」
こちらは「随緑の庭」で平成22年(2010年)に重森千青氏によって作庭されました。
仏堂を背に、仏堂の四つ目の家紋にちなんでデザインされた石庭です。
幾何学模様が美しい庭です。
「随緑」とは「真理が縁によって様々な現れ方をする」という意味で、「真理は絶対不変でも条件によって様々な姿をみせる」という仏教の言葉です。
庭の緑を眺めていると延々と思考してしまいますね。。
庭園を見た帰り道の本堂からの景色です。
境内一面紅葉で真っ赤にそまっており、本堂からの景色は絶景です。
こちらは拝観料を納めて進めるエリアからの景色となります。
おわりに
真如堂に紅葉のシーズンに訪れてみて、境内一面が真っ赤に染まったとても豪快で見ごたえがありましたが、京都市内から少し離れていることもあり、それほど混雑していませんでした。
真如堂のシンボルである三重塔や本堂と紅葉の組み合わせも風情があって素敵でした。
書院の「涅槃の庭」や「随緑の庭」は近年作庭された庭ですが、お釈迦様の入寂の様子や随緑の仏語を表現していて見ごたえがありました。
真如堂は四季折々の景色を楽しめる寺院として有名ですので、次回来訪時は別の季節に参拝したいと思います。
真如堂(しんにょどう) | |
場所 | 京都市左京区浄土寺真如町82 |
電話 | 075-771-0915 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車、「市バス93系統」または「市バス204系統」から約7分乗車「真如堂前」下車、徒歩約600m・約7分 ・JR「京都駅」下車、烏丸口前バスターミナルで「市バス5系統(A1乗り場)」から約35分乗車「真如堂前」下車、徒歩約600m・約7分 ・JR「京都駅」下車、烏丸口前バスターミナルで「市バス100系統(D1乗り場)」から約35分乗車「東天王町」下車、徒歩約800m・約10分 |
休日 | 不定休 |
拝観時間 | 午前9時から午後4時まで |
拝観料 | ・大人:500円 ・高校生:300円 ・中学生:200円 ・小学生:無料 |
駐車場 | 普通自動車が約5台駐車可能な無料駐車場あり※ ※紅葉の時期は駐車不可ですのでご注意下さい。 |