【京都府】嵐山にある隠れた紅葉の名所で十三まいりで有名な 虚空蔵法輪寺!見どころや由緒、アクセス・駐車場をご紹介

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2023年9月22日(金)に京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町にある「十三まいり」が有名法輪寺に行ってきました。

十三まいり」は京都発祥の行事で、男女の子供が数え年で13歳になった時に智慧や福徳を願って3月から5月頃に行なわれます。

現在は関西のみならず全国にも広まった「十三まいり」ですが、法輪寺の「十三まいり」は特に有名で全国的に知られています

今回、実際に法輪寺に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

法輪寺の概要

法輪寺は元明天皇の勅命により和銅6年(713年)に行基ぎょうきによって創建され、当初は「葛井寺かづのいでら」と称しました。

平安時代の天長6年(829年)、空海の弟子である道昌どうしょうが中興して虚空蔵菩薩像こくうぞうぼさつを安置しました。また道昌は承和3年(836年)に法輪寺橋(現在の渡月橋)を掛けました。

貞観じょうがん16年(874年)には伽藍が整備され「葛井寺かづのいでら」から「法輪寺」に改称されました。

清少納言の『枕草子』の寺の段でも体表的な寺院として記載され、朝野から篤い崇敬と信仰を集めていました。『今昔物語集』の中でも御本尊である虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつのご利益について描かれています。

応仁の乱(1467年~1477年)や元治元年(1864年)の蛤御門の変の兵火によって焼失しますがその都度再興され現在に至ります。

山号は「智福山」、宗派は「真言宗五智教団」、御本尊は「虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつ」で「嵯峨の虚空蔵こくぞうさん」と親しまれています。

法輪寺へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

◎京福嵐山本線「嵐山駅」下車、法輪寺まで600m、徒歩で約8分
◎阪急嵐山線「嵐山駅」下車、法輪寺まで600m、徒歩で約9分
◎JR山陽本線「嵯峨嵐山駅」下車、法輪寺まで1.3km、徒歩で約18分

自動車を利用

◎カーナビに法輪寺の電話番号「075-862-0013」を入力、または法輪寺の住所「京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町68」を入力し検索

駐車場

法輪寺には普通自動車が20台駐車可能な有料駐車場があります。料金は1回1,000円ですが、嵐山の周囲の散策もするのであれば周囲の駐車場より安くなります。
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また駐車場が混雑する嵐山エリアから外れていますので待ち時間なく駐車できるおすすめの駐車場です。土曜日の午後に訪れましたが空いており、トイレもありますので便利です。
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法輪寺の参拝と見どころ

法輪寺の参拝開始

法輪寺の表参道を山側へ歩くと山門が見えてきます。
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山門付近は紅葉の隠れた名所

山門入口付近には多くの紅葉があり、秋になると参道一面真っ赤に彩られます。嵐山一帯は紅葉のシーズンになると身動きが取れないほど混雑しますが、法輪寺はあまり混まずゆっくり紅葉を楽しむことができます。落ち着いた雰囲気の中で紅葉が見れる隠れた名所だと思います。
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電電宮と電電塔

石段途中の左側に「電電宮」の赤鳥居があります。電電宮には古来より電電明神と呼ばれる電波電気の祖神がお祀りされています。幕末の戦火で社殿を焼失しますが、昭和44年(1969年)に再建されました。
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電電宮の近くには電気電波の発展に貢献した功労者の霊を慰めるために「電電塔」も建てられています。後方の壁面にはエジソンとヘルツの胸額が飾られています。
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虚空蔵菩薩と羊

石段を上りきると「羊の像」があります。羊は虚空蔵菩薩の化身、またはお使いといわれています。羊の像からは虚空蔵菩薩自身とも、お使いで虚空蔵菩薩をかがんで乗せようとしているようにも見えますね。

手水舎がありますのでこちらでしっかりと清めてから進みます。
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狛虎と狛牛

表参道を直進すると本堂があり、途中には珍しい狛虎と狛牛がいます。
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虚空蔵菩薩は丑(牛)と寅(虎)の方々の守護本尊であることから狛虎と狛牛が鎮座しています。

本堂と御本尊の虚空蔵菩薩

本堂は元治元年(1864年)の禁門の変で焼失し、明治17年(1884年)に再建されました。御本尊虚空蔵菩薩は「嵯峨の虚空蔵さん」として親しまれ、福島県の円蔵寺、三重県の金剛證寺と共に「日本三大虚空蔵」と称されています。虚空蔵菩薩は智慧や福徳を授けてくれるといわれます。
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舞台(見晴台)

境内にある舞台見晴台)からは嵐山の街並みを一望することができます。また大文字送り火の夜には一般に開放されますよ♪
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多宝塔

本堂の左側には昭和11年(1936年)に再建された多宝塔があります。
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針供養塔

多宝塔の近くにある「針供養塔」には石造宝塔が2基あります。清和天皇が廃針を納めた針堂を建立したことから建てられたもので、平安時代から毎年12月8日に針供養法要が行われています。
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境内には鐘楼や稲荷社もありました。

御朱印

御朱印は境内の寺務所で頂くことができます。

おわりに

法輪寺所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。法輪寺の山門付近には紅葉が多く、秋になると絶景を楽しむことができます。紅葉のシーズンもそれほど混雑しないので、ゆっくり紅葉を楽しみたい方はおすすめです。また大文字送り火の夜は見晴台が一般開放されるのでこちらもおすすめです。法輪寺の十三まいりは全国的に有名で、智慧や福徳を授けてくれる御本尊の虚空蔵菩薩は日本三大虚空蔵に数えられています。見どころいっぱいの法輪寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

法輪寺
住所 京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町68
電話番号 075-862-0013
営業時間 午前9時~午後5時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
◎京福嵐山本線「嵐山駅」下車、法輪寺まで600m、徒歩で約8分
◎阪急嵐山線「嵐山駅」下車、法輪寺まで600m、徒歩で約9分
◎JR山陽本線「嵯峨嵐山駅」下車、法輪寺まで1.3km、徒歩で約18分
■自動車を利用
◎カーナビに法輪寺の電話番号「075-862-0013」を入力、または法輪寺の住所「京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町68」を入力し検索
駐車場 普通自動車が20台駐車可能な有料無料駐車場あり(1回1,000円)

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