2017年5月27日(土)に日本100名城スタンプラリー65番月山富田城(がっさんとだじょう)に行ってスタンプを押してきました。
月山富田城の見所は、随所にみられる低い石垣や、二ノ丸と本丸の間にある深い堀切、一度も落城しなかった強固な山城の造りが見どころとなっています。
今回の月山富田城の散策の所要時間は約1時間30分でした。
日本100名城スタンプ設置場所
「安来市立歴史資料館」入り口に日本100名城スタンプが設置されています。
資料館の入場料は200円ですが、入場しなくてもスタンプを押すことができます。
資料館は安来市の古墳時代からの歴史を展示しており、もちろん戦国時代の歴史もとりあつかっています。
所要時間は15分程度ですので時間があれば見学していきましょう。
資料館の前には広い無料駐車場があり、こちらからも山道を通って月山富田城へ行くことができます。
こちらから月山富田城に向かう途中には「山中鹿介幸盛の銅像」や発掘調査に基づいて復元された「花の壇(侍所)」がありますので時間がある方はこちらからの散策がおすすめです。
その場合、所要時間は本丸までの往復で約2時間程度は必要になります。
月山富田城の概要
月山富田城は島根県安来市広瀬町にある広大な中世山城跡です。
富田城は12世紀の後半に、源頼朝が出雲の守護として佐々木義清を任命したことが始まりとされています。
富田城は戦国時代の尼子氏の時代に最盛期を迎えますが、毛利元就に攻められ、毛利氏の手へ渡り、関ヶ原の戦いで西軍であった毛利氏が敗れると、徳川家康に味方した堀尾吉晴が入城します。
しかし統治するには山城は不便だったため、堀尾氏が平城の松江城に移ると、以後富田城が城として使われることはありませんでした。
月山富田城の駐車場
「安来市立歴史資料館」を20メートル程過ぎると対向が難しい位の細い小道が左手に見えます。
そちらの小道に入って道なりに進むと月山富田城を見上げることのできる本丸に一番近い駐車場に到着することが出来ます。
ここから本丸までは760メートルで、登城は片道約30分かかりました。
駐車場から本丸を見上げたところです。
かなりの傾斜に驚きます、近くにいた観光客の方も一様に驚きの声を上げていました。
月山富田城の本丸をめざして
本丸は急こう配の山の頂上にあります。。
随所に小高い石垣が残っており、昔の雰囲気を感じさせますね。
現在の道はコンクリートで舗装されていて登りやすかったですが、地元の方々は一様に風情がなくなったとおっしゃっていました。。
この辺りはコンクリートで舗装もされておらず昔の雰囲気を感じることが出来ますね♪
「七曲り」と呼ばれる山中御殿から山頂の本丸へと続く軍用道です。
今は舗装されていてだいぶ登りやすくなっています。
途中には「親子観音」と呼ばれる宝篋印塔(ほうきょういんとう)がありました。
来待(きまち)石製で、堀尾勘解由(かげゆ)の墓石のものであるといわれています。
見上げるとまだ本丸への道のりは長いですが、城を攻め落とす勢いで気合をいれて登ります!
それにしてもすごい傾斜で、攻城戦では敵方の士気を下げる効果もあったと思われます。
更に登ると「山吹井戸」が見えてきます。
水は満ちていましたが今でも水が出ているのでしょうか。。
三ノ丸に到着
三ノ丸に到着です。
山頂には本丸、二ノ丸、三ノ丸という曲輪が造られ、三ノ丸はその入り口にあたります。
三ノ丸から二ノ丸の立派な石垣を見ることができます。
二ノ丸と本丸の間の堀切は見どころのひとつ
石垣の向こうが二ノ丸、手前が本丸側です。
二ノ丸と本丸の間には深い堀切があり、山頂の城の守りをより強固にしています。
こちらは見どころのひとつとなっています。
二ノ丸には鳥居と巨木が静かに立っており安来市を見守っていました。
本丸に到着
本丸からは周囲を一望することができます。
右側にみえるのは山中鹿介幸盛の記念碑です。
戦国時代に尼子家復興に画策した山中鹿介幸盛の記念碑が、今はこの地にあることは山中鹿介もきっと喜んでいるだろうなぁと思いながら眺めていました。
本丸からの眺めです。
戦国時代、毛利元就は眼下に見える菅谷口、御子守口、塩谷口の三方から攻撃しましたが、尼子氏が守る月山富田城は落城しませんでした。
眼下の動きは筒抜けで、城を攻めるころにはこの傾斜で士気も下がり、実際に登ってみて天下の名城と呼ばれる山城を肌で感じることができました。
本丸の奥には勝日高守神社
本丸の奥には勝日高守(かつひたかもり)神社があります。
ご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)で、尼子氏の時代は代々城内の守り神でした。
おわりに
日本100名城スタンプを頂くだけだと車で「安来市立歴史資料館」で押印するだけなのですぐに終わります。
月山富田城の一番近くの駐車場にとめて本丸まで行くと往復で1時間30分、安来市立歴史資料館から本丸まで行くと往復で最低2時間は必要です。
月山富田城跡は中世の山城の雰囲気が色濃く残っており、山城途中の石垣や、二ノ丸と本丸の間の堀切など城の守りを強固にする遺構が随所に見られ、見どころとなっています。
・月山富田城跡
住所 | 島根県安来市広瀬町富田 |
入山料 | 無料 |
駐車場 | 無料駐車場有(2017/5/27) |
・安来市立歴史資料館(日本100名城スタンプ設置場所)
住所 | 島根県安来市広瀬町町帳752 |
電話番号 | 0854-32-2767 |
営業時間 | 午前9時30分から午後5時 |
定休日 | 12月29日から1月3日 毎週火曜日 |
入館料 | 一般200円、高・大生100円、 小・中学生30円 |
駐車場 | 無料駐車場有(2017/5/27) |
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