【日本100名城第2番】北海道函館市の五稜郭の見どころや所要時間、スタンプ設置場所・御城印、アクセス・駐車場をご紹介

五稜郭3
2019年2月23日(土)に日本100名城第2番で、北海道函館市五稜郭町にある五稜郭ごりょうかくに行ってきました。張り出した5つの稜堡りゅうほが美しい五芒星の形をしている五稜郭は、戊辰戦争で榎本武揚や土方歳三が率いる旧幕府軍と明治新政府軍が激戦を繰り広げた場所として知られています。

五稜郭を見学してきましたので見どころや日本100名城スタンプの設置場所や御城印、所要時間やアクセス、駐車場等をご紹介したいと思います。

五稜郭の概要

五稜郭は慶応2年(1866年)、函館山の麓にあった箱館奉行所の移転先として、函館奉行所の蘭学者であった武田斐三郎たけだあやさぶろうによって日本で初めて西洋式城塞で築城されました。
中世ヨーロッパの発達した城塞都市を参考に、張り出した稜堡と呼ばれる5つの角で五芒星を形成し、その周囲を土塁を巡らせていることから五稜郭と呼ばれます。

慶応3年(1867年)、大政奉還により新政府の役所となりましたが、明治元年(1868年)に榎本武揚率いる旧幕府軍に占拠され、明治2年(1869年)に戊辰戦争が終結するまで旧幕府軍と新政府軍の激戦地となりました。

明治4年(1871年)、五稜郭が開拓使によって解体された後は練兵場となり、一般市民の立入禁止は禁止されました。

大正2年(1913年)、当時の函館区長が五稜郭の公園利用を政府に申請し使用許可が下りた為、翌年の大正3年(1914年)に五稜郭公園として一般解放されました。染井吉野の植樹も10年かけて行われ、現在は北海道屈指の桜の名所として有名です。

平成22年(2010年)、資料調査と複数回の発掘調査に基づいて函館奉行所が復元されました。

五稜郭跡は築城時の状態が良く残っており幕末期の洋学採用の一端を示す貴重な遺構であることから北海道で唯一の特別史跡に指定されています。

五稜郭へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・函館市電「五稜郭公園駅」下車、五稜郭まで750m、徒歩約10分
・JR線「五稜郭駅」下車、五稜郭まで2.4km、徒歩約31分

自動車を利用

・カーナビに函館市五稜郭観光駐車場の住所「北海道函館市五稜郭町27-7」を入力し検索

駐車場

五稜郭横に普通自動車が97台収容可能な有料の五稜郭観光駐車場があります。
料金は1時間まで200円、30分ごとに100円となっています。
駐車場は広く駐車しやすい駐車場で、桜のシーズン以外は混雑もなく駐車可能です。

日本100名城スタンプ設置場所

日本100名城スタンプは、「五稜郭タワー受付」と函館奉行所近くにある「いたくら柳野」2カ所にあります。今回は五稜郭タワー受付でスタンプを押印しました。

五稜郭タワー受付

いたくら柳野

五稜郭の見学と見どころ

五稜郭の見学開始

五稜郭公園駅から約10分歩くと五稜郭タワーに到着します。
五稜郭タワーの高さは107mで、展望台からは五芒星の五稜郭をはじめ、函館山や津軽海峡を見ることもできます。
年中無休で営業時間は午前9時から午後6時、料金は以下の通りです。
日本100名城のスタンプは受付にあります。

料金
大人 900円
中・高校生 680円
小学生 450円

五稜郭2

五稜郭タワーでは五稜郭に関する展示や歴史が詳しく説明されています。
また展望室からは五稜郭を俯瞰して見れるので見学する際にイメージがしやすくなります。
五稜郭を見学する前に五稜郭タワーに訪れることをおすすめします。
五稜郭4

五稜郭タワーには2カ所に土方歳三のブロンズ像が展示されています。
どちらも洋装姿で、フロックコートにブーツ、腰に刀を差した姿でかっこいいですね。
函館では土方歳三コンテスト全国大会が毎年行われています。

五稜郭入口にある半月堡

五稜郭タワーで見学した後、「五稜郭跡」と刻まれた石碑横にある一の橋を渡って五稜郭の城内へと進みます。橋を渡った先には半月堡はんげつほと呼ばれる三角形上の土塁があります。
半月堡は当初は5カ所すべてに造られる予定でしたが築城規模の縮小により正面1箇所のみ造られました。
五稜郭9

一の橋から半月堡を経由して二の橋を通り城内へと進みます。
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二の橋を渡った先に函館奉行所への入り口があります。
営業時間は午前9時から午後6時までとなっていますのでご注意ください。
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入口の門から立派な藤棚を通り城内へと進みます。
見頃は五月下旬から6月上旬で美しい紫と白の花を咲かせます。
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武田斐三郎先生顕彰碑・大砲・土蔵(兵糧庫)

道なりに進むと五稜郭を築城した「武田斐三郎先生顕彰碑たけだあやさぶろうせんせいけんしょうひ」があります。
武田斐三郎は緒方洪庵のもとで蘭学を学び、函館でペリーと折衝にもあたった人物です。
中世ヨーロッパの発達した城塞都市を参考に五芒星の五稜郭を築城しました。
顕彰碑の近くには函館戦争で使用された大砲五稜郭建築当時の唯一現存する土蔵(兵糧庫)もあります。
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土塁・石垣

五稜郭の土塁石垣は堀を作る際に出た土を積み上げて層状に突き固める版築という工法で造られています。
石垣の上部には防御を固めるため「刎ねだし(武者返し・忍び返し)」と呼ばれる迫り出しがつけられています。
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土塁と赤松

土塁の上から函館奉行所をみた景色で、周囲を防風林として植樹された赤松に囲まれています。
五稜郭内にある赤松に番号が振ってあるものがありますが、それらは五稜郭建築当時からある貴重な赤松です。
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資料と発掘調査により忠実に復元された函館奉行所

函館奉行所は明治4年(1871年)に解体されましたが、平成22年(2010年)に資料と発掘調査に基づいて総面積の3分の1が復元されました。残りの3分の2は遺構平面表示により奉行所の範囲が示されています。函館奉行所の入館料と開館時間は以下の通りです。

入館料
一般 500円
学生・生徒・児童 250円
未就学児 無料
開館時間
4月~10月 午前9時~午後6時(15分前に最終受付終了)
11月~3月 午前9時~午後5時(15分前に最終受付終了)

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館内は映像シアターで詳しい説明があったり、当時の姿を再現した場所があったりと見どころがたくさんあります。
こちらは最も格式高い大広間を再現しており、かつてこの部屋では年中行事の儀式などで使われていました。
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こちらは奉行所の中庭で、観賞用ではなく、採光や雨水処理の為に造られた庭です。
正面に見える奉行所の太鼓櫓の高さは約16.65mになります。
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御城印

御城印は「函館奉行所」、または「お休み処・いたくら柳野」の2箇所で購入可能で料金は300円となっています。

おわりに

五稜郭所要時間ですが、五稜郭タワーも見学した場合で約2時間10分でした。
五稜郭を見学してみて、五稜郭タワーからの五稜郭の五芒星はとても美しく見ごたえがありました。
城内の半月堡や、函館戦争で使用された大砲、現存する土蔵から当時の五稜郭を感じることができました。忠実に復元された函館奉行所も見ごたえがあります。
見どころいっぱいの五稜郭に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

五稜郭
住所 北海道函館市五稜郭町44
電話番号 0138-21-3456
営業時間 ・4月~10月:午前9時~午後6時(15分前に最終受付終了)
・11月~3月:午前9時~午後5時(15分前に最終受付終了)
定休日 年末年始(12月31日〜1月3日)
見学料 ・一般500円
・学生・生徒・児童250円
・未就学児無料
アクセス ■交通機関を利用
・函館市電「五稜郭公園駅」下車、五稜郭まで750m、徒歩約10分
・JR線「五稜郭駅」下車、五稜郭まで2.4km、徒歩約31分
■自動車を利用
・カーナビに函館市五稜郭観光駐車場の住所「北海道函館市五稜郭町27-7」を入力し検索
駐車場 ・普通自動車が97台収容できる有料の五稜郭観光駐車場あり
・料金は1時間まで200円、30分ごとに100円

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