【日本100名城第78番】石垣の名城で四国最古で日本一小さな現存木造天守がある「丸亀城(まるがめじょう)」!スタンプ設置場所や所要時間、見どころをご紹介!

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2020年2月21日(金)に日本100名城スタンプラリー78番で、香川県丸亀市一番丁にある「丸亀城(まるがめじょう)」に行ってきました。
山の形が亀に似ていることから、別名「亀山城(かめやまじょう)」、「蓬莱城(ほうらいじょう)」とも呼ばれます。

「丸亀城」は室町時代に「奈良元安(ならもとやす)」が亀山に砦を築いたことから始まり、慶長2年(1597年)に豊臣政権から讃岐17万石を与えらた「生駒親正(いこまちかまさ)」が「高松城」を本城とし、亀山に支城の築城を開始しました。
慶長7年(1602年)に、5年の歳月をかけて城郭が完成しました。

元和元年(1615年)の「生駒正俊(いこままさとし)」の時代に「一国一城令」で廃城となりましたが、寛永18年(1641年)に入封した「山崎家治(やまざきいえはる)」が再建し、ほぼ現在の形になりました。
明暦3年(1657年)に山崎氏が絶家となると、万治元年(1658年)に「京極高和(きょうごくたかかず)」が丸亀藩主になり、明治時代までこの地を治めました。

丸亀城」の石垣は標高66mの岩山を利用し、東西南北に四段の高石垣がめぐらされ、全体の高さを合わせると60mにもなります。
日本一石垣の総高が高い石垣の名城」として有名です。

現存天守日本で一番小さく四国で一番古い木造現存天守で、万治3年(1660年)に完成しました。
天守」は三重三階で高さは約15m、一層目に石落とし、二層目に唐破風、三層目に千鳥破風があり、各層には狭間が設けられています。
丸亀城」の「天守」、「大手二の門」、「大手一の門」は重要文化財にしていされています。

日本100名城スタンプは「丸亀城天守入口」にあります。

今回丸亀城を見学してきましたので見どころ等をご紹介したいと思います。

丸亀城をゆっくり見学した場合、所要時間は90でした。

「丸亀城」へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「丸亀駅」下車⇒「丸亀城」まで1.1km・徒歩約15分

自動車を利用

・カーナビにMAPCODE77 711 849*46」を入力

駐車場

丸亀城」には収容台数50台まで可能な無料駐車場丸亀城内資料館南側」があります。
丸亀城」に一番近く無料ですのでおすすめです!

駐車可能時間は下記の通りです。
・4月1日~9月30日:午前6時~午後7時
・10月1日~3月31日:午前7時~午後5時となります。

写真の通り広く駐車しやすい駐車場ですが、平日の金曜日に訪れた際、満車で約10分駐車する為の待ち時間が発生しました。
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その他の無料、有料駐車場の詳細は「丸亀城ホームページ」をご確認下さい。

日本100名城のスタンプ設置場所

日本100名城スタンプは「丸亀城天守入口」にあります。
天守入口で入城する際、受付の方にお声がけするとスタンプを借りることが出来ます。
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「丸亀城」の見学と見どころ

駐車場から「玄関先御門」まではかつて藩主の屋敷があった

今回は車で「丸亀城内資料館南側」に駐車して観光しました。
駐車場を出ると「かぶと岩」と呼ばれる円柱状の形が特徴の岩があります。
昔この場所には京極氏の庭園があり、神祠が建てられていました。
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「かぶと岩」を左に進むと「丸亀市資料館」があります。
入館は無料で利用可能時間は午前9時半~午後4時30分です。
月曜日が定休日となっています。
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丸亀市資料館」を左手に通過すると「玄関先御門(げんかんさきごもん)」があります。
かつてこの門は京極氏の屋敷の表門で形式は薬医門となっています。
駐車場から「玄関先御門」まではかつて京極氏の屋敷がありました。
玄関先御門」は県指定の有形文化財となっています。
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玄関先御門」から「大手門」へと続く道はタイムスリップしたような素敵な景色が広がっています。
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その場所から見上げると高台に立派な「天守」が見えます。
天守」までは総高60mの四段の高石垣が周囲を囲っています。
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別名「太鼓門」とも呼ばれる重要文化財「大手一の門」

玄関先御門」を直進すると重要文化財の「大手一の門(おおていちのもん)」があります。
寛文10年(1670年)頃の京極氏の治世の時に完成しました。
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大手一の門」内部へは無料で入場可能です。
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楼上には太鼓を設置し、城下に時間を知らせていたことから別名「太鼓門」とも呼ばれます。
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高麗門の「大手二の門」も重要文化財に指定

手前の高麗門は「大手二の門(おおてにのもん)」でこちらも重要文化財に指定されています。
こちらも右側に見える「大手一の門」と同時期に完成しました。
この位置は重要文化財の「大手一の門・大手二の門・天守」をまとめて見ることができるおすすめの撮影スポットです。
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大手一の門」を通り「大手二の門」の先には観光案内所兼お土産売り場があります。
日本100名城のスタンプはここには設置されていませんのでご注意下さい。
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「見返り坂」と呼ばれる「大手門」から「天守」への坂

大手門」から「天守」がある山上までは「見返り坂」と呼ばれる坂が続きます。
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算木積みされた扇の勾配が美しい「三の丸石垣」

見返り坂」を登り始めてすぐに目に入る「三の丸高石垣」は特に美しく見ごたえがあります。
石垣の高さは丸亀城の石垣の中でも一番高く約20mにもなります。
また隅角部は算木積みされた美しい曲線が特徴で、「扇の勾配」とも呼ばれています。
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見返り坂」を登ったところからの景色です。
かなりの急勾配ですので歩きやすい靴を推奨します。
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「月見櫓跡」からの眺望は絶景

見返り坂」を登った先には「三の丸」があります。
隅櫓のひとつ「月見櫓跡」からは素晴らしい眺望が前方広がります。
下方には土器川が流れ、前方の綺麗な三角の山は「飯野山(讃岐富士)」です。
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「三の丸跡」から「二の丸跡」への石垣は打ち込みハギが特徴

三の丸跡」から打ち込みハギが特徴の石垣を見ながら「二の丸跡」へ向かいます。
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悲劇の伝説が残る「二の丸跡」

二の丸跡」です。
二の丸跡」の真ん中にある井戸は日本一深い井戸といわれており、深さは約65m、水深は約30mで現在も水を湛えています。
この井戸は石垣が完成した際の悲劇の伝説が残っています。
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二の丸」を過ぎると「本丸」に到着です。
本丸」からの眺望は絶景です。
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「本丸」には四国で最古で日本一小さな「天守」

重要文化財に指定されている「天守」は四国で最も古く万治3年(1660年)に建てられました。
また現存の日本一小さな木造天守で、三重三階の層塔型の造りとなっており、高さは約15mです。
一層目に石落とし、二層目に唐破風、三層目に千鳥破風があり、各層には狭間が設けられています。
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「天守」内部では外敵に備えた仕組みが見られる

天守」内部へは入口で観覧料金を払って入ります。
観覧料金は、大人200円、小・中学生100円となっています。
また入口で日本100名城のスタンプを借りることができます。
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天守」内部はかなり狭くなっており注意が必要ですが戦に備えた工夫が凝らされており見どころがたくさんあります。
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右下にあるのは「大砲狭間(たいほうざま)」で有事の際はこの場所を壊して敵に対応できるようになっていました。
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こちらは「太鼓壁(たいこかべ)」と呼ばれる壁です。
壁を厚く塗り防御を高めていました。
大手門」にも同様の工夫がみられます。
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天守」入り口では趣向を凝らしたお土産が売られていました。
中でもここでしか手に入らない「御城印(300円)」はおすすめです!
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おわりに

日本一総高が高い石垣を持つ丸亀城」を見学してみて、高さだけでなく「三の丸北側」の算木積みされた美しい石垣の曲線はとても見ごたえがありました。
重要文化財に指定されている「天守」、「大手二の門」、「大手一の門」も見ごたえがあります。
なかでも日本一小さな木造天守四国一古い天守」は歴史を感じるとともに敵から守る工夫も随所にみられ興味深く見学しました。
見どころいっぱいの「丸亀城」に是非一度訪れて見てはいかがでしょうか。

近くにあるおすすめの観光地

近くには讃岐うどんの有名店で「牛肉ぶっかけうどん」が大人気の「麺処 綿谷 丸亀店」がありますのであわせて観光してみてはいかがでしょうか。

丸亀城(まるがめじょう)
住所 香川県丸亀市一番丁
電話番号 0877-22-0331
スタンプ設置場所 丸亀城天守入口
観覧時間 ■天守
午前9時〜午後4時半(入城は午後4時まで)
■大手一の門
午前9時〜午後4時
定休日 年中無休、臨時休城あり
観覧料金 ■天守
大人200円、小・中学生100円
■大手一の門
無料
アクセス ■公共機関の場合
・JR線「丸亀駅」下車⇒「丸亀城」まで1.1km・徒歩約15分
■自動車の場合
カーナビにMAPCODE「77 711 849*46」を入力
駐車場 「丸亀城内資料館南側」に収容台数50台可能な無料駐車場あり
その他の無料・有料駐車場の詳細は「丸亀城ホームページ」をご確認下さい