2017年2月18日(土)に千葉県市川市八幡にある葛飾八幡宮(かつしかはちまんぐう)にいってきました。
葛飾八幡宮の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約60分でした。
葛飾八幡宮の由来・概要
葛飾八幡宮の創建は、寛平年間(889年~898年)に宇多天皇の勅願によって京都の石清水八幡宮より勧請され創建されました。
創建以来、厚く信仰され、平将門の奉幣(ほうへい)、源頼朝の社殿改築、太田道灌の社壇修復、徳川家康から社領52石の御朱印状を拝領等、武人の崇拝を集めていました。
本殿の東側には『江戸名所図会』にも記録されている、樹齢1200年といわれる「千本公孫樹(せんぼんいちょう)」があり、国指定天然記念物となっています。
千本公孫樹は多くの幹が寄り添って支えあっていることから縁結びのパワースポットとしても有名です。
葛飾八幡宮
寛平年間(889~898)宇多天皇の勅願によって勧請された社で、古来より、武神として崇敬されてきました。(旧社格は県社)
治承4年(1180)源頼朝は安房国から下総国府へ入ると、自ら参詣して源氏の武運を祈願し、建久年間(1190-1199)には千葉常胤に命じて社殿を修復させたと言われています。
また、文明11年(1479)太田道灌は臼井城の千葉孝胤を攻めるため、国府台に築城の際、関東の安泰を祈って参拝し、社殿の修理を行いました。更に天正19年(1591)には、徳川家康が社領として朱印52石を寄進しています。
明治維新の神仏分離のときまでは、当宮境内には上野東叡山寛永寺の末寺が、別当寺として存在していました。現存する鐘楼は往時を物語る貴重な遺物です。また、山門は仁王像が行徳の徳願寺の山門に移されて、その後に左右両大臣像が置かれ随身門とよばれるようになりました。この随身門は市指定文化財です。
本殿の東側にそびえる「千本公孫樹」は、天然記念物として国の指定を受け、また、寛政5年(1793)に発掘された元亨元年(1321)在銘の梵鐘は県指定文化財であり、梵鐘の銘文からも当宮創建の古さがうかがえます。
当宮の祭礼は9月15日から6日間にわたって行われ、俗に「八幡のぼろ市」とよばれる近郷に名高い農具市がたち、一時は、関東三大農具市のひとつに数えられました。二月の初卯祭は湯立神事、湯立神楽、宮司舞などをもって祭事が進められる特殊神事です。平成28年3月(葛飾八幡宮境内・市川市教育委員会掲示板より)
ご祭神・ご利益
ご祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)、玉依姫命(たまよりひめのみこと)です。
ご利益は、厄除開運・武運・安産・育児守護等のご利益があります。
葛飾八幡宮へのアクセス
電車でアクセス
・京成本線「京成八幡駅」から徒歩約5分
・JR総武線/都営新宿線「本八幡駅」から徒歩約8分
葛飾八幡宮参拝
本八幡駅から千葉街道沿いに歩くと、葛飾八幡宮の一之鳥居が見えてきます。
立派な石の明神鳥居が立っていますのでくぐって直進すると二之鳥居が見えてきます。
二之鳥居です。
ここから拝殿まで参道を直進すると到着します。
随神門は市指定有形文化財
途中には市川市指定有形文化財に指定されている随神門がありますが、随神門がある神社は珍しく見ごたえがあります。
元々明治維新以前には仁王門で仁王像が守護していましたが、神仏分離により随神門となり、左大臣と右大臣が神域に悪い気が入るのを防いでいます。
なお、元々の仁王像は市川市本行徳の「徳願寺」で見ることができます。
狛犬も神域を悪い気から守っていました。
随神門から直進すると立派な神門に到着します。
神門の左側には社務所があり、お守りなどを頂くことが出来ます。
神門をくぐると手水舎がありますのでしっかりと清めてから参拝へと進みます。
手水舎の横にある蹲(つくばい)の水も飲用できるようでしたが、念のため煮沸するよう注意書きがありました。
拝殿です。
とても立派な拝殿で、木の色合いが心を落ち着けさせてくれます。
右に見えるのが千本イチョウです。
拝殿の彫刻はどれも素晴らしいもので大変見ごたえがあります。
本殿です。
本殿の千木は外削ぎになっています。
拝殿隣には神楽殿があります。
神楽殿には立派な絵馬がかかっています。
幕末に奉納された絵馬で神功皇后が新羅出兵を前にした姿が描かれています。
中央には神功皇后の臣下である武内宿禰が描かれています。
鐘楼です。
社務所二階には、寛政5年(1793年)大風で倒れ社殿西側にあったケヤキの根元から掘り出された「元亨(げんこう)の梵鐘」が保管されています。
元亨元年(1321年)に鋳造されたもので、千葉県指定有形文化財に指定されています。
鐘楼の前には、源頼朝公ゆかりの「駒どめの石」があります。
源頼朝公が葛飾八幡宮に戦勝祈願した際、頼朝公の馬がこの石に前脚をかけてひづめの跡を残したことから「駒どめの石」といわれています。
隣には力石が並んでいます。
こちらの石を持ち上げ担いで社殿を一周して力を競い合っていました。
境内社の厳島神社です。
平成27年(2015年)に整備が完了し、とても綺麗になっていました。
ご利益は、交通安全・会場守護・必勝・芸能上達のご利益があります。
葛城天満宮です。
ご祭神は学問の神様である菅原道真公で学業成就や書道上達のご利益があります。
隣には尾上稲荷社があります。
ご祭神は伏見稲荷大社と同じ、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、五穀豊穣や商業繁栄のご利益があります。
神使の狐はあたたかい恰好になっており、心があたたまりますね。
八坂社で、ご祭神は建速須左之男命(たけはやすさのおのみこと)で、病気平癒・厄除開運のご利益があります。
隣には道祖神が祀られています。
境内には浅間社(富士塚)があります。
ご祭神は木花開耶姫命(このはなのさくやびめのみこと)で、安産・美容向上・火難除災のご利益があります。
樹齢1200年といわれる「千本公孫樹(せんぼんいちょう)」は縁結びのパワースポット!
本殿の隣に樹齢1200年といわれる千本イチョウがあります。
『江戸名所図会』にも描かれているイチョウで、国指定天然記念物です。
樹高は22メートル、根回り10.2メートル、目道り10.8メートルあります。
秋には黄色く色づき、夜間ライトアップもされ幻想的な風景となります。
また千本公孫樹には白蛇が住んでいるといわれ、見ることができると幸福を授かるそうですよ♪
多くの樹幹が寄り集まって、根元から1本の大樹が伸びていることから千本公孫樹とよばれてきました。
寄り添って伸びていくことから縁結びのパワースポットとしても有名です。
おわりに
葛飾八幡宮に参拝してみて境内は広大でとても歴史を感じる神社でした。
樹齢1200年といわれる千本公孫樹の大きさや樹幹が寄り集まっている姿に感動し、歴史上の偉人も葛飾八幡宮で同じイチョウを見たと思うと感慨深いものがありました。
境内には源頼朝公ゆかりの駒どめの石や、境内社も多くとてもみどころが多いです。
近くには幸田露伴や永井荷風ゆかりの神社である白幡天神社もありますので一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 千葉県市川市八幡4-2-1 |
電話番号 | 047-322-4488 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・京成本線「京成八幡駅」から徒歩約5分 ・JR総武線/都営新宿線「本八幡駅」 から徒歩約8分 |
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