【和歌山県】開運出世のご利益で有名な刺田比古神社(さすたひこじんじゃ)!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2023年9月18日(月)に和歌山県和歌山市片岡町にある刺田比古神社さすたひこじんじゃに行ってきました。別名「岡の宮」や「吉宗公拾い親神社」とも称されます。神職の岡本長諄が徳川吉宗公の仮親を務め、吉宗公は後に将軍に就任したことから開運出世のご利益で篤く信仰されました。

今回、実際に刺田比古神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

刺田比古神社の概要

刺田比古神社創建は不詳ですが、神武東征で活躍した「道臣命みちのおみのみこと」の10世孫で百済を救済した「大伴佐氐比古命おおとものさてひこのみこと」がその武功により「岡の里」を授かりました。その後、道臣命みちのおみのみことの20世孫の大伴武持おおとものたけもちが大伴発祥の地である現在地に祖神道臣命みちのおみのみこと)と祖霊大伴佐氐比古命おおとものさてひこのみこと)を御祭神にお祀りしたのが起源と伝わります。

平安時代の延長5年(927年)に編纂された『延喜式神名帳』に「刺田比古神社」と記載が見られ式内社に列しています。南北朝時代の争乱等で荒廃しますが嘉吉年間(1441年~1444年)に氏子達によって修造されました。

江戸時代の元和年間(1615年~1624年)、紀伊和歌山藩初代藩主・徳川頼宣公が和歌山城に入城すると刺田比古神社を城の守護神として崇敬し社殿を再建しました。2代藩主・徳川光貞公以降は産土神をして崇敬し、8代将軍・徳川吉宗公が御誕生の時は神職の岡本長諄が仮親を務めたことから特別に崇敬を受けました。明治時代になると明治6年(1873年)に近代社格制度により県社に列しました。

昭和20年(1945年)に和歌山大空襲で社殿・宝物・古記録を全て焼失しますが、その後復興され現在に至ります。

刺田比古神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

◎南海加太線「和歌山市駅」下車、「南海和歌山市駅」よりバスに約4分乗車し「県庁前」バス停下車、刺田比古神社まで650m、徒歩で約8分
◎JR線「和歌山駅」下車、「JR和歌山駅」よりバスに約5分乗車し「岡山町」バス停下車、刺田比古神社まで400m、徒歩で約5分

自動車を利用

◎カーナビに刺田比古神社の電話番号「073-422-6576」を入力、またはカーナビに刺田比古神社の住所「和歌山県和歌山市片岡町2丁目9」を入力し検索

駐車場

刺田比古神社の入口鳥居を通り境内に入ると普通自動車が6台駐車可能な無料駐車場があります。駐車場は祝日の午後に参拝に訪れましたが混雑もなく空いていました。
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刺田比古神社の参拝と見どころ

刺田比古神社の参拝開始

和歌山城の岡口門(旧大手門)の前に「刺田比古神社」の社号碑が立っています。社号碑の横の道路を岡公園沿いに突き当りまで進むと刺田比古神社があります。
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和歌山城の岡口門(旧大手門)は元和7年(1621年)に造られたもので国の重要文化財に指定されています。刺田比古神社21

刺田比古神社の入口には石造の明神鳥居が立ち、右後方に「県社 刺田比古神社」の社号碑があります。社号碑の周辺が参拝者専用の無料駐車場になります。
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神馬社

参道を進むと徳川吉宗公の愛馬が祀られている神馬社があります。ご利益は交通安全・開運厄除・出世開運で知られています。
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石燈籠(1714年奉納)

神馬舎の近くにある石燈籠は正徳4年(1714年)に奉納されたものです。
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稲荷社・宇須売社・金比羅社

参道の右側には「稲荷社(宇賀魂命)」、「宇須売社(宇須売命)・金比羅社(大物主命)」が鎮座しています。

参道の左には手水舎がありますので参拝前にこちらでしっかりと心身を清めます。
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岡の里古墳

参道を直進するとL字形になっており右に曲がると社殿があります。突き当りに見えるのは「岡の里古墳」です。昭和7年(1932年)に発見された古墳で古墳時代後期の6世紀頃の石室、人骨の一部、土器数点が出土しています。この辺りは大伴氏が住んでした場所で、この古墳は大伴氏に関わりがあるものと考えられています。
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参道の突き当りを右に曲がると正面に社殿、右に社務所があります。
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社殿・御祭神・ご利益

現在の社殿は昭和20年(1945年)の戦災で焼失し、昭和24年(1949年)に再建されました。社殿の前には阿吽狛犬が鎮座し、木造の明神鳥居が立っています。
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御祭神
道臣命みちのおみのみこと大伴佐氐比古命おおとものさてひこのみことで、徳川吉宗公が将軍になられたことから出世開運のご利益で有名です。
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石燈籠(1696年奉納)

社殿の前には元禄9年(1696年)に奉納された石燈籠があります。
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社殿の左に並ぶ境内社群

社殿の左には左から「小林稲荷社(宇賀魂命)」「稲荷社(宇賀魂命)」「弁財天社(市杵島姫命)」「春日社(健甕槌命・伊波比主命・天児屋根命・比売神)」「天満社(菅原道真公)」「祓戸社(瀬織津姫命・速秋津姫命・伊吹戸主命・速佐須良姫命)」が鎮座しています。
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御神木の前には左から「大黒社(大己貴命)」「楠龍発達社(楠龍発達大神)」「八幡社(応神天皇)・氷川社(須佐之男命)」が鎮座しています。
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御朱印

御朱印は境内の社務所で頂くことが可能です。
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おわりに

刺田比古神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。創建は古く『延喜式神名帳』にも記載が見られる古社です。神職が徳川吉宗公の仮親を務め、その後吉宗公が将軍となったことから開運出世のご利益で信仰を集めています。境内は綺麗に整備・維持されており、社殿や多くの境内社、江戸時代に奉納された石燈籠は必見です。神社の由緒と関係がある「岡の里古墳」もあります。見どころいっぱいの刺田比古神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

刺田比古神社(さすたひこじんじゃ)
住所 和歌山県和歌山市片岡町2丁目9
電話番号 073-422-6576
営業時間 午前6時30分~午後7時
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
◎南海加太線「和歌山市駅」下車、「南海和歌山市駅」よりバスに約4分乗車し「県庁前」バス停下車、刺田比古神社まで650m、徒歩で約8分
◎JR線「和歌山駅」下車、「JR和歌山駅」よりバスに約5分乗車し「岡山町」バス停下車、刺田比古神社まで400m、徒歩で約5分
■自動車を利用
◎カーナビに刺田比古神社の電話番号「073-422-6576」を入力、またはカーナビに刺田比古神社の住所「和歌山県和歌山市片岡町2丁目9」を入力し検索
駐車場 普通自動車が6台駐車可能な無料駐車場あり

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