日本100名城 沖縄県中頭郡北中城村 中城城（なかぐすくじょう）

2016年4月16日（土）に日本100名城スタンプラリー99番で、沖縄県中頭郡北中城村にある中城城（なかぐすくじょう）に行ってスタンプを押してきました。

中城城をゆっくり見学した場合で、所要時間は1時間でした。

中城城の概要

中城城は沖縄県中頭郡北中城村にある山城で、はっきりとした築城年は不明ですが、14世紀後に先中城按司（さちなかぐずくあじ）によって築かれ、1440年に読谷の座喜味城から移ってきた護佐丸（ごさまる）によって現在の城の姿となりました。
中城城は標高約160メートルの丘の上にあり、六つの郭から成る連郭式です。
城壁は自然の地形を活かした天然の要塞で城壁は美しい曲線を描き、石積みは3種類あり、南の郭の「野面積み」、一の郭・二の郭の「布積み」、三の郭・北の郭「相方積み」となっています。
日本に開国をうながしたアメリカ合衆国のペリー提督も中城城を訪れており、城壁や建築水準の高さに感心した文章や、城の状況を描いた絵や測量図面等が残されています。
第二次世界大戦の戦火も逃れ、ほとんどの遺構がほぼ原型をとどめており大変貴重なお城です。

中城城の見どころ

中城城の見所は、
・ペリー提督達が建築技術の高さに関心した「裏門」
・積み方が異なる3種類の石積み
・美しい曲線を描く城壁
が見どころとなっています。

日本100名城スタンプ設置場所・料金所

中城城跡入り口の料金所に日本100名城スタンプが設置されています。
料金は大人400円、中・高校生300円、小学生200円です。
見学時間は5月から9月は、午前8時30分～午後6時30分です。
10月から4月は午前8時30分～午後5時30分です

アクセス

・那覇空港から自家用車を利用、高速を利用して約30キロ・40分。

中城城の駐車場

中城城歴史観に無料で普通自動車が約50台駐車できます。
常にほとんど空いていましたので大変駐車しやすかったです。

中城城を見学

中城城は平成12年（2000年）に首里城等と一緒に世界遺産に登録されました。
入り口には「世界遺産　琉球王国のグスク及び関連遺産群　中城城跡」の石碑があります。

石碑を過ぎると中城城の美しい城壁が見えてきます。

ペリーも建築技術を称賛した「裏門」

「裏門」はペリー提督一行が建築技術に驚いた場所で、セメント等をつかわず石を注意深く刻みつなぎあわせて400年以上風雨に耐えたことに驚いていたと記録に残っています。
城壁横の「裏門」を通って「北の郭」へと進みます。

「北の郭」

「北の郭」で、読谷の座喜味城から移ってきた「護佐丸（ごさまる）」が長期の籠城にも耐えられるように井戸を取り囲み増築したと伝わっています。

「大井戸（ウフガー）」

「北の郭」から「西の郭」へ進む途中、下に降りると「大井戸（ウフガー）」といわれる井戸があります。
こちらの井戸を城内に取り込むために「北の郭」を増築したと伝わります。

「二の郭」

「二の郭」の城壁です。
美しいアーチを描く城壁は必見です。

こちらも「二の郭」ですが、左右のアーチ型の城壁が大変美しいですね。
大変保存状態も良く、美しい石垣や城壁等、見ごたえがあり幻想的ですらあります。

「二の郭」の門をくぐり「一の郭」へと進みます。

「一の郭」

門を過ぎると中城城で一番広い「一の郭」が目の前に広がります。
護佐丸が居城したり、宴を催した場所と伝わっています。
その後は間切番所（まぎりばんしょ）が建てられ、廃藩置県後も役所として利用されましたが第二次世界大戦で焼失してしまいました。

「南の郭」

「一の郭」を過ぎると「南の郭」があります。
古い城郭で石積みからも古い年代につくられたことがわかります、こちらには複数の遙拝所があります。

3種類の石積みを確認

中城城では3種類の石積みを見ることができます。

「南の郭」で見られる「野面積み」

加工していない石をそのまま積み上げる一番古い技法の積み方です。

「一の郭」「二の郭」で見られる「布積み」

石の面を直方体に加工し、ブロック状に積み上げる積み方です。
大きな石を加工し、隙間を少なくして強固に仕上がっています。

「三の郭」「北の郭」で見られる「相方積み」

石の面を多角形に加工し、互いにかみ合うように積み上げる積み方です。
護佐丸の時代に築いた「三の郭」「北の郭」でみられます。

おわりに

中城城は第二次世界大戦の戦火を逃れ、ほとんどの遺構がほぼ原型をとどめていました。
「二の郭」の美しいアーチを描く城壁、3種類の石積み技法等大変見ごたえのあるお城です。
高台に建っており、遠くに見える海や美しい森も見ることができる絶景スポットです。
沖縄に来た際は是非立ち寄ってみてくださいね♪