【日本100名城第22番】北条氏照が築城した八王子城!歩いて登った場合の所要時間や見どころ、スタンプ設置場所やアクセス等をご紹介!

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2020年11月21日(土)に日本100名城スタンプラリー22番で、東京都八王子市にある「八王子城(はちおうじじょう)」に行ってきました。

八王子城は正確な築城年は不明ですが、天正12年(1584年)から天正15年(1587年)の間に北条氏康(ほうじょううじやす)の三男である北条氏照(ほうじょううじてる)によって築城されました。
天正18年(1590年)、天下統一を進める豊臣秀吉の命により、上杉景勝、前田利家、真田昌幸らの15,000人の部隊より総攻撃を受けました。
北条氏照以下家臣は小田原本城に駆け付け兵力も手薄だったため、領内から農民や婦女子3,000人を集め籠城しましたが、一日の戦闘で落城しました。
落城した際、八王子城には多くの女性や子供、将兵が残っており、御主殿の滝の上で自刃をし次々と身を投じたといわれています。
その血で滝が流れ込む城山川の水は三日三晩、赤く染まったと言い伝えが残ります。
八王子城攻防戦や小田原征伐により八王子城城主の北条氏照は兄の北条氏政とともに切腹し、北条氏は滅亡しました。
八王子城はその後領主となった徳川家康によって廃城となりました。

平成2年(1990年)、御主殿地区の石垣や虎口、御主殿へ続く古道が整備され現在に至ります。

日本100名城スタンプ八王子城跡ガイダンス施設内部にあります。

今回八王子城を見学してきましたのでアクセスや駐車場、見どころや歩いて登った場合の所要時間等をご紹介したいと思います。

八王子城の御所殿跡をゆっくり見学した場合、所要時間は1時間でした。

八王子城へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・【平日】JR線「高尾駅」下車⇒北口の1番乗り場より「高尾の森わくわくビレッジ」「宝生寺団地」「恩方ターミナル」「大久保」「大久保・陣馬高原下」「グリーンタウン高尾」「美山町」行き乗車⇒「霊園前・八王子城跡入口バス停」下車⇒八王子城跡ガイダンス施設まで1.2km徒歩約15分
・【休日】JR線「高尾駅」下車⇒北口の1番乗り場より「八王子城跡」行き乗車⇒「八王子城跡バス停」下車⇒八王子城跡ガイダンス施設まで50m徒歩約1分
・JR線「高尾駅」下車⇒八王子城跡ガイダンス施設まで3.1kmタクシーで約10分

自動車を利用

・カーナビに八王子城跡ガイダンス施設の電話番号「042-663-2800」を入力

駐車場

八王子城には無料駐車場があります。
広い駐車場で混雑もなく止めやすい駐車場です。
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日本100名城のスタンプ設置場所

日本100名城スタンプ八王子城跡ガイダンス施設内部に常設されています。
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八王子城の見学と見どころ

今回は高尾駅からバスを利用して八王子城へ行きました。

見学は八王子城跡ガイダンス施設から

休日はバスが八王子城跡まで行きますので、下車後すぐに八王子城跡ガイダンス施設に行くことができます。
こちらの施設は入場料無料で、日本100名城スタンプもこちらに設置されています。
また、八王子城の歴史や城主北条氏照の紹介、八王子城の登城ルートなどが展示されているので登る前に見学されることをおすすめします。
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八王子城は御所殿跡までと本丸跡までの2つのルート

八王子城の登城は2つのルートがあり、おおよその所要時間です。
1.八王子城跡ガイダンス施設から御主殿跡まで片道約20分
2.八王子城跡ガイダンス施設から本丸跡まで片道約50分
1のみの見学でも十分満足できると思いますが、2を見学される場合は舗装されていない登山道を歩くので歩きやすい服装と靴が必須です。
今回は1の御主殿跡までのルートを進みました。
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八王子城跡ガイダンス施設から管理棟を過ぎ、看板に従って御主殿跡へと向かいます。
看板が要所毎にありますので道に迷うことはないと思います。
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八王子城の正面口である大手門跡

しばらく歩くと大手門跡が見えてきます。
この付近が八王子城の正面口であったと考えられています。
昭和63年(1988年)の調査で門の礎石や敷石の存在が明らかになり、現在は埋め戻されています。
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古道から御主殿にかかる曳橋

大手門跡からしばらく進むと曳橋(ひきはし)と呼ばれる橋が見えてきます。
曳橋という名称は江戸時代後期に編纂された『武蔵名勝図会』の記載によるもので、正確な名称や場所、構造は不明です。
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御主殿跡から曳橋を見たところです。
古道から御主殿へ渡るために城山川に架けられ、有事の際はすぐに壊すことができるようになっていたと考えられています。
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曳橋を渡ると見える小高い場所が御主殿跡です。
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曳橋近くには築城時の石垣

御主殿跡へ行く途中には築城当時の400年前の石垣が残っています。
城山山中から産出される砂岩を利用した野面積で、隙間には小石を詰めて強度を高めています。
石垣の裏にも砕いた石をたくさん入れているのか特徴です。
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立派な石垣が続き、戦国時代の強固な八王子城の姿を想像させてくれます。
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虎口と櫓門

御主殿跡手前の虎口では4つの建物の礎石が発見され、櫓門があったと考えられています。
また、礎石の側には排水の為の石組側溝も発見されています。
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冠木門

御主殿跡の入口には冠木門(かぶきもん)が設置されています。
当時の門をイメージして復元されました。
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城主の北条氏照が住んだ御主殿跡

かつて城主であった北条氏照が住んでいた場所で、御主殿跡と呼ばれています。
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この場所からは大型の建物礎石跡や池を中心とする庭園、敷石通路、水路等の遺構が発見されました。
御主殿では北条氏照を中心に政治や宴会などが行われていたと考えられています。
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落城時に悲劇の場所となった御主殿の滝

御主殿跡近くには、八王子城が落城した際に悲劇の場所となった御主殿の滝があります。
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八王子城が落城した際、城内に残っていた多くの女性や子供、将兵がこの滝の上で自刃をし次々と身を投じ、その血で滝が流れ込む城山川の水は三日三晩、赤く染まったとの言い伝えが残ります。
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本丸跡までは管理棟から片道約40分

御主殿の滝を見学すると一度管理棟まで戻ります。
時間と体力に余裕があれば八王子城本丸跡を目指します。
本丸跡はここから徒歩で片道約40分です。
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御主殿跡と違って道はかなり歩きづらいので注意が必要です。
本丸跡の場所には平地があまりありませんので大きな建物はなかったと考えられています。
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おわりに

八王子城跡を御主殿跡まで歩いてみて山城ですが道が整備されており歩きやすかったです。
大手門跡や古道、曳橋や虎口は強固な守りを誇った八王子城の姿を連想させてくれます。
築城当時の400年前の石垣が残っているのも驚き、また見ごたえがありました。
御主殿跡から建物の礎石や水路跡、遺物が当時のまま発掘され北条氏照の政治や宴会の様子を知ることができました。
落城時に悲劇の場所となった御主殿の滝は今も変わらず残っています。
本丸までは時間の都合上行けませんでしたが、次回八王子城跡を訪れる際は本丸跡まで登城しようと思います。

八王子城(はちおうじじょう)
住所 東京都八王子市元八王子町3丁目2664ー2
電話番号 八王子城跡ガイダンス施設:042-663-2800
スタンプ設置場所 八王子城跡ガイダンス施設内部
営業日 午前9時~午後5時まで
定休日 年末年始(12月29日~1月3日まで)
見学料金 無料
アクセス ■交通機関を利用
・【平日】JR線「高尾駅」下車⇒北口の1番乗り場より「高尾の森わくわくビレッジ」「宝生寺団地」「恩方ターミナル」「大久保」「大久保・陣馬高原下」「グリーンタウン高尾」「美山町」行き乗車⇒「霊園前・八王子城跡入口バス停」下車⇒八王子城跡ガイダンス施設まで1.2km徒歩約15分
・【休日】JR線「高尾駅」下車⇒北口の1番乗り場より「八王子城跡」行き乗車⇒「八王子城跡バス停」下車⇒八王子城跡ガイダンス施設まで50m徒歩約1分
・JR線「高尾駅」下車⇒八王子城跡ガイダンス施設まで3.1kmタクシーで約10分
■自動車の場合
・カーナビに八王子城跡ガイダンス施設の電話番号「042-663-2800」を入力
駐車場 無料駐車場あり