日本100名城 沖縄県国頭群今帰仁村 今帰仁城(なきじんじょう)

今帰仁城跡26
2016年4月17日(日)
日本100名城スタンプラリー98番で、沖縄県国頭群今帰仁村にある今帰仁城(なきじんじょう)に行ってスタンプを押してきました。

今帰仁城をゆっくり見学した場合で、所要時間は1時間30分でした。

今帰仁城の概要

今帰仁城沖縄県国頭群今帰仁村にある山城で、標高約100メートルの位置にあります。
広さは4ヘクタールで、万里の長城を連想させる城壁は全長1.5キロになります。
はっきりとした築城年は不明ですが、13世紀頃に築かれたとされ、別名「北山城(ほくざんじょう・ほくざんぐすく)」といいます。
沖縄は昔、琉球王国として統一される前は、北山、中山、南山と三山に分かれており、三山時代に北山国王の居城が今帰仁城でした。
北山は1416年に中山王の尚巴志(しょうはし)によって滅ぼされ、その後は1665年まで琉球王府から派遣された監守の居城として今帰仁城は使用されました。
1609年の薩摩藩の琉球侵攻の際は第一目標とされ、焼き討ちにされ、その後廃城となりました。
昭和47年(1972年)に石垣などの遺構が整備され、国の史跡に指定されました。
平成12年(2000年)に首里城等と共に世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に登録されました。
毎年1月末から2月始めに開花する「カンビザクラ」も有名です。

今帰仁城の見どころ

今帰仁城の見どころ
・万里の長城を連想させる曲線が美しい城壁
・「御内原(うーちばる)」からのマリンブルーの海と城壁
となっています。

日本100名城スタンプ設置場所・料金所

今帰仁城跡入場券発売所横の休憩所に日本100名城スタンプは設置されています。
写真は入場券発売所です。
料金大人400円小・中・高校生300円、小学生未満は無料です。
見学時間午前8時から午後6時までとなっています。
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入場券売り場で購入します。
購入したチケットは今帰仁城入り口辺りで半券を渡します
今帰仁城跡1

入場券売り場横の入り口から入ったところにある休憩所100名城スタンプがあります。
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アクセス

・那覇空港から自家用車を利用、高速を利用して約90キロ・1時間40分。

今帰仁城の駐車場

今帰仁城付近に無料駐車場があり普通自動車が約320台駐車できます。
常にほとんど空いていましたので大変駐車しやすいです。

今帰仁城を見学・順路順にご紹介

今帰仁城は広く見どころがたくさんありますので、順路順に見どころをご紹介します。
今帰仁城は平成12年(2000年)に首里城等と一緒に世界遺産に登録されました。
入り口には「世界遺産 琉球王国のグスク及び関連遺産群 今帰仁城跡」の石碑があります。
中城城跡2

石碑を過ぎると今帰仁城の美しい城壁が見えてきます。
こちらが写真撮影スポットとなっていますので、今帰仁城の正門である平郎門(へいろうもん)に行く前に写真をとっていきましょう。
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写真を撮影後は先ほど購入したチケットの半券を渡して進みます。
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波打った城壁が美しい

今帰仁城後の「大隅(うーしみ)」と呼ばれる場所の波打った形が美しい城壁を横目に眺めながら進みます。
城壁が波打ったようになっているのは、突出した場所を設けることにより窪んだ場所に入り込んだ場所に入った敵に攻撃できるようにするためです。
城壁の内部はかつて城兵達の武闘訓練の場であったと考えられています。
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今帰仁城の正門「平郎門(へいろうもん)」

「平郎門」で、今帰仁城の正門になります。
今帰仁城が廃城となり1900年代初めころまでは大きく崩落していましたが、1962年に修復が完了し現在の姿へと修復されました。
門の天井は大きな一枚岩を乗せた堅牢な造りで、両側に空いている石の隙間(狭間)は門番が監視するために設けられていました。
毎年1月末から2月始めには「カンヒザクラ」が美しく咲き、観光ポスター等にも使用されています。
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平郎門を過ぎると石畳の道を進み「七五三(しちごさん)の階段」をのぼって大庭へ続きます。
こちらの階段は、戦後まもなく米軍の車両が城内へ登ることから、戦災文化財の修理として文化財保護委員会の指導のもと整備が行われました。
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「七五三の階段」の右手には旧道があります。
大きな岩盤の谷間を利用してつくられた道で、城内へ敵兵が攻め込んできても戦いが有利に進められるよう幅は狭く急なのぼり道となっています。
こちらが本来の道ですので是非こちらから登城してみてください、道のりは険しくなりますが当時の雰囲気が味わえますよ♪
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「大庭(うーみやー)」

しばらく歩くと「大庭」にでます。
こちらで旧道と石段の道が合流します。
かつて城兵達の武闘訓練の場であったと考えられ、大量の馬骨も発掘された場所です。
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大庭には「志慶真乙樽(しげまうとぅだる)」の歌碑があります。
歌碑の内容は「乙樽」という美女と高齢の王が待ち望んでも中々授からなかった子供を授かった様子を季節外れの蜜柑が実ったことに例えた平和な様子がうたわれています。
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道なりに先へと進むと「御内原(うーちばる)」へと続きます。
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沖縄随一の絶景スポット「御内原(うーちばる)」

「御内原」です、ここは前方の視界が開けていていアーチ型の城壁や、エメラルドグリーンの海を見渡すことが出来ます。
この場所には昔女官が住んでいたと伝わっています。
絶好の写真撮影スポットですので是非写真をとりましょう♪
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手前は大隅一帯の石垣、石垣の向こうには今帰仁村と亜熱帯の森、遠方には見えるエメラルドグリーンの海が広がります。
「御内原」からの眺望は沖縄随一ともいわれています。
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天気が良いと伊平屋・伊是名の島々、国頭の山並麓、遠くにある与論島までも確認することができます。
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山北今帰仁城監守来歴碑記(さんほくなきじんじょうかんしゅらいれきひき)

県指定文化財の「山北今帰仁城監守来歴碑記」です。
今帰仁按司(あじ)十世宣謨(せんも)が、1749年に首里王府から今帰仁城の永代管理と典礼を司ることを許されたことを記念して建立されました。
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主郭

こちらは最上部にある今帰仁城の主郭(俗称本丸)です。
1982年から4年間発掘調査が行われ、13世紀終り頃から17世紀はじめ頃まで機能していたことが確認されています。
礎石が残っていて、主郭があった当時を具体的に連想することができますね♪
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志慶真門郭(しじまじょうかく)

今帰仁城の主郭から「志慶真門郭」へと向かいます。
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「志慶真門郭」は主郭より一段低いところにありますので階段を利用して降りていきます。
この場所は今帰仁城の裏門にあたり、戦略上重要な所であったと考えられています。
城壁は原形に近い形で残っており、築城技術を知る上で重要な場所となっています。
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こちらの郭(くるわ)は、昭和55年~57年(1980年~1982年)に発掘調査が行われました。
按司(あじ)の家臣たちが生活をしていた場所と考えられ、現在は4棟の掘立柱建物跡の遺構を確認することができ、建物跡は約6メートル×4メートルの広さで中には炉跡も確認されています。
また発掘調査により多くの遺物が出土し、当時の生活の様子を伺うことができます。
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主郭より一段低いところにあることがわかりますね。
景色もとても綺麗でこの場所からは「御内原」の城壁とエメラルドグリーンの海が見ごたえがあります♪
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おわりに

今帰仁城跡に訪れてみて、波打った形の城壁と沖縄随一と言われる眺望から見るエメラルドグリーンの海の美しさに感動しました。
中城城跡は3種類の石積みや城郭の造りが見ごたえがありましたが、今帰仁跡は城壁や眺望の美しさに見ごたえがあり、沖縄のお城はそれぞれ個性豊かで大変見ごたえがあると感じました。
山城ですが、それほど傾斜もきつくなくまわりやすいので近くに来た際は是非見学してみてはいかがでしょうか。

今帰仁城跡
住所 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101
電話番号 0980-56-4400
営業時間 8:00~18:30
定休日 年中無休
入館料
(共通券)
大人400円
小・中・高校生300円
小学生未満無料
駐車場 普通車320台駐車できる無料駐車場あり