2017年2月4日(土)に東京都豊島区にある高岩寺(こうがんじ)にいってきました。
山号は「萬頂山(ばんちょうざん)」で、宗派は「曹洞宗」です。
高岩寺(こうがんじ)の創建は、慶長元年(1596年)に扶岳太助(ふがくたすけ)によって江戸湯島に開かれました。
約60年後下谷屏風坂に移転し、明治24年(1891年)に現在の巣鴨に移転してきました。
高岩寺は巣鴨地蔵通り商店街の近くにある、とげぬき地蔵が有名なお寺です。
高岩寺の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約30分でした。
とげぬき地蔵の由来
正徳3年(1713年)5月に、江戸小石川に住んでいた武士の田付又四郎の妻が病に苦しみ死に瀕していました。
医者が手を尽くしてもどうすることもできず、田付氏は日頃信仰する地蔵尊に毎日一心に病気平癒の祈願を続けました。
するとある日、田付氏は不思議な夢を見ました。
一人の僧が現れ、「私の像(かたち)を一寸三分に彫刻して川に浮かべなさい」と夢枕で告げられました。
しかし田付氏がそれは急には難しいと伝えると僧から印像を与えられました。
夢からさめると地蔵菩薩の御影が描かれた印像が枕元にあったので、朱肉につけて、宝号を唱えながら印像を押して一万体の御影をつくり、両国橋から一心に祈願しながら川に浮かべました。
すると田付氏の妻は日毎に快方へむかい、それ以後は病気にならなかったといいます。
田付氏はこの話をしていると毛利家に出入りする西順という僧が御影を頂きたいと申し出ましたので、御影を2枚西順に分け与えました。
正徳5年(1715年)に毛利家の女中の一人が誤って口にくわえた針を飲み込んでしました。
女中は苦しみますが医者はどうすることもできませんでした。
そこに西順が訪れ、田付氏から分けてもらった御影を女中に飲ませました。
するとすぐに女中は腹の中のものをはきだし、針を取り除くことができました。
その時、御影に針が刺さっていたことが「とげぬき」の由来となっています。
高岩寺へのアクセス
電車でアクセス
・JR山手線/都営三田線「巣鴨駅」から徒歩約7分
高岩寺のおすすめ参拝方法
高岩寺に今まで何度か参拝していますが、おすすめの参拝順序・方法を記載します。
以下の1から3の順番で参拝するのがおすすめです。
1.本堂で参拝し、とげぬき地蔵「御影」を授与して頂く
2.「洗い観音」で悪いところを洗う
3.「幸福(しあわせ)団子」を頂く
1.本堂で参拝し、とげぬき地蔵「御影」を授与して頂く
巣鴨地蔵通り商店街から高岩寺に到着すると山門が見えますので、山門をくぐって本殿へ向かいます。
奥の建物が本殿です。
本殿は東京大空襲で被災し全焼しましたが、昭和32年(1957年)に再建されました。
鉄筋コンクリート造りで、平成21年(2009年)に国の登録有形文化財に指定されました。
本殿内部へと進み、最初にしっかりと参拝します。
参拝後、本堂内部でとげぬき地蔵御影が授与される場所がありますので必ず頂きましょう。
とげぬき地蔵は秘仏の為公開されていませんが、御影に祈願することで同じご利益があります。
御影は縦4センチ横1.5センチの薄い和紙の中央に尊像が描かれており5枚入っています。
痛いところに貼ったり、飲むことによって症状が快方へ向かうとされています。
2.「洗い観音」で悪いところを洗う
本堂からの風景です。
少しわかりずらいですが、石の鳥居の左側に洗い観音がおられます。
江戸時代に発生した明暦の大火で妻を亡くした方が供養の為に高岩寺に寄進しました。
長年タワシで洗っていましたが、観音様のお顔等が次第に擦り減ってきた為、平成4年(1992年)に新しい洗い観音になりました。
普段の日ですとほとんど並ばなくても大丈夫なのですが、4日は縁日でしたので洗い観音様のところまで待ち時間が1時間ほどかかりました。
タオルは洗い観音様の隣で一枚100円で購入できますので、持参しなくても大丈夫です。
今の洗い観音様になって20年以上たっていますがとても美しいお姿をされています。
3.「幸福(しあわせ)団子」を頂く
洗い観音の隣に幸福団子があります。
幸福とかいて「しあわせ」と読みます。
一本100円で、モチモチの食感としょうゆ味がとてもおいしいお団子です。
少し行列ができていましたが、回転がとてもはやいのですぐに順番がまわってきます。
体の悪いところをなくした後は、幸せがやってくるようにお団子を頂きましょう!
椅子も数台用意されていますので座っていただく事もできますよ♪
おわりに
巣鴨の高岩寺に今まで何度か参拝しており、私の定番・おすすめ参拝方法をご紹介させていただきました。
とげぬき地蔵「御影」を頂き、「洗い観音」で悪いところを洗い、最後に「幸福団子」で幸せな気持ちになって帰ると翌日からまた新たな気持ちで過ごすことが出来ます。
巣鴨地蔵通り商店街も見どころが多く、商店街に来られた際は是非参拝してみてくださいね♪
場所 | 東京都豊島区巣鴨3-35-2 |
電話番号 | 03-3917-8221 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・JR山手線/都営三田線「巣鴨駅」 から徒歩約7分 |