2022年8月12日(金)に大阪府大阪市中央区玉造にある真田紐や縁結びのパワースポットとして有名な玉造稲荷神社に行ってきました。境内に豊臣秀頼公の像や秀頼公が奉納した鳥居があることでも知られています。
今回実際に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
玉造稲荷神社の概要
創建は垂仁天皇18年(紀元前12年)に創建されたと伝わり、当初は比売社と称していました。仏教受容問題で蘇我氏と物部氏が争った際、蘇我氏方の聖徳太子が玉作岡※で布陣して戦勝祈願したところ無事戦いに勝つことができたと伝わっています。
※かつて勾玉等を作る玉作部が居住していたこの地は玉作岡と呼ばれ、それが現在の玉造の名前の起源になりました。
戦国時代の天正4年(1576年)に戦火によって社殿を焼失しましたが、豊臣秀頼公によって慶長8年(1603年)に社殿や高殿(舞台)が再建されました。大坂城の三の丸の場所に鎮座していたことから大坂城の鎮守として豊臣家から篤い崇敬を集めていましたが、慶長20年(1615年)の大坂夏の陣で社殿は再度焼失しました。
江戸時代の元和5年(1619年)、江戸幕府の初代大坂城代・内藤信正や氏子・崇敬者らの寄進によって再建されました。徳川家の時代も大坂城の鎮守として篤い崇敬を集め、豊津稲荷社と称しました。文久3年(1863年)に発生した大坂大火で焼失しますが、明治4年(1871年)に再建されました。
昭和20年(1945年)、大阪大空襲で社殿を焼失しました。昭和29年(1954年)に再建され現在にその姿を伝えています。
御祭神は主祭神に宇迦之御魂大神、相殿神に下照姫命・稚日女命・月読命・軻偶突智命がお祀りされています。
ご利益は宇迦之御魂大神が五穀豊穣・商売繫盛、下照姫命が国や家庭の平安、稚日女命が糸を紡ぐ衣服・機織の神であることから縁結び、月読命が航海安全、軻偶突智命が金運上昇・縁結び・夫婦和合のご利益で知られています。
玉造稲荷神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR大阪環状線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線「玉造駅」下車、玉造稲荷神社まで400m、徒歩で約5分
・JR大阪環状線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線、中央線「森ノ宮駅」下車、玉造稲荷神社まで450m、徒歩で約6分
自動車を利用
・カーナビに玉造稲荷神社の電話番号「06-6941-3821」を入力、または玉造稲荷神社の住所「大阪府大阪市中央区玉造2丁目3番8号」を入力し検索
駐車場
玉造稲荷神社には参拝者専用駐車場はありませんので近隣のパーキングを利用します。
玉造稲荷神社の参拝と見どころ
玉造稲荷神社の参拝開始
玉造稲荷神社の入口には立派な社号碑が建っています。玉造の名前の起源になった「玉作岡」の石碑も建立されています。参道を直進し、石段を上って境内へ進みます。
伊勢参りの出発点
江戸時代に流行した伊勢参りでは玉造稲荷神社が出発点となり、こちらで道中の安全を祈願して伊勢へ旅立ちました。
石造鳥居を潜ると左手に手水舎がありますので心身をしっかりと清めて参拝へ進みます。
拝殿・本殿
拝殿・本殿は昭和20年(1945年)の大阪大空襲で焼失し、昭和29年(1954年)に再建されました。朱色が鮮やかで、拝殿の前では狛犬が悪い気から守っています。写真左の井戸は「利休井」と呼ばれ、かつて千利休がこの地で屋敷を構え利休井があったことから平成18年(2006年)に再掘されたものです。左の狛犬側にある石の柱は「なで子持勾玉石」と呼ばれ、柱に触れながら祈願すると子孫繁栄・子授け・芸能向上のご利益があると伝わります。
御祭神に宇迦之御魂大神・下照姫命・稚日女命・月読命・軻偶突智命がお祀りされ、五穀豊穣・商売繫盛・家庭の平安・縁結び・航海安全・金運上昇・夫婦和合のご利益で知られています。本殿の隣には境内末社の厳島神社と白龍池があります。
末社・厳島神社
厳島神社の御祭神は弁財天の別名でも知られる市杵嶋姫命で商売繁盛・芸能上達・金運上昇・交通安全のご利益で知られています。白龍池には白龍の像がありました。
末社・新山稲荷神社、万慶稲荷神社
厳島神社の隣に鎮座するのは左が新山稲荷神社、右が万慶稲荷神社です。稲荷神社ですので御祭神は宇迦之御魂神で五穀豊穣・商売繁盛のご利益です。神社入口には狛狐一対鎮座され、社殿の周囲にもお狐様が多数おられます。
真田紐と良縁・縁結びのパワースポット「豊臣秀頼公胞衣塚大明神」
新山稲荷神社・万慶稲荷神社の隣に鎮座するのが良縁・縁結びのパワースポット「豊臣秀頼公胞衣塚大明神」です。御祭神は豊臣秀頼公の胞衣(えな/よな)で、胞衣とは胎児を包んでいる膜および胎盤のことです。秀頼公と淀殿を結んでいた胞衣が御祭神であることから良縁・縁結びのパワースポットとされ、また子供の夜泣きにも霊験あらたかと伝わります。鳥居側の「縁のひも掛け台」には真田紐で作られた「縁のひも」が多数結ばれており、願いを記入して結ぶと願いが叶うと伝わります。
豊臣秀頼公が奉納した鳥居
豊臣秀頼公胞衣塚大明神の近くには慶長8年(1603年)に豊臣秀頼公が奉納した「豊臣秀頼公奉納鳥居」があります。慶長20年(1615年)の大坂夏の陣、昭和20年(1945年)の戦火を免れた鳥居ですが、平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災で基礎が損傷した為このような形で保存されています。
大坂城築城で毛利家が運んだ刻印石
豊臣秀頼公奉納鳥居のすぐそばに毛利家の「一」と「〇」が刻印された刻印石があります。こちらの石は元和6年(1620年)に徳川家が大坂城を再築した際に長州藩の毛利家から運ばれたものです。大坂城の石垣には使用されず神社の石垣として400年間使われてきました。
大坂城天守閣を望む「豊臣秀頼公銅像」
鳥居近くには平成23年(2011年)に建立された豊臣秀頼公銅像があります。秀頼公は身長が約197cmあったと言われ、銅像も高さが3mもある威風堂々としたものになっています。大坂城の天守閣を望むように建立されています。
御朱印
御朱印は境内の社務所で頂くことが可能です。(7月15日・17日、12月28日~12月31日は御朱印を頂くことができませんのでご注意下さい)
本日の御朱印🌸
大阪府⤴玉造稲荷神社🎌
📖たまつくりいなりじんじゃhttps://t.co/rFFiFU4Svi
日本五大稲荷の一社🎌
創建垂仁天皇18年。ご祭神は宇迦之御魂大神他。総本社・日本三大(五大)シリーズ専用御朱印帳での授与の為、2回目の参拝です。神社自体は五大稲荷神社かと言われれば微妙かな😃〰 pic.twitter.com/6aAIQ9zeUB— のものも@神社 (@non3377) August 19, 2019
特別な御朱印も期間限定で頒布されており、拝受していただける日程は以下の通りです。
・元日~1月15日(新年干支朱印・書置きのみ)
・2月初午(初午祭朱印)
・7月16日(夏祭朱印・書置きのみ)
・11月23日(新嘗祭朱印)
おわりに
玉造稲荷神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。紀元前に創建された古社で聖徳太子ゆかりの神社です。境内には豊臣秀頼公が奉納した鳥居や秀頼公の銅像があります。「豊臣秀頼公胞衣塚大明神」は良縁・縁結びのパワースポットで、「縁のひも掛け台」に願いを記入して真田紐を結ぶと願いが叶うと言われています。見どころいっぱいの玉造稲荷神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
玉造稲荷神社 | |
住所 | 大阪府大阪市中央区玉造2丁目3番8号 |
電話番号 | 06-6941-3821 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR大阪環状線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線「玉造駅」下車、玉造稲荷神社まで400m、徒歩で約5分 ・JR大阪環状線、大阪メトロ長堀鶴見緑地線、中央線「森ノ宮駅」下車、玉造稲荷神社まで450m、徒歩で約6分 ■自動車を利用 ・カーナビに玉造稲荷神社の電話番号「06-6941-3821」を入力、または玉造稲荷神社の住所「大阪府大阪市中央区玉造2丁目3番8号」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキングを利用 |