2020年12月26日(土)に日本100名城スタンプラリー50番で、滋賀県彦根市にある「彦根城(ひこねじょう)」に行ってきました。
彦根城は、築城以前の彦根山上の寺院に金の亀に乗った観音様が安置されていたとの逸話から別名「金亀城(こんきじょう)」とも呼ばれています。
慶長6年(1601年)、徳川四天王の一人井伊直政(いいなおまさ)が関ヶ原の戦いで武功たて、敗れた石田三成の居城であった佐和山城に移ってきました。
その後、佐和山城から彦根城に居城を移すことを試みますが病死した為、嫡子井伊直継(いいなおつぐ)が遺志を引き継ぎ築城を開始しました。
その後、徳川家康の指示により7か国12大名の支援等により元和8年(1622年)に約20年の歳月をかけて現在の彦根城が完成し、以後譜代大名である井伊家14代の居城となりました。
明治時代に入り、廃城令により廃城になる城が多い中、彦根城は廃城を免れました。
昭和26年(1951年)、彦根城天守閣をはじめ天秤櫓・太鼓門櫓・三重櫓・佐和口多門櫓が重要文化財に指定されました。
昭和27年(1952年)、天守と附櫓(つけやぐら)及び多門櫓(たもんやぐら)の2棟が国宝に指定されました。
昭和31年(1956年)、彦根城一帯が特別史跡に指定されました。
昭和38年(1963年)には馬屋が重要文化財に指定されました。
彦根城は現存天守で国宝に指定された5城(犬山城、松本城、姫路城、松江城、彦根城)の一つに数えられています。
日本100名城スタンプは「彦根城表門券販売所」にあります。
今回彦根城を見学してきましたので見どころやアクセス、駐車場、ひこにゃんの情報等をご紹介したいと思います。
彦根城(玄宮園含む)をゆっくり見学した場合、所要時間は2時間でした。
「彦根城」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「彦根駅」から彦根城表門券販売所まで約1.1m・徒歩約14分
自動車を利用
・カーナビに彦根城の電話番号「0749-22-2742」を入力
駐車場
彦根城には有料駐車場が複数個所ありますがおすすめの駐車場は、他の駐車場より広く城へもアクセスもしやすく値段が安い京橋口駐車場です。
土曜日に行きましたが、駐車場は半分以上空いていました。
名称 | 収容台数 | 定休日 | 営業時間 | 料金 |
二の丸駐車場 | 普通40台 | 年中無休 | 8:30~18:00 | 1日1,000円 |
桜場駐車場 | 普通70台 | 年中無休 | 8:30~18:00 | 1日1,000円 |
大手前駐車場 | 普通25台 | 年中無休 | 8:30~18:00 | 1日1,000円 |
京橋口駐車場 | 普通160台 | 年中無休 | 24時間営業 | 1時間まで400円 1時間を超え4時間以内:30分毎に100円加算 |
日本100名城のスタンプ設置場所
日本100名城スタンプは「彦根城表門券販売所」にあります。
「彦根城」の見学と見どころ
京橋口駐車場から京橋を渡って進みます。
京橋を渡って内堀を左に見ながら表門へと進みます。
表門付近に重要文化財の佐和口多門櫓と馬屋
表門です。
橋を渡る前に二の丸駐車場があり、その辺りに重要文化財の佐和口多門櫓と馬屋があります。
城内に馬屋があるのは彦根城のみで大変珍しい建造物です。
表門から進むと彦根城表門券販売所があります。
おすすめの券は「入城券(彦根城の観覧料金 玄宮園を含む)」です。
玄宮園の景観はすばらしく、所要時間は30分ほどかかりますが、玄宮園から見る彦根城もすばらしいので彦根城と一緒に見学することをおすすめします。
また、彦根城表門券販売所では日本100名城スタンプが押せます。
一般 | 小・中学生 | |
入城券(彦根城の観覧料金 玄宮園を含む) | 800円 | 200円 |
玄宮園のみの観覧料金 | 200円 | 100円 |
彦根城(玄宮園を含む)と博物館のセット券の観覧料金 | 1,200円 | 350円 |
彦根城博物館の観覧料金 | 500円 | 250円 |
彦根城表門券販売所近くではひこにゃんと一緒に撮影できる撮影スポットがあります。
ひこにゃんは彦根城に毎日登場します。
今回は午後3時に訪れたので、彦根城博物館でひこにゃんに出会うことができました。
彦根城博物館の入場券がなくてもひこにゃんのパフォーマンスは見ることができます。
11:00〜11:30 | 四番町スクエア 四番町ダイニング |
13:30~14:00 | 彦根城天守前 |
15:00~15:30 | 彦根城博物館 |
彦根城には何回か来ていて、以前は彦根城天守前でひこにゃんのパフォーマンスをみることができました。
入城券を購入し、表門山道から彦根城天守閣へと向かいます。
道は整備されていますが、かなりの傾斜と滑りやすいので歩きやすい服装と靴をおすすめします。
長浜城から移築と伝わる天秤櫓
坂を登りきると重要文化財の天秤櫓が見えてきます。
天秤櫓は、大手門と表門からの道が合流する要に築かれた櫓で、長浜城の大手門を移築したと伝わります。
天秤櫓の見どころは櫓と石垣です。
天秤櫓前の大堀切にかかる廊下橋は本丸の防御を高める為、戦時中は落とされます。
落とすことにより敵は天秤櫓の高石垣を登らなければならずより堅固な城となります。
天秤櫓の石垣は向かって左側が江戸時代後期の改修による「落とし積み」となっています。
右側が築城当時の野面積みの一種である「打ち込みハギ積み」となっています。
天秤櫓の両隅に櫓を設け、中央に門が設けられており、その姿が両端に荷物を下げた天秤を連想させることから天秤櫓と呼ばれています。
天秤櫓内部は見学することが可能です。
内部からは佐和山城跡を見ることができます。
天秤櫓の壁は防火や防弾の為厚い土壁となっています。
また敵が攻めてくる大堀切に面した外側は防弾の効果を高めるために壁を二重に造っており、厚さは30cmを超えています。
櫓門では珍しい造りの太鼓櫓
天秤櫓から進むと重要文化財の太鼓櫓が現れます。
築城時に別の城から移築された櫓で、天守がある本丸表口を固めています。
櫓門としては珍しく、背面が高欄付の廊下となっています。
太鼓櫓近くには鐘の丸より移築された時報鐘があります。
今も定時で鐘が鳴らされており、隣接するお茶屋では500円でお茶とお菓子を楽しむことができます。
ちょうど登り疲れてくる頃ですので一休みしてから進むのもおすすめです。
本丸には現存国宝天守とひこにゃん
本丸に到着するとひこにゃんと一緒に撮影できるスポットがあります。
また、毎日13:30~14:00の時間帯でひこにゃんのパフォーマンスが天守前で行われます。
現存天守は国宝の造りは3重3階となっており、内部見学可能です。
屋根は妻破風(きりづまはふ)、入母屋破風(いりおもやはふ)、唐破風(からはふ)と多彩です。
2階と3階の窓は花頭窓(かとうまど)を配し、3階には高欄付きの廻縁(まわりえん)を巡らせています。
更に2階に金箔の飾り金具が施されて多彩な変化と荘重さを兼ね備えた天守となっています。
反対側から天守をみた景色です。
小谷城天守を移築したと伝わる西の丸三重櫓
天守から西の丸へ進むと、重要文化財に指定されている西の丸三重櫓があります。
天守と異なり櫓全体を総漆塗りとした簡素な櫓となっています。
小谷城天守を移築したと伝わっています。
玄宮園は庭園と彦根城が一緒に撮影できるおすすめスポット!
西の丸三重櫓見学後、玄宮園(げんきゅうえん)と呼ばれる旧大名庭園へ向かいます。
玄宮園は彦根藩4代目藩主の井伊直興によって延宝5年(1677年)、琵琶湖や中国の瀟湘(しょうしょう)八景にちなんで選ばれた近江八景を模してつくられました。
玄宮園は彦根城の北東に位置し、庭園と彦根城を一緒に撮影できるおすすめの撮影スポットとなっています。
おわりに
彦根城を見学してみて、数多くの現存天守をはじめ重要な建築物が残るお城でした。
入口にあたる表門付近は重要文化財の佐和口多門櫓と馬屋、石段を登ると長浜城から移築と伝わる天秤櫓、そして櫓門では珍しい造りの太鼓櫓、本丸には現存国宝天守、西の丸には小谷城天守を移築したと伝わる西の丸三重櫓がありました。
かつて大名庭園であった玄宮園からは庭園と彦根城が一緒に撮影できるおすすめの撮影スポットです。
彦根城では毎日ひこにゃんのパフォーマンスが行われており、とても楽しい気持ちになりました。
近くにはだるま寺や庭の寺として有名な龍潭寺や江戸時代後期の豪華絢爛な社殿がある井伊神社もありますので一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
彦根城(ひこねじょう) | |
住所 | 滋賀県彦根市金亀町1-1 |
電話番号 | 0749-22-2742 |
スタンプ設置場所 | 彦根城表門券販売所 |
営業日 | 午前8時30分~午後5時(天守最終入場は午後4時45分まで) |
定休日 | 年中無休 |
入城料金(彦根城の観覧料金と玄宮円含む) | 大人800円、小・中学生200円 |
アクセス | ■公共機関の場合 ・JR線「彦根駅」から彦根城表門券販売所まで約1.1m・徒歩約14分 ■自動車の場合 ・カーナビに彦根城の電話番号「0749-22-2742」を入力 |
駐車場(京橋口駐車場) | 有料駐車場あり 1時間まで400円、1時間を超え4時間以内は30分毎に100円加算 |