2023年4月21日(金)に北海道松前郡松前町松城にある松前桜3大名木「血脈桜」と江戸時代建立の仁王門と山門が残る光善寺に行ってきました。
光善寺は室町時代末期の天文2年(1533年)、順譽了圓和尚によって創建されました。山号は高徳山、宗派は浄土宗、御本尊は平安時代作の阿弥陀如来像(北海道指定有形文化財)です。創建当初は「高山寺」と称しましたが、元和7年(1621年)に後水尾天皇より高徳山光善寺の寺号を賜わり改称しました。
江戸時代になると松前藩の内室の菩提寺として栄えました。文化5年(1808年)、天保8年(1837年)、明治36年(1903年)の度重なる火災によって本堂を消失しますが、宝暦10年(1760年)建立の仁王門と弘化4年(1847年)建立の鐘桜門は現存しています。
境内にある「血脈桜」(北海道指定記念樹木)は推定樹齢300年以上といわれ、松前を代表する早咲き桜の品種「南殿」の親木です。
今回実際に光善寺に参拝してきましたので見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
光善寺へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・北海道新幹線、道南いさりび鉄道「木古内駅」下車、函館バス「松前出張所行き」バスに乗車約1時間30分、「松城」バス停下車、光善寺まで750m・徒歩約11分
自動車を利用
・カーナビに光善寺の電話番号「0139-42-2680」を入力、または光善寺の住所「北海道松前郡松前町松城303」を入力し検索
駐車場
光善寺参拝時は松前城城内、松前城周辺、松前藩屋敷の無料駐車場を利用します。4月下旬から5月中旬にかけて開催されるさくらまつりの期間中は1回500円になり、松前城城内の駐車場は使用不可になります。
光善寺の参拝と見どころ
仁王門
光善寺の入口には江戸時代の宝暦10年(1760年)に建立された仁王門があります。松前では函館戦争(明治元年〈1868年〉~明治2年〈1869年〉)で多くの寺院が消失したので貴重な建造物です。
仁王門には精緻で見事な彫刻が施され、門には「北海道場」の扁額が掲げられています。門の左右には金剛力士像が鎮座しています。
仁王門を潜ると参道沿いに松前を代表する桜の品種「南殿」が満開の花を咲かせていました。早咲きの桜で例年5月上旬に見頃を迎えます。
鐘桜門
鐘桜門は江戸時代の弘化4年(1847年)に建立されました。鐘桜門の周りも美しい桜が満開で桜を借景にインスタ映えする写真が撮れますよ♪
経堂
鐘桜門を潜り左に見えるのは経堂です。明治16年(1883年)に改築された建物で、内部には一回転させると一切経すべてを読誦させるのと同じ功徳があるといわれる回転式経蔵があります。
山門を潜り参道を直進すると本堂があります。
本堂
本堂は文化5年(1808年)、天保8年(1837年)、明治36年(1903年)の度重なる火災で消失し、その後は仮本堂でしたが、平成13年(2001年)に現在の本堂が完成しました。本堂には御本尊で平安時代末期の作である木像の阿弥陀如来立像が鎮座しています。
松前桜3大名木「血脈桜」
本堂の右前方に樹齢300年以上で松前桜3大名木(龍雲院「蝦夷霞桜」、天神坂門「夫婦桜」、光善寺「血脈桜」)のひとつ「血脈桜)」があります。
血脈桜は高さ約8m、幹回り5.5mで、松前を代表する桜の品種「南殿」の親木です。早咲の桜で例年5月上旬に見頃を迎えますが、今年は4月21日の時点で満開の花を咲かせていました。
源義経北行伝説にまつわる「義経山」の板碑
血脈桜の近くに「義経山」の板碑があります。源義経は津軽海峡を渡って松前に上陸し阿弥陀千体を刻んで義経山欣求院に安置したと伝わります。函館戦争で欣求院が消失して廃寺となったため「義経山」の山号の碑が光善寺に残されました。義経寄進と伝わる阿弥陀像も光善寺に残っています。
大石仏
本堂の左に鎮座するのは江戸時代の寛政9年(1797年)に作られた大石仏です。城下にあった芝居小屋が大雪によって崩壊し多くの犠牲者が出たことから慰霊するために作られました。
御朱印
御朱印は境内にご住職がいらっしゃれば頂くことが可能です。
昨日は、松前町に桜を観に行きました🌸沢山の種類の桜があり、まだまだ遅咲きの桜の蕾もありましたよ😊
桜のアイスも、餅米入ってて美味しい🍦💕
光善寺の御朱印は、篆刻展をされていた今城昭二先生の手によるもの。この書体が好きで選んできました🖌️
雲一つない、お花見日和でした☀️ pic.twitter.com/PcHfSFni5E— 消しゴムはんこK*lover (@Klover_Kumie) May 6, 2019
おわりに
光善寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。光善寺には函館戦争の戦火を免れた仁王門と鐘楼門が残っています。松前を代表する南殿の親木である血脈桜は推定樹齢300年以上で例年5月上旬に見頃を迎えます。源義経が松前に上陸して奉納した阿弥陀像や、かつて阿弥陀像千体が安置されていた欣求院の義経山の板碑も残ります。見どころいっぱいの光善寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
光善寺 | |
住所 | 北海道松前郡松前町松城303 |
電話番号 | 0139-42-2680 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・北海道新幹線、道南いさりび鉄道「木古内駅」下車、函館バス「松前出張所行き」バスに乗車約1時間30分、「松城」バス停下車、光善寺まで750m・徒歩約11分 ■自動車を利用 ・カーナビに光善寺の電話番号「0139-42-2680」を入力、または光善寺の住所「北海道松前郡松前町松城303」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が150台収容できる無料駐車場あり※ ※4月下旬から5月中旬のさくらまつりの期間中は1回500円 |