【日本100名城第3番】さくら名所100選で最後の日本式城郭である松前城!スタンプ設置場所、御城印、所要時間、アクセス・無料駐車場を徹底解説!

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2023年4月21日(金)に日本100名城第3番で、北海道松前郡松前町松城にある松前城に行ってきました。松前城は日本さくらの会が選定する「さくら名所100選」にも選ばれ、毎年4月下旬から5月中旬にかけて松前城を中心に広がる松前公園では「さくらまつり」が行われています。

松前城福山城とも呼ばれ、幕府の命により松前藩初代藩主・松前慶広よしひろが慶長11年(1606年)に築いた福山館を拡張する形で安政元年(1854年)築城されました。築城時に三層天守が築かれたことから最後の日本式城郭最北に位置する城郭と成りました。

城郭は北方警備海防を目的に高崎藩の兵学者・市川一学いちかわいちがくの設計により築かれた平山城で、楼櫓6、城門16を備え海岸に近い三ノ丸には大砲7基が配備されていました。

昭和16年(1941年)、三層天守本丸御門(大手門)および東塀国宝に指定されますが昭和24年(1949年)に発生した役場火災の飛火により三層天守と東塀を焼失しました。

昭和25年(1950年)、松前城唯一現存する本丸御門重要文化財に指定され現在に至ります。

今回松前城を見学してきましたので見どころや日本100名城スタンプの設置場所や御城印、所要時間やアクセス、駐車場等をご紹介したいと思います。

松前城へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・北海道新幹線、道南いさりび鉄道「木古内駅」下車、函館バス「松前出張所行き」バスに乗車約1時間30分、「松城」バス停下車徒歩約3分

自動車を利用

・カーナビに道の駅「松前城資料館」の電話番号「0139-42-2216」を入力、または松前城の住所「北海道松前郡松前町松城144」を入力して検索

駐車場

松前城には松前城城内、松前城周辺、松前藩屋敷に無料駐車場があります。4月下旬から5月中旬にかけて開催されるさくらまつりの期間中は1回500円になり、松前城城内の駐車場は使用不可になります。

日本100名城スタンプ設置場所

日本100名城スタンプは、松前城資料館の受付で入館券を購入後にお声がけすると貸していただけます。
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松前城の見学と見どころ

松前城の見学開始

松前城の天神坂から入城し見学を開始します。
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松前桜3大名木の夫婦桜

天神坂にある「夫婦めおと」と呼ばれる桜は松前桜3大名木(龍雲院「蝦夷霞桜」光善寺「血脈桜」、天神坂門「夫婦桜」)の一つです。1本の幹から染井吉野と松前を代表する品種の南殿なでんが寄り添うような姿から名付けられました。

天神坂門

天神坂を上ると平成14年(2002年)に復元された天神坂門があり、潜ると三ノ丸になります。
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三ノ丸の大砲台場

三ノ丸にはかつて海に向かって大砲7基が配備されていました。今も大砲の台場を確認することが出来ます。
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外堀と木橋

三ノ丸と二ノ丸の間には外堀があり、外堀には平成12年(2000年)に再建された木橋が架かっています。
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左が三ノ丸、外堀を挟んで右が二ノ丸です。三ノ丸にも桜が美しく咲いていました。桜の右が砲台の台座です。
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搦手二ノ門

木橋を渡り見えてくる門は平成12年(2000年)に再建された高麗門形式の搦手二ノ門です。門の先に見えるのが天守です。
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天守の前にあるのが松前城資料館入口で、入館料を払うと天守(資料館)に登ることが出来ます。
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桜の標本木

松前城資料館入口近くの染井吉野の桜は松前町が桜の開花を観測するために指定した標本木です。この木に桜の花が5輪以上咲くと開花となります。
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忠実に外観が再現された三層天守

松前城の三層天守は昭和24年(1949年)まで現存していましたが、町役場の当直室から出火した火が天守に移り焼失してしまいました。その後、昭和36年(1961年)に鉄筋コンクリート造りで三層三階地下一階の層塔型でされました。外観は焼失前の姿を可能な限り忠実に再現し、内部は資料館となっています。
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松前城資料館と日本100名城スタンプ

松前城資料館の入館料は大人360円、小人240円です。松前城資料館から歩いて行ける江戸時代の松前を再現したテーマパーク松前藩屋敷も大人360円、小人240円です。松前城資料館・松前藩屋敷共通入館券が大人620円、小人420円で販売されており別々に購入する場合より大人100円、小人60円お得です!日本100名城スタンプもこちらで貸していただけます。
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日本100名城を松前城で達成された方の写真が並んでいます。達成された方は受付でお声がけすると資料館見学後までにくす玉が用意され、記念写真と記念品贈呈がありますよ♪
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松前城資料館の1階には「松前藩・松前神楽関係資料」、2階には「松本家・アイヌ民族関係資料」、3階には「福山城古写真パネル」が展示されています。
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資料館内部は見やすく展示されていて混雑もそれほどないので自分のペースで松前城やアイヌ民族について学ぶことができます。
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アイヌ民族の展示が充実しており、中で名前や性格が詳細に書かれたアイヌ人の展示は大変興味がわきました。カラフルな民族衣装で、描かれている動物もかわいいです♪
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3階は展望室にもなっており、窓から見ると周囲には桜が一面が咲き誇っていました。
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松前神社

資料館見学後、指定の出口から出ると「松前神社」が見えます。松前神社の御祭神には松前藩の祖である武田信広公がお祀りされています。朱色の神明造りの社殿と桜が美しいですね♪
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本丸御門(重要文化財)

順路に沿って歩くと松前城の遺構で昭和25年(1950年)に重要文化財に指定された本丸御門があります。本丸御門は切妻造り、銅板葺き、三間一戸両脇戸付きの櫓門です。
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天守台に残る砲弾跡

南に面した本丸御門と東にある三層天守との間には堀が取り付けられています。天守台の黒っぽくなってる場所には砲弾跡が残っています。明治維新によって新政府の城となっていた松前城は土方歳三率いる旧幕府軍から猛攻を受け明治元年(1868年)に落城しますが、その翌年城を奪還します。砲弾跡はその時のものと考えられています。
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天守と桜の撮影スポット

桜と松前城天守です。天守の前には「松前城」のパネルが設置され、パネルの前で記念撮影される方がたくさんいました。
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こちらは松前神社からの景色です。三層天守と桜、堀の組絵合わせが素敵な撮影スポットとなっています。
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御城印

御城印は松前城松前資料館で頂くことが可能で、通常のものは一枚300円、限定版は一枚500円となっています。
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おわりに

松前城所要時間ですが、ゆっくり見学した場合で約60分でした。松前城には多くの桜が植えられており、さくらまつりのシーズンは城内の至る所で桜が咲いていました。国の重要文化財に指定されている本丸御門、三ノ丸の砲台の台場、忠実に外見が再現された三層天守、天神坂門、外堀と木橋、搦手二ノ門は見ごたえがあります。松前城資料館の展示も豊富で3階の展望台からの景色も絶景です。見どころいっぱいの松前城に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

松前城
住所 北海道松前郡松前町松城144
電話番号 0139-42-2216(松前城資料館)
営業時間 終日可能(松前城資料館は午前9時~午後5時)
定休日 年中無休(松前城資料館は12月11日~4月9日の期間は冬期閉館)
見学料 無料(松前城資料館は360円、小人240円)
アクセス ■交通機関を利用
・北海道新幹線、道南いさりび鉄道「木古内駅」下車、函館バス「松前出張所行き」バスに乗車約1時間30分、「松城」バス停下車徒歩約3分
■自動車を利用
・カーナビに道の駅「松前城資料館」の電話番号「0139-42-2216」を入力、または松前城の住所「北海道松前郡松前町松城144」を入力して検索
駐車場 普通自動車が150台収容できる無料駐車場あり※
※4月下旬から5月中旬のさくらまつりの期間中は1回500円