【富山県】数多くの国宝と重要文化財がある高岡山瑞龍寺!歴史、見どころ、所要時間、御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2022年9月25日(日)に富山県高岡市関本町にある数多くの国宝と重要文化財があることで有名瑞龍ずいりゅうに行ってきました。

瑞龍寺は加賀2代藩主・前田利長公の菩提を弔うため3代藩主・利常公によって慶長19年(1614年)創建された曹洞宗の寺院です。山号は高岡山でご本尊には釈迦如来がお祀りされています。

利常公は瑞龍院の伽藍の整備を正保元年(1644年)から寛文3年(1663年)の20年間行いました。伽藍の配置は中国の寺の配置に倣い、山門、仏殿、法堂が一直線に並び、左右に回廊を巡らして諸堂を対照的に配置しています。山門、仏殿、法堂は富山県で初めて国宝に指定されました。江戸時代には禅堂側で総門と山門の間に七間浄頭しちけんじんずう、大庫裏側には浴室があり七堂伽藍が揃っていました。現在は七間浄頭と浴室は失われています。

今回瑞龍寺に参拝してきましたので見どころ、所要時間、御朱印、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

瑞龍寺へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線、あいの風鉄道線「高岡駅」下車、瑞龍寺まで850m、徒歩で約10分
・北陸新幹線「新高岡駅」下車、瑞龍寺まで1.2km、徒歩で約15分

自動車を利用

・カーナビに瑞龍寺の電話番号「0766-22-0179」を入力

駐車場

瑞龍寺には「①総門の右側にある駐車場」と「②八丁道沿いにある駐車場」の2箇所に無料駐車場があります。

①総門の右側にある駐車場

瑞龍寺に近い駐車場でおすすめです。日曜日の午前に参拝に訪れましたが半分以上空きがありました。

②八丁道沿いにある駐車場

瑞龍寺から少し歩きますが大通りからすぐ入れますのでこちらでも良いと思います。こちらも駐車場は半分以上空いていましたので駐車場で困ることはないと思います。

瑞龍寺の参拝と見どころ

瑞龍寺の参拝開始

瑞龍寺の拝観入口には「高岡山 瑞龍寺」と刻まれた石碑があります。写真左の受付で拝観料を納めます。拝観料金は①拝観のみが500円②拝観料金とお抹茶券のセットが900円お抹茶は500円なのでセットだと100円お得)です。国宝の法堂でお抹茶と地元の御菓子(江出の月とゆべし)がいただけますのでセットがおすすめです!
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総門(重要文化財)

拝観受付から見える立派な門は総門です。正面幅三間の薬医門形式で江戸時代の正保年間に建立されたものです。
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山門(国宝)

総門を潜ると目の前に見事な山門が現れます。白砂が敷き詰められ、空の青と山門のコントラストは見ごたえがあります。江戸時代、総門から山門の間に七間浄頭(東司)浴室があり七堂伽藍を形成していました。しかし、明治時代になると廃仏毀釈の影響で加賀藩の庇護を受けられず困窮し、部材を売るために解体されました。
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山門は正保2年(1645年)に建立されますが延享3年(1746年)の火災で焼失しました。現在の山門は文政3年(1820年)に焼失前と同じ古式な禅宗様式で再建されました。門の左右に金剛力士像を安置し、楼上には釈迦如来と十六羅漢像がお祀りされています。
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仏殿(国宝)

山門を潜ると万治2年(1659年)に建立された仏殿があります。総欅造りで屋根は総重量約47トンの鉛瓦葺きとなっています。火縄銃の弾に換算すると250万発に加工できる量で、非常時の鉄砲の弾にする為だったともいわれています。瑞龍寺を創建された前田利常公は金沢で敵の動向を知る為に忍者寺と呼ばれる妙立寺も創建されたので可能性は考えられます。端龍寺13

内部は土間床で、中央にはご本尊釈迦如来がお祀りされています。その両側には普賢菩薩と文殊菩薩が安置されています。釈迦三尊像の上部の一際目を引く天蓋は、明暦4年(1658年)に前田家の家臣であった長連頼ちょうづらより九郎左衛門によって寄進されたと伝わります。
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大伽藍を囲む回廊(重要文化財)は北回廊・南東回廊・南西回廊から構成され、周囲は約300mあります。規則正しく並んだ柱や白壁、格子枠の障子戸が特徴で見る者に美しさを感じさせます。
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禅堂(重要文化財)

禅堂は座禅修行をする場所で、延享3年(1746年)に焼失しますがすぐに再建されました。
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禅堂で国の重要文化財の指定を受けているのは京都の東福寺、萬福寺、富山の瑞龍寺の3棟のみで大変貴重です。
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禅堂近くの回廊にはトイレの守護神として知られ不浄を清浄にする烏芻沙摩明王立うすさまみょうおう(復元)が安置されています。かつて七堂伽藍のひとつ七間浄頭しちけんじんずう東司とうす)に安置されていましたが明治に入り廃仏毀釈の影響で七間浄頭が解体され禅堂に安置されました。七間浄頭(東司)とはトイレの事で、その為トイレの守護神として知られています。
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拝観受付近くにあるトイレの入口にもトイレの守護神である烏芻沙摩明王立像が安置されていますよ♪
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大庫裏(重要文化財)

仏殿の右側にあるのは寺の台所である大庫裏で、創建当初の姿のまま残っており全国的にも大変貴重な建造物です。大庫裏の左にあるのが鐘楼、左端にあるのが大茶堂(重要文化財)です。
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大庫裏は調理配膳や寺務運営を行う場で、構造は防火の為、天井には漆喰を弓形状に塗った土天井とし、外壁や軒下を土蔵と同じ大壁としています。また隅柱や荷重の架る柱は太いものが使用されています。
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大庫裏正面の厨子内には前田家より寄進された韋駄天尊像(木像、高さ約90cm)が安置されています。伽藍を守る護法神とされ、甲冑武人の姿をしており足が速いことで知られています。
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法堂(国宝)

仏殿の後方に位置する法堂は明暦元年(1655年)に建立されました。建坪186坪で境内で最大規模の建築物です。内部は畳敷きで中央部には2代藩主・前田利長公の位牌が安置されています。格天井には狩野安信の四季の百花草が描かれ、内陣の欄間には鳳凰が刻まれています。
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法堂の左手でお抹茶を楽しむ

法堂の左手はお抹茶席となっており、お抹茶とお菓子をいただけます。お菓子は高岡市にある「江出乃月本舗 志乃原」さんのお菓子「江出の月」と「くるみゆべし」です。国宝から美しい庭園を見ながら頂くお抹茶とお菓子は最高の贅沢ですね♪拝観券とのセットの料金は400円、お抹茶席での料金は500円となっています。
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石廟(県指定文化財)

お抹茶席から見える石廟は5つあり写真手前から前田利長公、前田利家公、織田信長公、同室正覚院、織田信忠公の順で並んでいます。また石廟内部には宝篋印塔が祀られています。
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御朱印

御朱印は拝観受付で頂くことが可能です。種類は①御本尊の釈迦如来、②トイレの守護者として有名な烏枢沙摩明王うすさまみょうおう、③韋駄天いだてんの3種類で各300円です。

おわりに

瑞龍寺所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約60分でした。総門から山門までの白砂や、山門から仏殿へ至る緑の芝生と計算された伽藍配置とのコントラストが見事で感動しました。国宝である山門、仏殿、法堂や、重要文化財の総門、禅堂、大庫裏が配置された境内は隅々まで見応えがあります。石廟や韋駄天尊像、トイレの守護神である烏芻沙摩明王立像も必見です。見どころいっぱいの瑞龍寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

瑞龍寺
住所 富山県高岡市関本町35
電話番号 0766-22-0179
営業時間 午前9時~午後4時30分
定休日 年中無休
拝観料 500円
アクセス ■交通機関を利用
・JR線、あいの風鉄道線「高岡駅」下車、瑞龍寺まで850m、徒歩で約10分
・北陸新幹線「新高岡駅」下車、瑞龍寺まで1.2km、徒歩で約15分
■自動車を利用
・カーナビに瑞龍寺の電話番号「0766-22-0179」を入力
駐車場 普通自動車が合計100台駐車可能な無料駐車場あり

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