【日本100名城第34番】上杉謙信も称賛した巨大山城の七尾城!見どころやスタンプ設置場所、御城印、所要時間、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2022年9月24日(土)に日本100名城第34番で、石川県七尾市古屋敷町タ部にある七尾城に行ってきました。

七尾城は室町時代に能登国守護であった能登畠山氏によって築城されました。標高約300mの山頂にある本丸から北側山麓までのびる尾根一帯を造成して曲輪(屋敷)が多数築かれ「山上都市」を形成していました。このような尾根が7つ(松尾・竹尾・梅尾・菊尾・亀尾・虎尾・龍尾)あることが「七尾」の地名の由来になりました。

天正4年(1576年)、越後の上杉謙信が能登国に侵攻し攻防戦が始まりました。天正5年(1577年)まで約1年持ちこたえましたが、重臣であった遊佐続光の内応によって上杉軍が侵入し落城しました。上杉謙信は七尾城の改修を始め、本丸に初登城した際には七尾湾を望む絶景の素晴らしさを書状に記しています。

天正9年(1581年)、織田信長の支配となり能登一国を与えられた前田利家が七尾城に入城します。しかし山城の七尾城から海沿いの小丸山城に居城を移し、天正17年(1589年)に廃城となりました。

今回七尾城を見学してきましたので見どころや日本100名城スタンプの設置場所、御城印、所要時間やアクセス、無料駐車場等をご紹介したいと思います。

七尾城の2つの見学コース

七尾城の見学コースは七尾城を全て歩く「①制覇コース」と本丸周囲を見学する「②中心部コース」の2種類あります。

①制覇コース

制覇コースの所要時間は約150分です。七尾城資料館からスタートとなります。
七尾城資料館駐車場 ⇒ 沓掛 ⇒ 寺屋敷 ⇒ 調度丸 ⇒ 本丸 ⇒ 二の丸 ⇒ 三の丸 ⇒ 安寧寺 ⇒ 七尾城資料館駐車場

②中心部コース

中心部コースの所要時間は約50分です。本丸北駐車場からスタートとなります。
本丸北駐車場 ⇒ 調度丸 ⇒ 本丸 ⇒ 二の丸 ⇒ 三の丸 ⇒ 安寧寺 ⇒ とよの水 ⇒ 寺屋敷 ⇒ 本丸北駐車場

七尾城へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

七尾城資料館まで

・JR線「七尾駅」下車、「七尾駅」バス停より「七尾城希望の丘公園方面」バス(まりん号)乗車約13分、「城史資料館前」バス停下車、「七尾城資料館」まで220m徒歩で約2分
・JR線「七尾駅」下車、「七尾城資料館」まで3.1kmタクシーで約8分

本丸北駐車場まで

・JR線「七尾駅」下車、「本丸北駐車場」まで6.5kmタクシーで約14分

自動車を利用

七尾城資料館

・カーナビに七尾城資料館の電話番号「0767-53-4215」を入力

本丸北駐車場

・カーナビで七尾城を検索

駐車場

七尾城資料館

七尾城資料館には約5台駐車可能な無料駐車場があります。土曜日の午後に訪れましたが混雑なくすぐに駐車することができました。
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本丸北駐車場

七尾城資料館から本丸北駐車場までの道は整備されておりアクセスしやすいです。本丸北駐車場は約10台駐車可能な無料駐車場で、混雑なくすぐ駐車することが出来ました。駐車場の近くにはトイレもあります。
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日本100名城スタンプ設置場所

日本100名城スタンプは、七尾城資料館の入口にあります。写真の階段を上がってすぐのところにスタンプが設置されています。
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正面入口の軒先に設置されていますので休館中でもスタンプを押すことが可能です。
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七尾城の見学と見どころ

七尾城の見学は七尾城資料館から

今回はレンタカーを借りて「②中心部コース」で七尾城を見学しました。まず「七尾城資料館」へ行き、日本100名城スタンプを押しました。
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七尾城資料館では七尾城跡や城下から出土した日常用具や天目茶碗の展示や七尾城の復元CG映像の鑑賞が出来ます。登城前に見学しておくと七尾城のスケールやイメージがつかめるのでおすすめです。開館時間は午前9時~午後5時、毎週月曜日と冬期(12月11日~3月10日)が休館です。
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七尾城見学

七尾城資料館を見学した後、本丸北駐車場へ車で移動します。駐車場までは3.7km、約7分で到着します。本丸周辺の道は綺麗に整備されていて、遊歩道にはチップが敷かれています。足への負荷も少なくかなり歩きやすい道です。
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調度丸

遊歩道を道なりに進むと左に「調度丸」と呼ばれる弓矢などの武具(調度)を整えた場所があります。七尾城の出土品の多くはここで発見されています。
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見事な5層石垣

調度丸を過ぎると野面積みで積まれた5段の石垣があります。築城時の石垣技術では4m以上の高石垣を築く技術がなくこのように段々と重なった構造となっています。保存状態も良く、見事な5層石垣が目の前に現れたときは感動しました。
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低石垣を横目に見ながら本丸へ続く道を歩きます。
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天正9年(1581年)に前田利家が七尾城に入城しますがすぐに海沿いの小丸山城に居城を移し、七尾市街地も小丸山付近にあります。その為、開発や災害を免れ現在も石垣や曲輪がほとんど当時のまま現存しています。本丸石垣は3段で高さはそれぞれ約4mとなっています。
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本丸

標高300mの場所にある七尾城本丸跡です。本丸跡には「七尾城址」の石碑と城山神社が鎮座しています。本丸跡は東西50m、南北40mで二の丸まで一連の曲輪と共に主郭を構成しています。
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城山神社の鳥居からの景色です。かつて上杉謙信が「聞きしに及び候より名地」と称賛し、前田利家が見た景色が目の前に広がります。現在は七尾市街、七尾港、能登島、能登大橋、能登半島を見ることができます。本丸跡を見学した後は「桜馬場」「二の丸」へと向かいます。
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桜馬場

本丸から下ると「桜馬場」があります。石垣を境に左が桜馬場、右が畠山氏の重臣であった遊佐氏の屋敷跡です。桜馬場跡がある曲輪は東西約45m、南北約25mあります。かつてこの場所で騎馬の訓練を行った馬場といわれています。
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九尺石

桜馬場跡の近くには「九尺石」があります。大きさが九尺(2.7m)あることから名付けられ、かつてこの辺りに大手門がありました。
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二の丸

九尺石から順路に沿って歩くと「二の丸」があります。二の丸の周囲には石垣が築かれており、階段を上って進みます。二の丸の近くには畠山氏の重臣であった温井氏の屋敷跡があります。
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二の丸は本丸に次ぐ第2の拠点です。屋根の分岐点に築かれ、周囲をたくさんの曲輪が取り巻いています。
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三の丸

二の丸から進むと東西25m、南北110mからなる「三の丸」があります。城内で最大規模の曲輪で二の丸とは深い「大堀切」で区切られています。
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大堀切は幅40m、高さ26mにも及び、二の丸と三の丸を人工的に分断しています。七尾城46

安寧寺跡

三の丸から進むと安寧寺あんねいじ跡があります。畠山氏の墓碑や七尾城攻防戦で亡くなった武士たちの慰霊碑があります。
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樋の水

安寧寺からスタート地点である調度丸へ戻る途中、城内の水源で枯れたことがない「とよの水」と呼ばれる水源があります。
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とよの水」の前方は視界が開けており、七尾城下を望むことができる絶景スポットとなっています。
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寺屋敷と旧大手道

道なりに進むと旧大手道が見えてきます。石段と石垣が見事でかつてこの辺りに寺屋敷がありました。こちらの道を進むと調度丸に到着します。本丸周囲の中心部を見学して所要時間は約50分でした。
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御城印

御城印は七尾城資料館で頂くことが可能です。
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おわりに

七尾城所要時間ですが、本丸周囲の中心部を見学して所要時間は約50分でした。日本100名城スタンプを押しに七尾城資料館へ行き、資料館を見学して、七尾城の本丸周囲の中心部を見学した場合の所要時間は約2時間30分でした。七尾城の石垣は保存状態が良く、調度丸近くの5層石垣や本丸の3層石垣は見ごたえがあります。山城ですが道は綺麗に整備されており見学しやすかったです。上杉謙信も称賛した七尾城に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

七尾城史資料館(七尾城跡)
住所 石川県七尾市古屋敷町シカマ藪8番地2(七尾城史資料館)
電話番号 0767-53-4215(七尾城史資料館)
営業時間 午前9時~午後5時(七尾城史資料館)
定休日 ・毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
・祝日の翌日
・冬期休館(12月11日~3月10日)
見学料 一般200円(七尾城跡は無料)
アクセス ■交通機関を利用
【七尾城資料館】
・JR線「七尾駅」下車、「七尾駅」バス停より「七尾城希望の丘公園方面」バス(まりん号)乗車約13分、「城史資料館前」バス停下車、「七尾城資料館」まで220m徒歩で約2分
・JR線「七尾駅」下車、「七尾城資料館」まで3.1kmタクシーで約8分
【本丸北駐車場】
・JR線「七尾駅」下車、「本丸北駐車場」まで6.5kmタクシーで約14分
■自動車を利用
【七尾城資料館】
・カーナビに七尾城資料館の電話番号「0767-53-4215」を入力
【本丸北駐車場】
・カーナビで七尾城を検索
駐車場 【七尾城資料館】
普通自動車が約5台収容できる無料駐車場あり
【本丸北駐車場】
普通自動車が約10台収容できる無料駐車場あり