2019年4月29日(月)、2023年11月25日(土)に大分県宇佐市にある豊前国一之宮で大分屈指のパワースポットである宇佐神宮に行ってきました。
宇佐神宮は全国に約44,000社ある八幡社の総本宮で、京都の石清水八幡宮・福岡の筥崎宮(または神奈川の鶴岡八幡宮)と共に日本三大八幡宮のひとつに数えられ、年間約150万人の参拝者が訪れます。
宇佐神宮の創建は神亀2年(725年)、現在地に八幡神をお祀りしたのが始まりと伝わります。
ご祭神には八幡大神、比売大神、神功皇后が祀られており、八幡大神は出世開運・勝利祈願、比売大神は商売繁盛・財運増大、神功皇后は安産祈願・子育大願のご利益で知られています。
境内には国宝に指定されている本殿をはじめ、重要文化財の若宮神社、その他多数の有形文化財があり、絶対外せないパワースポットも4つあります。
大分屈指のパワースポット宇佐神宮に参拝してきましたので、見どころを見逃さない参拝順路、パワースポット、ご利益や御朱印、アクセスや所要時間をご紹介したいと思います。
「宇佐神宮」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「宇佐駅」下車、宇佐神宮まで約3.8km、タクシーで約7分
・JR線「宇佐駅」下車、「宇佐駅前」バス停から乗車約7分(料金240円)、「宇佐駅前」バス停下車徒歩すぐ
自動車を利用
・カーナビに宇佐神宮の電話番号「0978-37-0001」を入力
駐車場
宇佐神宮には有料駐車場が3箇所ありますが、おすすめは参拝に便利な「表参道駐車場」か「八幡駐車場」です。
表参道駐車場 | 八幡駐車場 | 外苑駐車場 | |
収容台数 | 200台 | 400台 | 150台 |
駐車料金 | 12時間400円 | 12時間400円 | 12時間300円 |
駐車場はどれも広く、初詣以外は混雑もなくスムーズに駐車することができます。
宇佐神宮の参拝順序と見どころ
宇佐神宮の参拝開始
八幡駐車場に駐車して、宇佐神宮の仲見世を右手に見ながら進むと朱色の鳥居が見えてきます。
県指定有形文化財「26号蒸気機関車」
鳥居の横には全国に4両しか保存されていない「26号蒸気機関車」が展示されており、県指定有形文化財です。
明治24年(1891年)にドイツ・ミュンヘン市のクラウス社が製造したもので、かつてあった宇佐参宮線で、昭和40年(1965年)まで現役で利用されていました。
鳥居を通り過ぎて朱色の神橋を渡って境内へと進みます。
大鳥居
神橋を超えると一際大きな朱色の大鳥居が見えてきます。
江戸時代よりあった木造の大鳥居は昭和9年(1934年)の室戸台風で倒壊したため、現在の大鳥居は昭和12年(1937年)にコンクリートで再建されました。
手水舎と授与所
大鳥居の先に進むと左に手水舎、右に御朱印がいただける授与所があります。
手水舎で心身を清めて先に進みます。
穢れを祓う祓所
突き当りまで進むと祓所と呼ばれる場所が見えてきます。
手水舎で清めた後、更にこちらで穢れを祓って上宮の参拝へ進みます。
緑に包まれた中に苔むした石灯籠が風情があって素敵な場所です。
参拝順序は上宮から下宮へお参り
祓所の先には2つの鳥居が並んでおり、祓所横の鳥居が下宮、もう一方の鳥居が上宮へ続く鳥居になります。
宇佐神宮では上宮を参拝した後に下宮を参拝する決まりがありますのでまず上宮へ向かいます。
上宮へ続く参道は樹木に包まれ、苔むした石灯籠や朱色の灯籠が並ぶ風情のある景色です。
幸せのパワースポット夫婦岩
参道途中には夫婦岩と呼ばれるパワースポットがあります。
1人で参拝してる方は両足で、夫婦やカップルは手をつないで一緒に踏むと幸せになれると言われています。
国指定重要文化財の若宮神社
石段を上った空間に国の重要文化財に指定されている若宮神社が見えてきます。
ご祭神に大鷦鷯命・大葉枝皇子・隼総別皇子・雌鳥皇女の5柱が祀られ、出世開運・縁結び・夫婦和合・厄除け等のご利益があります。
上宮が鎮座する小椋山を守護する亀山神社
若宮神社から西大門を正面に見て左側の石段を少し降りたところに亀山神社があります。
ご祭神は山の神として知られる大山積命で上宮が鎮座する小椋山を守護する山神です。
県指定有形文化財の西大門
若宮神社から石段を上った先にある西大門は、県指定文化財で江戸時代の元文5年(1740年)に造営されました。桃山文化の特徴を持つ、豪華で華麗な唐破風が特徴の門です。
西大門を参道沿いに進むと授与所があり、その先に国宝の上宮本殿があります。
県指定有形文化財の南中楼門(勅使殿)
上宮本殿は写真中央に見える県指定有形文化財の南中楼門(勅使殿)から参拝します。
南中楼門は江戸時代の寛保2年(1742年)に建立され、、昭和16年(1941年)に修復されました。
入母屋造桧皮葺楼門で、門の両側には高良大明神と阿蘇大明神の2神が鎮座しています。
上宮参拝
南中楼門の先には国宝の上宮本殿(一之御殿、二之御殿、三之御殿)があり、一之御殿に八幡大神、二之御殿に比売大神、三之御殿に神功皇后がそれぞれ祀られています。
お参りの作法は他の神社と異なり、2拝・4拍手・1拝ですのでご注意下さい。
ご神木は願いが叶うパワースポット
南中楼門側の一際大きな巨木はご神木で樹齢は800年と言われます。
ご神木に手を触れ、祈願しながら1周すると願いが叶うパワースポットです。
上宮から下宮へ
上宮で参拝した後は祓所のところまで戻り、祓所隣の鳥居から下宮へ向かいます。
鳥居を過ぎて左側に見えるのは県指定有形文化財「高倉」で、正面の門の先に下宮があります。
下宮参拝
下宮は平安時代の弘仁年間(810年~824年)に上宮のご分神を祀ったことが始まりとされます。
その為、ご祭神は上宮と同じ八幡大神・比売大神・神功皇后が祀られており、「下宮参らにゃ片参り」と言われてきました。
古くは御炊殿と言われ、神様へ捧げる食事を調理する場でした。
水分神社
下宮から手水舎まで戻り、菱形池から御霊水と水分神社へ向かいます。
水分神社は菱形池の小さな島にあり、「みくまり」を「みこもり」として子供を守り育てる神様として崇敬を集めています。水分神社の周囲は自然豊かでパワーが満ち溢れています。
御霊水はパワースポット
水分神社向かいにある御霊水です。
571年に宇佐神宮のご祭神である八幡大神が3歳の子供の姿で現れたと伝わり、パワースポットとなっています。
御霊水は3つの井戸から今も湧き出ており参拝者は自由に持ち帰ることが可能です。
ただし水質は引用基準を満たしていないため、神棚へのお供え等の神事に用いるようご注意下さい。
県指定有形文化財の呉橋
御霊水の後は手水舎のところへ戻り、県指定有形文化財の呉橋の方へ向かいます。
呉橋は西参道途中にある唐破風の屋根に覆われた神橋です。
鎌倉時代以前からあるとされ、呉の国の人が掛けたと伝わります。
弥勒寺跡
呉橋へ行く参道側に「弥勒寺跡」の石碑があります。
かつて弥勒寺という神宮寺がありましたが、明治時代の神仏分離で取り壊されました。
宇佐神宮は神仏習合発祥の地と言われ、神仏分離以前は宇佐八幡宮弥勒寺と呼ばれていました。
願いが叶うパワースポット「願掛け地蔵」
弥勒寺跡近くにある大小2体の「願掛け地蔵」は一生に一度だけ願いが叶うパワースポットです。
願っている時はだれにも見られてはいけないので、周囲を確認してから祈願する必要があります。
ただし、少し森の中の小高い丘の上にあるので難易度は低めだと思います。
御朱印
御朱印は手水舎近く、または上宮の授与所で頂くことが可能です。
通常御朱印の初穂料は300円、特別御朱印の初穂料は500円となっています。
授与所の対応時間は、以下の通りです。
・4月~9月:午前5時30分~午後7時
・10月~3月:午前6時~午後7時
おわりに
宇佐神宮の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約1時間30分でした。
参拝順序は上宮、下宮の順で参拝する必要があり、参拝方法は他の神社と異なる2拝・4拍手・1拝です。
パワースポットは夫婦岩、ご神木、御霊水、夫婦岩の4つあります。
国指定重要文化財の若宮神社や、その他多数ある県指定有形文化財は見ごたえがあります。
見どころいっぱいの宇佐神宮に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
宇佐神宮 | |
住所 | 大分県宇佐市南宇佐2859 |
電話番号 | 0978-37-0001 |
営業時間 | ・4月~9月:午前5時30分~午後7時 ・10月~3月:午前6時~午後7時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR線「宇佐駅」下車、宇佐神宮まで約3.8km、タクシーで約7分 ・JR線「宇佐駅」下車、「宇佐駅前」バス停から乗車約7分(料金240円)、「宇佐駅前」バス停下車徒歩すぐ ■自動車を利用 ・カーナビに宇佐神宮の電話番号「0978-37-0001」を入力 |
駐車場 | 境内隣に有用駐車場あり |