2019年11月23日(土)に栃木県那須烏山市滝にある「川口松太郎(かわぐちまつたろう)」の小説『蛇姫様』で有名な「太平寺(たいへいじ)」にいってきました。
まんが日本昔ばなし「蛇と白蛇」の舞台としても有名です。
創建は延暦22年(803年)、「坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)」が蝦夷討伐のおり、戦勝を祈願し千手観音を安置し、堂宇を建立したのが始まりと伝わります。
嘉祥元年(848年)、「慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)」により再興されたといわれています。
その後はこの辺りを支配していた那須氏が庇護し、度々堂宇の修理が行われました。
天正18年(1590年)に那須氏が改易された後も歴代城主の信仰が厚く、享保10年(1725年)に「大久保常春」がこの地の支配者になった際、観音堂の大改修が行われ大久保家の菩提所となりました。
2台藩主「大久保忠胤(おおくぼただたね)」の四女「於志賀姫(おしかひめ)」は「川口松太郎(かわぐちまつたろう)」の『蛇姫様』のモデルの一人といわれ現在も墓地が残されています。
今回「太平寺」に紅葉の時期に参拝してきましたので見どころ等をご紹介したいと思います。
太平寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。
「太平寺」へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR線「滝駅」下車⇒龍門の滝まで約600m・徒歩約7分
自動車を利用
・カーナビにMAPCODE「222 211 118*85」を入力
駐車場
「太平寺」は「龍門の滝」の駐車場に駐車します。
自動車は約50台駐車可能で無料駐車場となっています。
駐車場は半分以上空きがありました。
「太平寺」の参拝と見どころ
「仁王門」までの石段沿いの紅葉は見ごたえあり
傾斜がある石段を登ります。
この辺りは色鮮やかに紅葉しておりとても見ごたえがあります。
かなりの傾斜ですが頑張ってのぼりましょう!
日本昔ばなし『姫と白蛇』に出てきた老婆もかなりしんどそうでしたが頑張って登り切っていました。
石段の苔むした感じと落葉した敷き紅葉がとても風情があってよいですね♪
約350年前の「仁王門」と江戸時代中期作の迫力ある「仁王像」
石段を登りきると約350年前につくられた立派な「仁王門」が見えます。
この仁王門は烏山城主「堀親昌」が父の菩提を弔う為に「東江寺」を建立した時のもので、信州飯田への天封の際に太平寺に寄進・移築されました。
仁王門にかかっている大きな草鞋は身体の健康を祈願し奉納されたものです。
「仁王門」の両側の阿吽の仁王像は大変迫力があります。
仁王像は江戸時代中期頃の作と伝わっています。
「仁王門」から石段の方をみた景色です。
色鮮やかな紅葉が素敵ですね♪
この道をまっすぐ進むと大蛇が住むという伝説が残る「龍門の滝」に行けますよ♪
「本堂」近くには『蛇姫様』のモデル「於志賀姫」の墓地がある
こちらが本堂で、本堂の右側には「蛇姫の墓」という看板があります。
看板に沿って進むとこの地を支配した「烏山城主大久保家累代位牌堂」があります。
その位牌堂の後ろには『蛇姫様』のモデルの一人といわれる「於志賀姫(おしかひめ)」の墓地があります。
おわりに
「太平寺」に参拝してみて境内は広くありませんが石段から「仁王門」までの紅葉、約350年前に造られた「仁王門」や江戸時代中期頃作の迫力ある「仁王像」、本堂近くの『蛇姫様』のモデル「於志賀姫」の墓地など見どころがたくさんありました。
子供の頃にテレビで見たまんが日本昔ばなしの「蛇と白蛇」の話の舞台に来れて、歴史を体感出来て感動しました。
「太平寺」は紅葉だけでなく新緑の季節も素敵ですのでまた参拝に訪れたいと思いました。
近くにあるおすすめの観光地
近くには「龍門の滝」「紅の吊橋」「月待の滝」「袋田の滝」「竜神大吊橋」「花貫渓谷」がありますのであわせて観光してみてはいかがでしょうか。
太平寺(たいへいじ) | |
住所 | 栃木県那須烏山市滝395 |
電話番号 | 0287-88-6224 (那須烏山市文化振興課) |
拝観料金 | 無料 |
アクセス | ■電車の場合 JR線「滝駅」下車⇒龍門の滝まで約700m・徒歩約8分 ■自動車の場合 カーナビにMAPCODE「222 211 118*85」を入力 |
駐車場 | 自動車が約50台駐車可能な無料駐車場あり |