熊本県人吉市にある幽霊画があるゆうれい寺として有名で西郷隆盛が本営も置かれた永国寺!幽霊の掛け軸や見どころ、駐車場や御朱印等をご紹介!

永国寺1
2015年9月24日に熊本県人吉市土手町にあるゆうれい寺として幽霊画が有名で西郷隆盛が本営も置かれたことで有名永国寺(えいこくじ)に行ってきました。
実底和尚が描いたと伝わる幽霊画があることから別名ゆうれい寺とも呼ばれています。
また明治10年(1877年)の西南戦争では西郷隆盛率の薩軍の本陣が33日本営を構えたお寺としても有名です。

創建は応永15年(1408年)、または応永17年(1410年)と伝わり「実底和尚(じっていおしょう)」によって開山されました。
山号は蓬莱山で宗派は曹洞宗、本尊は釈迦如来になります。

寺に伝わる言い伝えによると、近郷のある男の妾であった女性が本妻への嫉妬により球磨川に身を投げをして非業の死を遂げ、幽霊となって本妻を苦しめました。
その為、実底和尚が女性の醜い姿を描いて幽霊に見せたところ幽霊は驚き、和尚による成仏を願い成仏したとの言い伝えが伝わります。
和尚が描いた幽霊画は通常はレプリカが展示されていますが、毎年8月に行われる「ゆうれい祭り」では本物の幽霊の掛け軸が公開されます。

実際に永国寺に参拝し、幽霊の掛け軸や西郷隆盛ゆかりの場所を見てきましたので見どころや幽霊の掛け軸、御朱印等をご紹介したいとおもいます。

永国寺を参拝した所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約30分でした。

スポンサーリンク

永国寺へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「人吉駅」下車⇒永国寺まで900m・徒歩約12分

自動車を利用

・カーナビに本土寺の電話番号「0966-22-2458」を入力

駐車場

・永国寺には乗用車15台が駐車可能な無料駐車場が山門横にあります

永国寺(ゆうれい寺)参拝開始

永国寺の山門と鐘楼門

人吉駅からまっすぐ歩いて人吉橋を渡り約12分歩くと右手に永国寺が見えてきます。
永国寺入り口には木造建築の立派な山門があります。
永国寺1

山門を進むと立派な鐘楼門が見えてきます。
鐘楼門の両脇には約2mの木彫りの仁王像が立っており、迫力があります。
鐘楼門は2階へ続く階段があり、梵鐘や境内を一望することができます。
永国寺3

本堂では幽霊の掛け軸と西南戦争について解説

鐘楼門を通り進むと本堂で、拝観時間は午前8時から午後5時までとなっています。
本堂には無料の飲み物が用意されており、気遣いがとても嬉しく感謝し頂きました。
ビデオで住職が永国寺の「幽霊の掛け軸」と「西南戦争と永国寺の関わり」を解説しており所要時間は約10分でとても分かりやすいので視聴することをおすすめします。
永国寺4

幽霊の掛け軸

こちらが幽霊の掛け軸で、本堂を入って左側奥にレプリカの幽霊の掛け軸がかかっています。
通常はレプリカですが、毎年8月に行われる「ゆうれい祭り」では本物の掛け軸を見ることができます
本堂の中の右手廊下に沿って進むと幽霊が出たと伝わる池があります。

幽霊が出たと伝わる池

こちらが幽霊が出たと伝わる池で、日中に訪れると怖さは感じませんでした。
すでに幽霊は和尚によって成仏しているためそのように感じるのかもしれません。
永国寺9

日中は亀たちが気持ちよく甲羅干ししていました♪
永国寺10

本堂近くの西郷本営跡の碑

本堂から境内に出ると西郷本営跡の碑があります。
西郷隆盛は田原坂の戦いで敗北し、八代より人吉に逃れ、この地に本営を設け官軍を33日間防ぎました。
その時に永国寺は寺宝を含めほとんど焼失しましたが、幽霊の掛け軸は残りました。
西郷軍はその後、人吉の南方にある大畑へ退却し宮崎の方へ敗走を続けました。
永国寺8

境内にある「人吉二番隊士の碑・千人塚石塔・永国寺五重石塔」

境内には西郷本営跡の碑以外にも西南戦争に参加した人吉の士族の「人吉二番隊士の碑」、豊臣秀吉が行った朝鮮出兵の際に持ち帰った敵兵の耳や鼻を供養する為の「千人塚石塔」、人吉市文化財に指定され、人吉・球磨地方で最も古い在銘重層石塔「永国寺五重石塔」も見どころとなっています。

おわりに

永国寺を参拝してみて、当初は幽霊寺の名前から少し怖いイメージを持っていました。
確かに幽霊の掛軸は怖いのですが、本堂に用意されているビデオや無料の飲み物、本堂を自由に無料で参拝できるおおらかさや優しさを感じるお寺でした。
幽霊の掛け軸は通常はレプリカが展示されていますが、毎年8月に行われる「永国寺ゆうれいまつり」では本物の幽霊の掛軸を見ることができます。
西南戦争とも繋がりが深く、西南戦争に関する碑や本堂のビデオで西南戦争について知識が深まりました。
見どころいっぱいの永国寺に是非一度参拝されてみてはいかがでしょうか。

永国寺(ゆうれい寺)
住所熊本県人吉市土手町5−5
電話番号0966-22-2458
拝観日時・午前8時~午後5時
休日年中無休
拝観料無料
アクセス■交通機関を利用
・JR線「人吉駅」下車⇒永国寺まで900m・徒歩約12分
■自動車の場合
・カーナビに本土寺の電話番号「0966-22-2458」を入力
駐車場・山門横に乗用車15台収容可能な無料駐車場あり

コメント