2019年1月27日(日)に東京都大田区山王にある大田区山王の地名の由来になった神社「日枝神社(大森山王日枝神社)」に行ってきました。
創建は正確な年は不詳ですが、元々は新井宿村の名主であった「酒井権左衛門」の邸内に滋賀県の日吉大社より山王権現を勧請し祀ったのが始まりとされています。
創建当初は山王社と称されました。
延宝5年(1677年)頃には山王社が由来となった山王村という地名が確認できることから創建はそれ以前だと考えられます。
ご祭神は、大山咋命・大己貴命です。
山王社を邸宅内に祀っていた酒井権左衛門は、新井宿義民六人衆と共に領主・木原義永の暴政に耐えかねて幕府への直訴を画策していましたが、延宝5年(1677年)に捉えられ処刑されます。
その為、以後は現在も社地に隣接する成田山圓能寺が管理することになりました。
明治元年(1868年)に神仏分離令により圓能寺から日枝神社と改称されました。
昭和20年(1945年)、太平洋戦争の空襲により社殿は焼失しましたが、昭和35年(1960年)に氏子一同の努力により再建され現在の社殿が完成しました。
大森山王日枝神社へのアクセス
徒歩でのアクセス
・JR線「大森駅」下車、徒歩約6分(450m)
大森山王日枝神社参拝
JR大森駅の交通量の多い道路を大森駅から約6分歩くと、道路沿いに「村社日枝神社鎮座」の石碑が見えてきます。
入口はわかりやすいので迷うことはないと思います。
夜間は門が閉じていますので拝観時間にご注意下さい。
石の明神鳥居は大正12年に奉納
石門を過ぎると石の明神鳥居があります。
鳥居は大正12年(1923年)に造られたものです。
鳥居をくぐると右側に手水舎があります。
こちらでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
手水舎向かいの社務所で御朱印を頂くことが可能
手水舎の向かいには社務所があり、御朱印を頂くことができます。
不在の場合が多いですが、とても丁寧にご対応していただき、御朱印(300円)を頂きました。
狛犬も大正12年に奉納
社殿を悪い気から守っている狛犬も大正12年(1923年)に造られました。
鳥居から狛犬までは戦前からの姿を今に伝えています。
社殿の参道左側には境内社の稲荷神社、右側には成田山圓能寺があります。
社殿は木造建築で細部の彫刻が見事
社殿は戦後に氏子の寄進や努力で再建されたもので、温かみを感じる木造建築物です。
細部の彫刻も見事で見ごたえがあります。
戦後の再建で、コンクリート造りでなく、また見事な彫刻が施されている社殿は珍しいと思います。
境内社「栄利稲荷神社」「山王稲荷神社」
社殿左に進むと「山王稲荷」の鳥居があり、参道奥に稲荷神社が2社あります。
向かって左側が「栄利稲荷神社」、右側が「山王稲荷神社」になります。
江戸時代の『新編武蔵風土記稿』にも境内社の記述がみられ、かなり昔から境内社としてあったことがわかります。
また境内社右手奥の庚申塔も貞享元年(1684年)や元禄13年(1700年)とかなり古いものです。
境内社でもしっかりと参拝してきました。
御朱印
御朱印は境内の社務所で初穂料300円で頂くことができます。
東京都大田区の大森山王日枝神社です。
大森駅近くですが非常に静かな神社です。
茅の輪がありました。
奥様がいらっしゃり御朱印をいただきました。
時間をかけ素晴らしい文字で書いていただきました pic.twitter.com/MtJHdjo6o6— たけちゃん (@TakeUshiku) June 29, 2019
おわりに
大森山王日枝神社の滞在時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。
大森山王日枝神社に参拝してみて、境内はとても綺麗に手入れが行き届いていて、参拝時にも氏子の方々が管理している姿を見ることができました。
社殿も木造で温かみを感じ、境内全体が心の落ち着く空間でした。
山王の地名の由来になった神社で、今も地域全体と密着につながっていると感じました。
JR大森駅からもアクセスしやすく、都会のオアシスともいえる大森山王日枝神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
日枝神社(大森山王日枝神社) | |
場所 | 東京都大田区山王1丁目6-2 |
電話 | 03-3771-1916 |
休日 | 無休 |
拝観料 | 無料 |
参拝時間 | 夜間以外は参拝可能 |
交通 | JR線「大森駅」下車、徒歩約6分(450m) |