所要時間40分・川端康成が宿泊し『伊豆の踊子』の舞台となった「福田屋(ふくだや)」の見どころ・アクセス・駐車場等を詳細にご紹介!

入り口で見学・日帰り入浴受付

入り口で館内の見学受付や日帰り入浴の受付をしていただきます。
館内の見学では川端康成が宿泊した部屋や榧風呂について福田屋のご主人から詳しく説明していただけるので理解が深まりました。
福田屋26

入り口を右手に曲がると資料スペースがあり、左が映画関係、右が小説や川端康成と福田屋の関係資料が多数展示されていました。
福田屋25

こちらの資料館には川端康成や伊豆の踊子の小説等に関わる貴重な資料が所狭しと並んでおり、大変見ごたえがあります。
川端康成と福田屋のつながりが強く感じられる写真が多数展示されています。
福田屋19

こちらの資料館には今まで計6回撮影された伊豆の踊子の映画の資料が多数展示されています。
私は「山口百恵」と「三浦友和」が主演を務めた伊豆の踊子を見たので一番印象深いですが、それ以外の方が主演を務めた映画の写真を見てみるとそれぞれ独自の世界観を持っていて興味深かったです。
福田屋18

川端康成が好んで入浴した「榧風呂」

創業以来130年の年月を耐え今も入浴が可能なマス形の「榧風呂」です。
「私」である川端康成もよく入浴したお風呂で、昔は塀が低く、木々もそれほど生い茂っておらず、川の向こうの共同浴場が見えたそうです。
小説の中で男と私が一緒に入浴し、川の向こうの共同湯で踊子を見つけた描写で出てきます。
宿泊しない場合でも日帰り入浴が700円で可能ですので是非入浴しましょう♪
福田屋17

榧風呂の辺りから小説の中で踊子が手拭もない真裸な状態で両手をいっぱいに伸ばして「私」に何か叫んだ描写があった共同浴場を見たところです。
緑色の屋根の建物が共同浴場があった場所で、今も湯ケ野区民の共有浴場として利用されています。
福田屋21

こちらは共同浴場から福田屋を見たところです。
踊子から「私」を見た時このような景色だったのですね。
今も当時と変わらず景色が残っていて、伊豆の踊子の世界を感じられるのが素敵だと思います。
福田屋22

2階の川端康成が宿泊した部屋「踊子1」は宿泊可能

こちらは2階に上がったところで、廊下を突き当りまで進みます。
福田屋16

突き当りまで進むと「小説『伊豆の踊子』の一高生川端康成が3泊したお部屋」という文字が見えてきます。
福田屋14

突き当りを右に曲がるとすぐそこが川端康成が宿泊した部屋踊子1」です。
踊子1」は予約すれば宿泊することが可能ですよ♪
部屋のまわりは緑に囲まれ、前方には川と橋が見えます。福田屋13

こちらが川端康成が宿泊した部屋で、当時の状態そのままで残っています。
高校生の頃に初めて『伊豆の踊子』を読んで以来、ずっと行ってみたい場所で、夢がかなって感動しました。
福田屋11

部屋の窓からは、川や橋の景色が美しく風情を感じられます。
福田屋12

『伊豆の踊子』を読んでからこの場所に来ると、太鼓の音や対岸の共同湯、碁や五目並べをしている景色が目の前に浮んできます。
この部屋には今も『伊豆の踊子』の世界が当時のまま広がっていて嬉しく思いました。
福田屋10

その他、太宰治が『東京八景』を執筆した部屋も当時のまま保存されていました。
福田屋15

おわりに

福田屋を見学してみて、今も『伊豆の踊子』の世界が広がっていました。
「私」である川端康成が宿泊した部屋踊子1」は当時の状態で残っており宿泊することが可能です。
川端康成が好んで入浴した榧風呂も当時のまま残っており、宿泊しなくても日帰りで入浴することが可能です。
川越しの共同浴場は『伊豆の踊子』執筆当時の雰囲気が今も残っています。
今回見学の為、所要時間40分で回りましたが、次回はゆっくり過ごしたいので宿泊したいと思います。

福田屋(ふくだや)
場所 静岡県賀茂郡河津町湯ケ野236
TEL 0558-35-7201
アクセス 伊豆急行線「河津駅」下車し、バス3番乗り場で南伊豆東海バスに約14分乗車後、「湯ケ野バス停」下車、徒歩約3分。
見学時間 午前10時~午後4時
入浴料金 榧風呂は50分貸切700円
駐車場 約10台駐車可能な無料駐車場あり