2017年2月4日(土)に東京都文京区にある天祖神社(てんそじんじゃ)にいってきました。
天祖神社の創建は、文治5年(1189年)に源頼朝公が奥州藤原泰衡征伐の際、霊夢で松の枝に幣(ぬさ)がかかっているとのお告げがあり、家臣に探させたところ松の枝に大幣(おおぬさ)が見つかった為、頼朝公が神明を祀ったのがはじまりとされています。
その後、神社をお守りする宮守もおらず、小さな祠が御神木のもとに残るのみでしたが、慶安年間(1648年~1652年)に堀丹後守利直(ほりたんごのかみとしなお)が再興しました。
『江戸砂子』によると、大幣がかかっていた松は直径1.2メートル余りの御神木でしたが、残念ながら享保年間(1716年~1736年)に枯れてしまいました。
江戸時代には駒込神明宮と称され、駒込村の総鎮守とされ厚い崇敬を集めました。
『江戸名所図会』にも駒込天祖神社のことが描かれています。
昭和20年(1945年)に東京大空襲により被災し、残らず焼失しましたが、昭和29年(1954年)に社殿を新築し現在にその姿を伝えています。
ご祭神は、伊勢神宮の内宮(ないくう)と同じ天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。
ご利益は、所願成就のご利益があります。
天祖神社の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約20分でした。
天祖神社へのアクセス
電車でアクセス
・東京メトロ南北線「本駒込駅」から徒歩約12分
・JR京浜東北線/山手線「田端駅」から徒歩約14分
天祖神社参拝
入り口には伊勢神宮とご祭神が同じですので、神明鳥居が建っています。
参道をまっすぐ進むと拝殿に到着します。
鳥居の隣には立派な石碑に天祖神社の文字が見えます。
樹木で守られているような感じがして気持ちのよい空間です。
参道途中に御林稲荷神社(おはやしいなりじんじゃ)がありました。
ご祭神は倉稲魂命 (うかのみたまのみこと)で伏見稲荷大社と同じご祭神で商売繁盛・五穀豊穣等のご利益があります。
しっかり参拝、祈願しました。
手水舎でしっかりと清めてから参拝へと進みます。
拝殿です。
拝殿前には狛犬が神社を悪い気から守っていました、狛犬の左手には地蔵堂があります。
拝殿前の御神木は生命力にあふれていて緑豊かな葉っぱをつけていました。
こちらが地蔵堂で地蔵尊がおられます。
縁結びや子育てのご利益があります。
拝殿は伊勢神宮と同じ神明造です。
拝殿と野点傘と御神木の風景がとても美しくて幻想的ですね。。
拝殿横には社務所があり、お守りをいただく事ができます。
開運お守りや身代わり守り等がありました。
拝殿の裏には本殿があり、こちらも緑に囲まれていました。
本殿の千木は内削ぎになっているのがわかります。
庚申塔です。
三猿と六腑合掌青面金剛が彫刻されたものなど数多くの庚申塔が残されており江戸時代の風習に触れることができます。
おわりに
源頼朝公が創建したと伝わる駒込天祖神社に参拝してみて、境内には緑が多く、静寂で心が落ち着く神社でした。
縁結びや子育てのご利益があるお地蔵様や、江戸時代に造られた庚申塔が残っており、当時の信仰を間近で感じることもできました。
近くには桜の名所で武蔵野市吉祥寺の名前の由来となった吉祥寺や梅の花が美しい清林寺や光源寺もありますのであわせて参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都文京区本駒込3-40-1 |
電話番号 | 03-3821-3470 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・東京メトロ南北線「本駒込駅」 から徒歩約12分 ・JR京浜東北線/山手線 「田端駅」から徒歩約14分 |
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