奈良県吉野 期間限定でご開帳の秘仏は大迫力!金峯山寺(きんぷせんじ)

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2016年5月1日に、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(きいさんちのれいじょうとさんけいみち)に登録されている、奈良県吉野にある金峯山寺(きんぷせんじ)に行ってきました。

金峯山寺秘仏「金剛蔵王大権現」2016年4月1日から5月8日までご開帳されていて、前からずっと行ってみたいと思っていました。

秘仏のご開帳はおよそ1年に1回程度で、次回は2016年11月19日から12月11日まで公開予定となっています。

拝観した日はゴールデンウィークの真っただ中でしたが、吉野の桜のシーズン程混雑しておらず、ゆっくり参拝することができました。

金峯山寺の概要

金峯山寺は白鳳年間(7世紀後半)に役小角(えんのおづの/おづぬ/おつの)開基と伝わっています。
山号国軸山で、宗派金峯山修験本宗になります。

金峯山寺
の、金峯山は奈良県吉野山から山上ヶ岳に一帯を指し、飛鳥時代から聖地とされていました。
吉野は桜で有名ですが、吉野の桜は白鳳年間(7世紀後半)に修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が金峯山で修行され、金剛蔵王権現を山桜の木でお祀りしました。
以来、蔵王権現や役行者に対する信仰として信者によって献木として植え続けられ、現在の吉野は日本一の桜の名所となっています。

仁王門蔵王堂国宝に指定されており、蔵王堂奈良東大寺大仏殿に次ぐ木像大建築となっています。
金峯山寺は2004年に世界遺産に登録されました。

金峯山寺の見どころ・所要時間

金峯山寺見どころは、

1.国宝で日本屈指の山門「仁王門」

2.国宝で奈良東大寺大仏殿に次ぐ木像大建築「蔵王堂」

3.期間限定でご開帳される秘仏「金剛蔵王大権現」

見どころとなっています。

今回ゆっくり参拝して、所要時間は約60分でした。

金峯山寺へのアクセス・駐車場

電車・ロープウェイでアクセスする場合

近鉄「吉野駅」からロープウェイに乗り換え「吉野山駅」下車より、徒歩約10分
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自動車でのアクセス・駐車場について

吉野山下千本駐車場(1日1500円)に駐車して徒歩約25分
駐車場はかなり広いので春の桜の季節以外は普通に止められます。
桜の季節は朝の7時時点でほぼ満車となりますのでそれより早く駐車場に着く必要があります。
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吉野山下千本駐車場から金峯山寺仁王門まで

吉野山下千本駐車場から歩いて約15分で、ロープウェイ「吉野山駅」に到着します。
駅前にはお土産や、軽食が食べられるお店が並んでいます。
中でも、店頭で鮎の塩焼きが売られていて、大変おいしかったです!
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黒門は金峯山の入り口

吉野山駅前から歩いてすぐに黒門があります。
黒門は金峯山寺の総門で、城郭によく用いられる高麗門の様式をとっています。
吉野山から大峯山に至る峰を金峯山といい、その総門になります。
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黒門をくぐっからもお土産屋さんやお食事処が並びます。
奥に見えるのが重要文化財に指定されている銅の鳥居(かねのとりい)です。
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奈良の大仏と同じ銅 銅の鳥居(かねのとりい)

銅の鳥居が建立された年代は不詳ですが、奈良の大仏のあまった銅を使用して建立されたそうです。
修行にはいる決意をしてくぐることから、発心門とも呼ばれています。
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銅の鳥居から、金峯山寺仁王門までは約200メートルです。
仁王門の大きさが際立って見えます!
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国宝・仁王門 仁王像は大迫力!

国宝に指定されている金峯山寺仁王門です。
重層入母屋造りで、高さは20.3メートルにもなる山門です。
2016年5月1日現在は工事中でした。
石段を登らず右へ進むと脳天大神龍王院へと続きます。
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仁王門の通路両側には重要文化財の仁王像が安置されています。
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高さはなんと5.1メートルあり、大迫力です!
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国宝・蔵王堂で期間限定公開の秘仏とご対面

国宝の蔵王堂で、こちらに期間限定でご開帳される秘仏、本尊金剛蔵王大権現や多くの尊像がおられます。
蔵王堂安土桃山時代に再建された大伽藍で、奈良東大寺大仏殿に次ぐ木像大建築となっています。
金剛蔵王大権現中尊
は7.28メートルで、長い牙を伸ばし、髪は逆立っており、体は青く大きさと表情動きがある像ですごい迫力があります。
これほど怒りを前面に出している仏様は初めて見ましたが、すごいパワーを感じました!
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蔵王堂前四本桜は、元弘3年(1333年)、北条軍に攻められた南朝の大塔宮護良親王が吉野落城前に最後の酒宴を催した場所を示しています。
中央の銅燈籠は、文明3年(1471年)の銘が入っており、重要文化財に指定されています。
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境内には神社がたくさん

金峯山寺境内にある観音堂で、毎年4月18日に観音堂大祭が開かれます。
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蔵王堂近くにある威徳天満宮で、ご祭神は菅原道真です。
豊臣秀頼によって改修によるものと伝わっています。
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威徳天満宮の近くに久富大明神もありました。
金峯山寺の境内には神社も数多くあります。
朱色の鳥居とお稲荷様が伏見稲荷を連想させますね♪
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導之稲荷社です。
後醍醐天皇が京都で北朝との対立が激しくなった後、京都を脱出し、吉野まで導いた稲荷を勧請したのた「導きの稲荷」です。
心に迷いがある時に、お祈りすると道が開けるご利益があります。
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おわりに

金峯山寺に参拝してみて、銅の鳥居を過ぎたあたりから見える、日本屈指の国宝仁王門や、奈良の東大寺に次ぐ巨大木造建築で国宝の蔵王堂の大きさには大変驚きました。
期間限定※でご開帳される秘仏、蔵王権現像三体も青が特徴の巨大な怒りを前面に押し出した仏様で圧倒されました。
金峯山寺参道にはおいしい軽食や、お土産屋さんが軒を連ねており、中でもロープウェイ近くの鮎の塩焼きは絶品でした!
吉野へは桜を見に来ることが多いと思いますが、世界遺産で国宝がある金峯山寺にも是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
※次回ご開帳は平成28年11月19日(土)から12月11日(日)です。

場所
奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
電話番号 0746-32-8371
特別拝観料 1000円
拝観時間 午前8時30分から午後4時30分まで
拝観日 無休
交通 ・ロープウェイ 吉野山駅から
徒歩約10分
・専用駐車場あり
・吉野山下千本駐車場から
徒歩約25分

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