2017年10月21日(土)に静岡県賀茂郡河津町にある川端康成の『伊豆の踊子』の舞台となった宿で有名な「福田屋(ふくだや)」に宿泊しました。
福田屋は明治12年(1879年)に創業した宿で、川沿いに建つ古き良き時代を感じることのできる伊豆の隠れ家的な宿です。
川端康成が執筆した宿として有名な「湯本館(ゆもとかん)」と同じく「日本秘湯を守る会」に加盟しています。
福田屋は『伊豆の踊子』の小説の中で、学生が宿泊し踊子の太鼓の音に一喜一憂した宿で、対岸の共同浴場で踊子が真裸で立った姿に学生の私が驚いた名場面となった場所です。
川端康成が宿泊した当時の部屋のまま残されており、今でも宿泊することができます。
また『伊豆の踊子』は過去6回映画にもなっており、「美空ひばり」「吉永小百合」「山口百恵」さん達が映画の撮影で福田屋を訪れ宿泊しました。
現在も「美空ひばり」「吉永小百合」「山口百恵」さん達が映画の撮影で使った部屋に宿泊することが可能です。
福田屋は宿泊だけでなく、有料となりますが、川端康成が宿泊した部屋や好んで入浴した「榧風呂(かやぶろ)」、映画の撮影で使用された部屋、資料館等を見学することが可能です。
今回旅行の都合上、宿泊はせず、見学してきましたので、見どころや駐車場等をご紹介したいと思います。
福田屋を見学した場合の所要時間ですが約40分でした。
福田屋の見学について
見学は事前予約は不要で、見学可能時間は午前10時~午後4時までです。
榧風呂は50分貸切700円で入浴可能です。
ただし、不定休もあるとのことで事前に電話※で確認してから行くことをおすすめします。
※福田屋のTEL:0558-35-7201
福田屋へのアクセス・駐車場
公共交通機関を利用
伊豆急行線「河津駅」下車し、バス3番乗り場で南伊豆東海バスに約14分乗車後、「湯ケ野バス停」下車、徒歩約3分。
車を利用・駐車場
東名高速「沼津IC」で降り、国道414号経由で約1時間30分。
福田屋まで歩いて約3分の場所に車が約10台駐車可能な無料駐車場があります。
土曜日に訪れましたが余裕で駐車可能でした。
福田屋見学開始
駐車場から福田屋までは徒歩3分
駐車場から福田屋までは整備された道を歩いて約3分で到着します。
足元が滑りやすいのでご注意下さい。
石段を下ると福田屋が見えてきます。
福田屋の前には川が流れており、橋を渡ると福田屋に到着です。
福田屋2階が「私」である川端康成が宿泊した部屋
古風な木造の2階建ての宿で風情があっていいですね。
2階の福田屋の看板の横の部屋が川端康成が宿泊した部屋になります。
入り口付近では川のせせらぎが聞こえてきて心が落ち着きます。
踊子歩道には計4体の踊子像
宿の前には伊豆の踊子像があります。
踊子歩道の起点「浄蓮の滝」から終点「福田屋」まで4体※の踊子像がいます。
※浄蓮の滝駐車場(1体)、初景滝(2体)、福田屋(1体)。
年代や製作者、顔や表情等がそれぞれ異なっているので見比べながら進むと楽しいですよ♪
入り口には「日本秘湯を守る会」の提灯がかかっています。
こちらから入館します。
綺麗な木造建築の宿で、一歩足を踏み入れるとタイムスリップしたような気持ちになります。