2017年3月5日(日)に東京都府中市にある大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)にいってきました。
大國魂神社の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約60分でした。
大國魂神社の由来・概要
大國魂神社の創建は、景行天皇41年(111年)5月5日に大神の神託によって創建されたと伝わっています。
645年の大化の改新により武蔵の国府がおかれ、国司が祭祀を奉仕して国内の祭政を司りました。
武蔵国の国司が、武蔵国内の六社の神(小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)を本殿の両側に祀った為「六社明神」や「六所宮」とも称されるようになりました。
鎌倉幕府以後幕府の崇敬が厚く、源頼朝は妻である北条政子の安産祈願をし、また源頼義と義家は奥州に出陣する際に戦勝祈願をしたと伝わっています。
社殿も幕府により再三造営などが行われました。
徳川幕府からは社領500石が寄進されました。
5月5日に行われる例大祭「くらやみ祭」は有名で、期間中は約70万人の人出があります。
また闇夜の中行われる「くらやみ祭」は、関東三大奇祭の一つに数えられています。
「東京五社(明治神宮・東京大神宮・日枝神社・靖国神社・大國魂神社)」の一つにも数えられています。
ご祭神・ご利益
ご祭神は、主祭神が大國魂大神 (おおくにたまのおおかみ)です。
武蔵国の守護神・土地神で、出雲大社の大国主神(おおくにぬしのかみ)と同神とされています。
ご利益は、縁結び・安産・厄除け等のご利益があります。
パワースポットは3か所
1.大鳥居側のケヤキのご神木
2.随神門両端にある「鶴石・亀石」
3.拝殿・本殿と本殿裏のご神木「大銀杏」
大國魂神社へのアクセス
電車でアクセス
・京王線「府中駅」から徒歩約5分
大國魂神社参拝
大鳥居側のケヤキのご神木はパワースポット
府中駅から馬場大門ケヤキ並木を歩いてくるとご神木のケヤキと大鳥居が見えてきます。
駅までケヤキ並木が続いています。
ケヤキ並木は源頼義・義家親子が奥州征伐の際、戦勝を祈願しケヤキの苗木を植えたのが始まりとされています。
大鳥居側のケヤキのご神木はパワースポットとなっており、また神社を悪い気から守っています。
大鳥居をくぐって参道をまっすぐ進むと拝殿・本殿へと続きます。
大鳥居で右に曲がると稲荷神社があります。
稲荷神社で、神戸稲荷神社(ごうどいなりじんじゃ)とも称します。
商売繫盛のご利益があります。
宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)は安産祈願で有名
参道左側には宮乃咩神社があります。
ご祭神は天鈿女命(あめのうづめのみこと)で安産の神様です。
源頼朝が妻の北条政子の安産を祈願した神社で、昔から安産祈願されてきた由緒ある神社です。
ひしゃくに安産の願いを叶うとされています。
ひしゃくに穴が開いているのは、ひしゃくの穴から水が流れるように、お産が軽くなるよう祈願する為だそうです。
手水舎です。
立派な千鳥破風の屋根、そして獅子や龍、獏や鳳凰等の彫刻の見事さに圧倒されます。
彫刻は明治30年(1897年)に造られたもので、江戸彫工の飯田家四代目の飯田勇次郎氏によるものです。
手水舎でこれほど立派な彫刻をみたのははじめてで、しばらく見惚れました。
水盤は文化10年(1813年)の彫が入っており、『江戸名所図会』にも描かれています。
一対の龍は迫力があり、大変立派な手水舎となっています。
手水舎で清めて参道を直進します。
随神門両端にある「鶴石・亀石」はパワースポット
随神門は平成23年(2011年)に大國魂神社御鎮座1900年事業として改築されたもので、国産のヒノキを使ってつくられたもんです。
随神門の前にパワースポットである「鶴石・亀石」があります。
「鶴石・亀石」の名前はとても縁起がいい名前ですね♪
こちらは鶴石です。
江戸時代に書かれた『江戸名所図会』にはすでにあったことから、かなり昔から有名な石であったことがわかります。
最近は様々なメディアでパワースポットとして取り上げられていることもあり、参拝者の方が撫でたり、写真にとったりしていました。
こちらは亀石です。
形は鶴石と比べると丸みを帯びていてなんとなく亀にみえるような。。
大國魂神社のパワーを分けてもらうためしっかりとなでてきました。
随神門をくぐって右側には宝物殿がありました。
左側には鼓楼(ころう)があります。
鼓楼は嘉永7年(1854年)に造られたものになります。
鶴石・亀石を過ぎて参道を進むと中雀門(ちゅうじゃくもん)があります。
中雀門は、明治維新100年記念事業として昭和44年(1969年)に建て替えられました。
中雀門の前の狛犬が境内を悪い気から守っていました。
拝殿・本殿と本殿裏のご神木「大銀杏」はパワースポット
拝殿です。
現在の拝殿は明治18年(1885年)に改築されたもので、昭和53年(1978年)に改修されました。
拝殿の構造は流造・切妻千鳥破風・銅板葺素木造となっています。
本殿です。
現在の本殿は徳川4代将軍・徳川家綱によって寛文7年(1667年)に造られたものです。
本殿裏にはご神木の大銀杏があります。
産後の肥立ちをよくするご利益があるとされ、樹齢は約1000年といわれています。
源頼朝や徳川家康等、歴史上の偉人達と同時代から現在まで時間を過ごしてきた大銀杏で由緒あるパワースポットです。
拝殿・本殿の周りには多くの境内社
水神社(みずじんじゃ)です。
地下120メートルから地下水をくみ上げ、竜頭口から流れています。
心身健康や子孫繫栄のパワースポットとなっています。
水神社の辺りは清らかな水が流れ、生命力にあふれる緑が境内を彩っています。
左に進むと松尾神社、右が水神社です。
松尾神社です。
京都の松尾大社から寛政12年(1800年)に勧請された神社です。
ご祭神の大山咋命(おおやまくいのみこと)は醸造(じょうぞう)のご利益があり、境内にはお酒が並んでいました。
巽神社です。
ご祭神は市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)で弁財天とも称されます。
金運アップのご利益があります。
住吉神社・大鷲神社(すみよしじんじゃ・おおとりじんじゃ)です。
住吉神社は大阪の住吉から、大鷲神社は大阪の堺からの御分霊を祭祀しています。
商売繫盛等のご利益があります。
おわりに
大國魂神社には、パワースポットが数多く存在しており、大鳥居側のケヤキの御神木、随神門両端にある「鶴石・亀石」、拝殿・本殿と本殿裏のご神木「大銀杏」は必ず参拝したいところです。
また境内社の源頼朝が妻の北条政子の安産を祈願した宮乃咩神社は安産祈願で有名です。
水神社ではご神水がながれており、心身健康や子孫繫栄のご利益があります。
境内は広大で境内社も多く見どころが多い大國魂神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
場所 | 東京都府中市宮町3-1 |
電話番号 | 042-362-2130 |
拝観料 | 無料 |
拝観日 | 無休 |
交通 | ・京王線「府中駅」から徒歩約5分 |
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