2016年8月19日(金)に京都府木津川市にある海住山寺(かいじゅうせんじ)にいってきました。
海住山寺の創建は、天平7年(735年)になります。で、宗派は天台宗系圓浄宗です。
聖武天皇が大盧舎那造立を発願し、その工事の平安を祈願する為、良弁僧正に命じて建立させました。
十一面観音菩薩を奉安して、当初は「藤尾山観音寺」と称されていました。
しかし、保延3年(1139年)に時間をことごとく焼失してしまいます。
承元2年(1208年)に笠置寺の貞慶が観音寺址に移り住み、「補陀洛山 海住山寺(ふだらくさん かいじゅうせんじ)」と名付け、中興し、現在の寺基が定められました。
国宝の五重塔は、鎌倉時代に建立された遺構で、総高17.7mと、室生寺に次いで小さい塔になります。貞慶が舎利を安置するために建立を始め、その没後建保2年(1214年)に完成しました。 全体的に細身の塔で、小さい塔ですがよく整っています。特に心中が通常初層から造るところを2層から心柱が造られていること、初層に裳階がつけられている点が有名です。
毎年秋頃の特別拝観では国宝の「五重塔」が内部公開や、「奥の院」に祀られており重要文化財に指定されている「十一面観音菩薩立像」が公開されます。
厄除けの寺としても有名です。
海住山寺の所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約40分でした。
海住山寺の見どころ
海住山寺は見どころは、
1.国宝に指定されている「五重塔」
2.本堂で見れる「十一面観音菩薩立像」「四天王立像」
が特に見どころとなっています。
通常拝観は「五重塔」「本堂」のみの拝観となります。
毎年秋頃、特別公開期間があり、「文殊堂」や「奥の院」が拝観できます。
鎌倉時代に建立され、重要文化財の「文殊堂」、「奥の院」に祀られている平安時代作の「木造十一面観音菩薩立像」も見どころとなっています。
海住山寺へのアクセス
電車・バスの場合
・JR線「加茂駅」徒歩約50分、
または、コミュニティーバス大畑線・加茂通学線※「海住山寺口」下車、徒歩約20分
※JR線「加茂駅」改札を出て右側、西口へ降りたところが乗車場所になります。
※運賃は大人1人200円、バスは2時間に1本ですのでご注意ください。
車の場合
国道163号線から標識の通りに迂回路を取り、集落を抜けます。
そこから急な坂道を登ってむかいます。
道はかなり細く、5ナンバーの車でギリギリでした。。
また、急な坂道の為、車高が低めの車は注意が必要です。
海住山寺の駐車場
海住山寺には無料駐車場があり、駐車場には約15台ほど駐車できそうでした。
写真のような駐車場が2か所あります。
海住山寺の名前の由来
山の中にありながら、海住山寺と海が入った不思議な名前がついています。
名前の由来は、海住山寺を中興した鎌倉時代の僧「貞慶」が、海は観音の誓願の海を表わしてそこに安住する意味と、観音の住みかである補陀落は海中にある山であることからこのような名前を付けたといわれています。
海住山寺参拝
こちらから本堂へと進みます。
拝観時間は午前9時~午後4時30分までとなります。
入山料は100円で、本堂を拝観する場合は入山料を含めて400円となります。
本堂に祀られている「本尊重文十一面観音菩薩立像」は是非見たいので、400円拝観料を納めました。
本堂入り口には、なで仏「びんずるさま」がおられるので、厄払いを願ってしっかりなでてきました♪
かなり古そうな狛犬も本堂にて悪い気からお寺を守っていました。
こちらが本堂で、拝観料は本堂内部で納めます。
本堂で見れる「本尊十一面観音菩薩立像」「四天王立像」
本堂内部は、「本尊十一面観音菩薩立像」や「四天王立像」がおられます。
人も少なく、とても近づいてゆっくり見ることが出来るのでとてもおすすめですよ!
こちらは、平安時代に造られてた重要文化財の「本尊十一面観音菩薩立像」です。
補陀洛山 海住山寺パンフレットより引用
重要文化財の四天王立像(広目天・増長天・持国天・多聞天)です。
補陀洛山 海住山寺パンフレットより引用
国宝に指定されている五重塔
本堂側には鎌倉時代の建保2年(1214年)に建立された国宝の「五重塔」があります。
こちらの五重塔は貞慶が舎利を安置するために建立しました。
奈良県の室生寺について小さな五重塔で、総高は17.7メートルになります。
全体的に小さく細身ですが、初層に裳階(もこし)がつけられている点が全体に安定感を与えています。
毎年秋頃の特別拝観では内部公開がされるので、秋の拝観もおすすめです!
通常心中は初層から造りますが、2層から心柱が造られていること、また初層に裳階がつけられている点が有名です。
どっしり安定感のある塔ですね♪
五重塔の近くには三社があります。
お稲荷さんをお祀りしており、こちらでもしっかりお祈りしました。
まとめ
電車とバスを使用した場合、バスの本数も少なく、かなり傾斜のある坂を登らなければならないので自動車をおすすめします。
国宝の「五重塔」は朱色が鮮やかで、細身ですが初層のもこしにより、どっしりとした安定感のある美しい塔でした。
本堂では「本尊十一面観音菩薩立像」や「四天王立像」が間近でゆっくり見れたので素晴らしい時間を過ごせました。
秋の特別拝観のみ公開される「五重塔」の内部や、「文殊堂」、「奥の院」にも再訪して拝観したいと思いました。
場所 |
京都府木津川市加茂町例弊海住山20
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拝観料 | 入山料100円 本堂拝観(入山料含む)400円 |
拝観時間 | 午前9時から午後4時30分まで ※特別拝観期間中は別料金 |
交通 | JR線「加茂駅」徒歩約50分、 または、「加茂駅」よりコミュニティーバス 大畑線・加茂通学線「海住山寺口」下車、 徒歩約20分 |
駐車場 | 車15台程度駐車できる無料駐車場有。 |
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