2023年7月27日(木)に東京都豊島区雑司が谷にある安産・子育てのご利益で有名なパワースポットで鬼子母神堂は国の重要文化財に指定されている雑司ケ谷鬼子母神堂に行ってきました。「鬼子母神」の正式な表記は「鬼」の上の点がない字体となります。
雑司ケ谷鬼子母神堂は永禄4年(1561年)、山村丹右衛門が文京区目白台で鬼子母神像を発掘したのが始まりです。天正6年(1578年)に雑司ヶ谷の村人によって現在地に建立された堂宇に安置されました。
江戸時代の寛永2年(1625年)に社殿の造営が始まり、正保3年(1646年)には宮殿が寄進されました。江戸時代前期から将軍の御成があり、武家から庶民まで崇敬と信仰を集めました。
昭和20年(1945年)の戦災の焼失を免れ、昭和35年(1960年)に東京都有形文化財、平成28年(2016年)に国の重要文化財に指定され現在に至ります。
今回、実際に雑司ケ谷鬼子母神堂に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
雑司ケ谷鬼子母神堂へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎都電荒川線「鬼子母神前駅」下車、雑司ケ谷鬼子母神堂まで250m、徒歩で約3分
自動車を利用
◎カーナビに雑司ケ谷鬼子母神堂の電話番号「03-3982-8347」を入力、または雑司ケ谷鬼子母神堂の住所「東京都豊島区雑司が谷3-15-20」を入力し検索
駐車場
雑司ケ谷鬼子母神堂に駐車場はありませんので近隣のパーキングを利用します。
雑司ケ谷鬼子母神堂の参拝と見どころ
表参道のケヤキ並木
雑司ケ谷鬼子母神堂の表参道にはケヤキ並木が続きます。かつては大径のケヤキが並んでいましたが現在は若いケヤキに植え替えが進み、巨樹は4本のみとなっています。
ケヤキの巨木の推定樹齢は400年で東京都指定天然記念物となっています。映画の撮影でも利用される素敵な雰囲気がある並木道で、参道沿いにはカフェや専門店があります。
ケヤキ並木を抜けると雑司ケ谷鬼子母神堂の境内です。境内も多くの樹木が生い茂る静寂で心落ち着く空間となっています。
仁王像
境内の入口でお堂を護っている2体の仁王像は盛南山と呼ばれる寺の観音堂にあったものが寄進されました。
手水舎とザクロ
仁王像の近くに手水舎がありますのでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。水盤にはザクロの意匠が施されており、これは鬼子母神がザクロを持っていたことに由来します。鬼子母神はかつて小さな子供を食べていましたがお釈迦様に戒められザクロで我慢したと伝わります。
拝殿・相の間・本殿
仁王像を通り参道を直進すると鬼子母神堂があります。本殿は寛文4年(1664年)に第2代広島藩主・浅野光晟の正室・自昌院の寄進によって建立されました。その後、拝殿と相の間が元禄13年(1700年)に増築されました。
鬼子母神堂は左から拝殿・相の間・本殿の3つの建物で構成されています。本殿は第2代広島藩主・浅野光晟の正室・自昌院の寄進によって建立され、その際に広島から呼び寄せた大工が従事したため広島地方の建築様式を梁や彫刻に見ることが出来ます。
ツノがない鬼子母神の扁額
お堂の「鬼子母神」の扁額は鬼の最初の1画目の点(ツノ)がありません。これはかつて鬼子母神は性質が暴虐で小さな子供をとって食べていました。それを見かねたお釈迦様は子どもを失う親の悲しさや苦しみを戒め、自らの過ちを悟った鬼子母神は安産・子育ての神になることを誓い、鬼の容姿から幼児を抱いた美しい菩薩の姿となったため角である点(ツノ)が取れました。
妙見堂
本殿の後方には天明8年(1788年)に建立された妙見堂があります。
鬼子母神像
鬼子母神堂の右に石造の鬼子母神像がお祀りされています。像の前には綺麗な花が供えられており崇敬と信仰が感じられます。
参道の右には朱塗りの鳥居と大きなケヤキの巨木があります。
武芳稲荷堂(たけよしいなりどう)
伏見稲荷を連想させる朱塗りの鳥居を進むと武芳稲荷堂があります。御祭神は倉稲魂命で、五穀豊穣・商売繫盛のご利益で知られています。古来よりこの地は稲荷の森と称されており、現在も木々が生い茂る姿から往時の名残を感じます。
武芳稲荷堂の前には神使のお狐様が鎮座し、その近くにはかわいいデザインの絵馬が掛かっています。
大公孫樹(おおいちょう)
武芳稲荷堂近くにある大公孫樹(東京都指定天然記念物)は推定樹齢700年の御神木で、高さ約33m、幹囲11mにもなります。
創業1781年「上川口屋」
大公孫樹の近くには1781年に創業した駄菓子屋さん「上川口屋」があります。メディアにも度々登場する東京最古の駄菓子屋さんで、店頭には常時100種類以上の駄菓子が並んでいます。木々に包まれた中で営業しており、まるでタイムスリップしたかのような懐かしい気持ちになります。
大黒堂(おせんだんご)
参道の右には鬼子母神堂名物「おせんだんご」が頂ける大黒堂があります。おせんだんごは鬼子母神に1,000人の子供がいたことにあやかり、たくさんの子宝に恵まれるようにという願いが込められた団子です。焼き団子とあん団子を頂くことができますよ♪
御朱印
御朱印は鬼子母神堂で頂くことが可能です。
豊島区雑司が谷 鬼子母神堂 の御朱印拝受致しました❗鬼は角がない漢字です😅
安産と育児の神様です☺️#御朱印 pic.twitter.com/YYVsRjrR5i— kafuu (@denrai22) June 4, 2019
おわりに
雑司ケ谷鬼子母神堂の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。雑司ケ谷鬼子母神堂に参拝してみて、表参道のケヤキ並木や境内に生い茂る木々、推定700年の御神木からパワーを頂くことができました。鬼子母神堂は戦災を免れて現存する貴重な建築物で、国の重要文化財に指定されています。境内には東京最古の駄菓子屋「上川口屋」や、名物「おせんだんご」が食べられる大黒堂があります。見どころいっぱいの雑司ケ谷鬼子母神堂に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
雑司ケ谷鬼子母神堂(ぞうしがやきしもじんどう) | |
住所 | 東京都豊島区雑司が谷3-15-20 |
電話番号 | 03-3982-8347 |
営業時間 | 午前6時30~午後5時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎都電荒川線「鬼子母神前駅」下車、雑司ケ谷鬼子母神堂まで250m、徒歩で約3分 ■自動車を利用 住所「東京都豊島区雑司が谷3-15-20」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキングを利用 |