2023年9月15日(金)と2024年1月19日(金)に和歌山県和歌山市伊太祈曽にある紀伊国一之宮で和歌山県最強のパワースポット伊太祁曽神社に行ってきました。
和歌山では古来より初詣に「伊太祁曽神社」「日前宮(日前神宮・國懸神宮)」「竈山神社」の3社に参詣する「和歌山三社巡り」の風習があり、伊太祁曽神社はその一社となっています。
今回、実際に伊太祁曽神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
伊太祁曽神社の概要
伊太祁曽神社の起源
高天原を追われた素戔嗚尊と子である五十猛神は最初に降り立った新羅が気に入らず出雲国に向かいました。出雲国に到着した素戔嗚尊は高天原から持ってきた木の種を五十猛神に渡して日本中に蒔くように命じました。五十猛神は妹である大屋津姫命と都麻津姫命と共に木の種を日本中に蒔いて全国を青山に変えた後、最後に木の国(紀伊国)に降り立ちお祀りされたのが始まりと伝わります。
伊太祁曽神社の歴史
伊太祁曽神社の創建は不詳ですが、『続日本紀』に「文武天皇大宝2年(702年)」と具体的な年号が初めて見られます。
元々は日前神宮(國懸神宮)の社地に鎮座していましたが、垂仁天皇16年(紀元前16年)に明け渡し、現在地の南東500mほど離れた「亥の杜」に遷座しました。現在地へは和銅6年(713年)に遷座したと伝わります。
平安時代の延長5年(927年)に編纂された『延喜式神名帳』では名神大社に列し、「神大・月次・新嘗・相嘗に預かる」と記載され朝廷から篤く崇敬されました。
中世になると新義真言宗の根来寺と深い関係を築き、神宮寺として境内南側に 「興徳院」、奥宮である丹生神社に隣接して「傳法院」 が建立されました。
明治18年(1885年)に国幣中社に列格し、大正7年(1918年)に官幣中社に昇格しました。
伊太祁曽神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎わかやま電鉄貴志川線「伊太祈曽駅」下車、伊太祁曽神社まで300m、徒歩で約5分
自動車を利用
◎カーナビに伊太祁曽神社の電話番号「073-478-0006」を入力、または伊太祁曽神社の住所「和歌山県和歌山市伊太祈曽558」を入力し検索
駐車場
伊太祁曽神社には普通自動車が約30台駐車可能な無料駐車場があります。金曜日の午後に参拝しましたが駐車場は混雑もなく空いていました。
伊太祁曽神社の参拝と見どころ
一の鳥居
伊太祁曽神社の「一の鳥居」である大鳥居は平成29年(2017年)に再建されたもので、上部は第62回伊勢神宮式年遷宮の古材を用い、下部は以前の鳥居の木材を再利用しています。鳥居の右前には「紀伊國一之宮 伊太祁曽神社」の社号碑があります。
櫛磐間戸神社
大鳥居を潜り左には櫛磐間戸神社があり、御祭神に櫛磐間戸神と豊磐間戸がお祀りされています。神社の入口に鎮座していることから「門神さま」と呼ばれ親しまれています。
二の鳥居
櫛磐間戸神社を通り過ぎて参道を直進すると右に「二の鳥居」があり、鳥居の前では阿吽狛犬が悪い気から神社を守っています。鳥居を潜り、朱塗りの橋を通って境内へ進みます。
手水舎
鳥居を潜り左に手水舎がありますのでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。手水舎の後方には社務所、参拝者専用駐車場、祇園神社、御井社があります。
拝殿(割拝殿)
手水舎から拝殿を見たところです。拝殿は割拝殿となっており、通り抜けすることが出来ます。
十二支のアート・災難除け木の俣くぐり
拝殿の内部にはチェーンソーで造られた十二支のアートの展示や、潜ると災難除けのご利益がある「災難除け木の俣くぐり」が体験できます。木の俣くぐりの杉は元々は樹齢1,000年の御神木でした。
本殿・御祭神・ご利益
拝殿を通り抜けると本殿があり、正面に主祭神である五十猛神、左脇殿に都麻津姫命、右脇殿に大屋津姫命が配祀されています。3神とも素戔嗚尊の子供で都麻津姫命と大屋津姫命は五十猛神の妹神になります。
3神は日本中に木の種を蒔いて青山に変えられた逸話から「いのち神」「厄難除けの神」として病気平癒・厄除け祈願のご利益で篤く崇敬されています。
氣生神社
本殿の左には氣生神社が鎮座しており、五十猛神の荒魂がお祀りされています。荒魂とは積極的に働き神威を発する神霊のことで、本殿には五十猛神の温和な神威を発する和魂がお祀りされています。
蛭子神社・霊石おさる石
氣生神社の左に鎮座する蛭子神社には伊太祁曽神社が鎮座する山東地区の各大字にお祀りされていた22の神社が合祀され明治時代に建立されました。蛭子神社の前にある「霊石おさる石」は猿の頭に見えることから名付けられ、首より上の病気平癒のご利益があると伝わります。
推定樹齢1,000年の御神木
拝殿の石段を下りて右に見えるのは御神木は樹齢1,000年といわれますが、昭和37年(1962年)の落雷によって炎上し枯れてしまいました。現在は約3mの高さが残り、残りは拝殿の「災難除け木の俣くぐり」に流用されています。
いのちの水「御井社」
御神木から社務所を通り過ぎ、右に曲がると「御井社」へ続く入り口があります。
岩と岩の間に通された細い参道を約50m歩くと到着します。入口には木の神明鳥居、正面にチェーンソーで造られた神龍、鳥居を潜って左に「いのちの水」、その奥に「御井社」が鎮座しています。
神龍
神龍はチェンソーだけで彫刻されています。チェンソーアート世界チャンピオンの城所啓二氏の作品で精緻で躍動感のある作品です。
いのちの水
「御井社」の前に湧く「いのちの水」は古来より飲むと活力が得られると信仰されており、病気平癒のご利益がある霊泉としても知られています。お水を頂く場合は最初に御井社に手を合わせてから頂きましょう。
祇園神社
駐車場の小高い丘の上に祇園神社が鎮座しています。
祇園神社の参道途中にある磐座に五十猛神と父神の素戔嗚尊が降り立ったと伝わります。
磐座を通り過ぎると素戔嗚尊がお祀りされている祇園神社があります。現社殿は平成23年(2011年)に改築されたものです。
御朱印
御朱印は境内の社務所で頂くことが可能です。
おわりに
伊太祁曽神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約40分でした。伊太祁曽神社は紀伊国一之宮で、境内は緑豊かで木の温かみや活力が感じられる和歌山屈指のパワースポットです。御祭神の五十猛神は全国に木の種を蒔いた木の神様で、その伝説から「いのちの神」「厄難除けの神」として信仰されています。境内にある「霊石おさる石」や「いのちの水」は古来より病気平癒のご利益で知られています。病気平癒や災難除けで有名で見どころいっぱいの伊太祁曽神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ) | |
住所 | 和歌山県和歌山市伊太祈曽558 |
電話番号 | 073-478-0006 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎わかやま電鉄貴志川線「伊太祈曽駅」下車、伊太祁曽神社まで300m、徒歩で約5分 ■自動車を利用 ◎カーナビに伊太祁曽神社の電話番号「073-478-0006」を入力、または伊太祁曽神社の住所「和歌山県和歌山市伊太祈曽558」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が約30台駐車可能な無料駐車場あり |