2020年1月20日(月)に和歌山県和歌山市紀三井寺にある名前の由来になった3つの湧き水や、結縁坂、早咲きの桜、境内から見渡せる日本遺産の和歌の浦の絶景が有名な紀三井寺(きみいでら)にいってきました。
創建は宝亀元年(770年)で唐の僧である「為光(いこう)」上人によって開創されました。
境内に3つの湧き水「清浄水(しょうじょうすい)・楊柳水(ようりゅうすい)・吉祥水(きっしょうすい)」があることから紀三井寺と呼ばれています。
楼門から境内までは「結縁坂(けちえんざか)」と呼ばれる231段の急な石段が続いており、この場所で紀ノ国屋文左衛門と玉津島神社の宮司の娘おかよが結婚したころからそのように呼ばれるようになりました。
石段を登った先の境内からは日本遺産に指定された「絶景の宝庫 和歌の浦」を見渡すことが出来ます。
重要文化財に指定された「楼門」「鐘楼」「多宝塔」も境内にあります。
また仏殿には寄木の立像として日本一の大きさを誇る「木造千手観音立像」があり見どころのひとつとなっています。
今回紀三井寺に参拝してきましたのでご紹介したいと思います。
紀三井寺の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約60分でした。
紀三井寺へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・南海線「和歌山市駅」下車⇒バス「和歌山市駅バス停」乗車⇒「紀三井寺バス停」下車⇒徒歩約13分・950m
・JR線「紀三井寺駅」下車⇒徒歩約9分・700m
自動車を利用
・カーナビにMAPCODE「35 038 723*37」を入力。
駐車場
紀三井寺には有料駐車場が2ヶ所あります。
約30台駐車可能で1回300円になります。
紀三井寺の見どころ
見どころ・おすすめスポットは以下の通りになります。
・縁結びや商売繁盛のご利益がある「結縁坂」
・紀三井寺の名前の由来にもなった3つの湧き水
・境内から見える絶景「和歌の浦」
・日本一大きな寄木の立像「木造千手観音立像」
・重要文化財に指定されている「楼門」「鐘楼」「多宝塔」
紀三井寺参拝
安土桃山時代建立で重要文化財「楼門」
紀三井寺に到着すると迫力ある桃山時代の様式が見られる「楼門」があります。
室町時代の永正6年(1509年)に建立されたもので重要文化財に指定されています。
三間一戸の入母屋造(いりもやづくり)、本瓦葺きの建物です。
楼門前方右手で参拝料(大人200円、70歳以上・小中学生100円)を納めて進みます。
楼門の両側を守護する金剛力士像も迫力があり必見です。
「結縁坂」と名水の湧き水
楼門を過ぎると結縁坂が前方に現れます。
この場所で紀ノ国屋文左衛門と玉津島神社の宮司の娘おかよが出会い結婚した逸話や、紀ノ国屋文左衛門が商売で成功した逸話から開運、良縁成就、商売繁盛の坂として知られています。
231段の急な石段が続いており、登った先からでは日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」を見渡すことが出来ます。
ご利益のある坂ですので紀ノ国屋文左衛門やおかよに思いをはせたり登り切った先からみる和歌の浦を楽しみにしながら頑張って登りましょう!
石段を登り始めてすぐの場所に「清浄水(せいじょうすい)」と呼ばれる紀三井寺の名前の由来になった3つの湧き水の1つがあります。
こちらの湧き水は日本名水100選にも選ばれています。
石段を更に少し登った先に湧き水の1つ「楊柳水(ようりゅうすい)」もあります。
「吉祥水(きっしょうすい)」は境内から楼門を出て右に数100m進んだ場所にあります。
六角堂が見えてきたら石段ももうすぐ終わりです。
石段を登り切ったら「和歌の浦」の絶景
石段を登り切ったらまずは「和歌の浦」の絶景を楽しみましょう!
素晴らしい景色が眼前に広がり疲れもふっとびました!
江戸時代建立「六角堂」
石段を登りきると「六角堂」がまず目に入ってきます。
江戸時代の寛延年間(1750年頃)建立された建物です。
西国三十三カ所御本尊が祀られています。
日本一大きな「木造千手観音立像」
六角堂に向かって右側には仏殿があります。
高さは25mにもなり、内部には寄木の立像としては日本一の「木造千手観音立像」があります。
色鮮やかでその大きさに圧倒されます。
しっかりと参拝してから先へ進みます。
安土桃山時代建立の「鐘楼」
六角堂に向かって左に進むと重要文化財の「鐘楼」があります。
安土桃山時代の天正16年(1588年)に建立されたもので、桁行三間、入母屋造、本瓦葺きの建物です。
「本堂」とソメイヨシノの標本木の桜
参道を進むと県指定重要文化財の「本堂」が見えてきます。
江戸時代の宝歴9年(1759年)に建立されました。
本堂近くのヨメイヨシノは和歌山地方気象台の標本木でもっともはやく花を咲かすことでも知られています。
本堂でもしっかりと参拝してきました。
本堂右手上には「多宝塔」があります。
室町時代に建立「多宝塔」
「多宝塔」は室町時代の文安6年(1449年)に建立され、重要文化財に指定されています。
下層は四本柱の方形で窓は花頭窓となっています。
上層は十二本の柱を並べて高欄をめぐらせた円形となっています。
本瓦葺三間多宝塔で室町中期様式の特徴をもった建物です。
おわりに
紀三井寺に参拝してみて結縁坂の石段は急な傾斜と段数で大変ですがその分ご利益も期待できそうです♪
紀三井寺の由来になった湧き水は今も湧き出ており、2つの湧き水(清浄水・楊柳水)は結縁坂に、残り1つの湧き水(吉祥水)は楼門から出た先にあります。
結縁坂を登り切ったところから見る日本遺産の「和歌の浦」は絶景で見ごたえがあります。
境内の重要文化財「楼門・鐘楼・多宝塔」も室町時代や安土桃山時代の建築様式を残す貴重な建築物でした。
仏殿の日本一大きな「木造千手観音立像」も必見です。
見どころいっぱいの紀三井寺に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
近くには徳川家康がご祭神の「紀州東照宮」や「和歌山城」がありますよ♪
紀三井寺(ひらがな) | |
場所 | 和歌山県和歌山市紀三井寺1201 |
電話 | 073-444-1002 |
休日 | 無休 |
拝観時間 | 本堂・納経所:午前8時~午後5時 仏殿大観音像拝観:午前8時30分~午後4時30分 |
拝観料 | 大人200円、70歳以上・小中学生100円 |
アクセス | ■電車の場合 ・南海線「和歌山市駅」下車⇒バス「和歌山市駅バス停」乗車⇒「紀三井寺バス停」下車⇒徒歩約13分・950m ・JR線「紀三井寺駅」下車⇒徒歩約9分・700m ■自動車の場合 カーナビにMAPCODE「35 038 723*37」を入力 |
駐車場 | 有料駐車場あり 約30台駐車可能で1回300円 |