2019年1月26日(土)に山形県山形市にあり山形城跡の三ノ丸土塁が境内にある「歌懸稲荷神社(うたかけいなりじんじゃ)」に行ってきました。
歌懸稲荷神社は、山形城主・斯波兼頼が山形城の守り神として城内に建立し祀ったのがはじまりとされています。
その後、最上義定が城内に社殿を建立し、57万石まで領土を拡大した最上義光も厚く信仰していました。
元和4年(1618年)に京都の伏見よりお稲荷様を勧請し祀ったことから歌懸稲荷神社が鎮座されました。
歌懸の名前の由来は、現在の山形駅付近にあった歌懸稲荷神社に城主や城下の人々が短冊に歌を書いて奉納する風習があり、歌を詠まない場合は橋を渡ることが出来ない場所もあったことから名付けられたと伝わります。
元和8年(1622年)に最上家が改易され、新城主になった鳥居忠正によって、人心一新をはかる為に城内にあった神社を三ノ丸の外の現在地に移設しました。
ご祭神は、主祭神が伏見稲荷大社と同じ「稲倉魂命(うかのみたまのみこと)」、配祀神が「大市姫命(おおいちひめのみこと)」「大国主命(おおくにぬしのみこと)」「猿田彦命(さるたひこのみこと)」「日本武尊(やまとたけるのみこと)」「火産霊神(ほむすひのかみ)」です。
見どころは山形城跡の三の丸土塁です。
歌懸稲荷神社の滞在時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。
歌懸稲荷神社へのアクセス
徒歩でのアクセス
・JR線「山形駅」下車、山形駅東口より650m、徒歩約9分
歌懸稲荷神社参拝
三の鳥居・二の鳥居
歌懸稲荷神社の入口で、三の鳥居になります。
三の鳥居は大正時代に建立されました。
奥に見える鳥居は二の鳥居であちらが正面入口になります。
二の鳥居は明治時代に近流されました。
鳥居をくぐり、左側に社務所・本殿・拝殿・三ノ丸跡等があります。
社務所ではおみくじやお守り、御朱印をいただくことができます。
鳥居をくぐり参道を直進すると手水舎がありますので心身を清めます。
一の鳥居と拝殿・本殿
手水舎の向かいに一の鳥居があり、その先にご神木、本殿・拝殿があります。
一の鳥居は慶応3年(1867年)に建立されました。
本殿・拝殿に主祭神である稲倉魂命をはじめとする6柱が祀られています。
拝殿の後ろにある本殿です。
こちらの横の道を奥に進むと山形城跡の三の丸土塁があります。
奥が神蔵庫、手前が境内社の神明神社です。
神蔵庫の裏側に「霞城三ノ丸跡」の碑があります。
神明神社には伊勢神宮の天照大御神の分霊がお祀りされています。
山形城跡の三の丸土塁
山形城(霞城)の三の丸跡で、霞城公園と共に国指定史跡になっています。
土塁は堀跡が窪みとして残っており、樹木が当時を偲ばせます。
山形城は本丸・二の丸・三の丸を持つ全国有数の平城で、実際に歩いてみるとその大きさに驚きます。
おわりに
歌懸稲荷神社は斯波兼頼の時代からはじまる山形の守り神のような神社で、歌懸の名前の由来は歌を奉納する風情ある習慣から名付けられたものでした。
境内には山形城の三の丸の土塁が残っており、山形城の規模の大きさを体感することができました。
山形駅から徒歩でアクセスしやすく、また山形城見学の際は是非こちらの三の丸土塁も見学することをおすすめします。
山形で有名な蕎麦屋の「三津屋」も神社に隣接していますので是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
歌懸稲荷神社(うたかけいなりじんじゃ) | |
場所 | 山形県山形市十日町1丁目1-26 |
電話 | 023-622-1858 |
休日 | 無休 |
拝観料 | 無料 |
参拝時間 | 24時間参拝可能 |
交通 | JR線「山形駅」下車、山形駅東口より650m、徒歩約9分 |