【大阪府】福島区にある野田恵美須神社!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

野田恵美須神社14
2022年8月12日(金)に大阪市福島区玉川にある野田恵美須のだえびす神社に行ってきました。パナソニック株式会社の創立者である松下幸之助が氏子総代を務めたことから松下幸之助所縁の神社としても知られています。

創建は不明ですが、神社に保存されている御影石の建石に「ゑみすのみえ」と刻まれ、側面に「永久三乙未年三月」と刻まれていることから平安時代の永久3年(1115年)に創建されたと推定されています。

平安時代前期は現在の地形と異なり大阪湾が奥深くまで入り込んでいました。周囲には「難波八十島」という島が点在しており、住民は漁業で生活していました。後期になると淀川の堆積土砂と新田開発によって陸地化が進み、半農業・半漁業の生活へ移行したと考えられています。

御祭神には、恵美須大神・天照皇大神・八幡大神がお祀りされていますが、特に漁業の神として知られる「恵美須大神」が古来より篤い信仰を集めてきました。

ご利益は恵美須大神が商売繁盛、天照皇大神が開運、八幡大神が勝運・厄除けのご利益で知られています。

今回実際に参拝してきましたので見どころや御朱印、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

野田恵美須神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・大阪メトロ千日前線「玉川駅」下車、5番出口から野田恵美須神社まで210m、徒歩で約3分
・JR環状線「野田駅」下車、野田恵美須神社まで500m、徒歩で約6分

自動車を利用

・カーナビに野田恵美須神社の住所「大阪市福島区玉川4丁目1番1号」を入力し検索

駐車場

野田恵美須神社の境内に参拝者専用の無料駐車場があります。ただし祭礼日は駐車できませんのでご注意下さい。

野田恵美須神社の参拝と見どころ

野田恵美須神社の参拝開始

野田恵美須神社は住宅街にある神社で、駅から数分歩くと到着します。境内入り口には立派な石造の明神鳥居が建っています。
野田恵美須神社1

野田城の守護神

野田恵美須神社が鎮座している辺りは戦国時代に野田城が築かれていました。野田恵美須神社は野田城の一部に取り込まれていたと考えられ、織田信長と三好三人衆が野田城・福島城の戦いが繰り広げられた際は野田城の守護神として武士から信仰を集めたと伝わります。野田恵美須神社から30mのところにある極楽寺前に野田城跡の石碑が残っています。
野田恵美須神社20

境内に入ると立派な手水舎がありますので心身を清めて参拝へ進みます。
野田恵美須神社2

境内末社3社

鳥居を潜って参道左に見えるのは境内末社の稲荷神社金刀比羅神社です。稲荷神社には宇賀之御魂大神うがのみたまのおおかみ少彦名大神すくなひこなのおおかみ船玉大神ふなだまのおおかみがお祀りされ、ご利益は五穀豊穣・商売繫盛で有名です。金刀比羅神社には大物主大神おおものぬしのおおかみがお祀りされ、海上守護・漁業守護・福徳開運のご利益で知られています。
野田恵美須神社5

参道の右側、東門近くにある境内末社は熊野神社です。御祭神に伊弉冉大神いざなみのおおかみがお祀りされており、所願成就のご利益があります。
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江戸時代奉納の石造狛犬

東門の石造狛犬は江戸時代の安永8年(1779年)に奉納された貴重なものです。狛犬の台座には「かち網中」と刻まれています。「かち」は「徒歩」を意味し、「かち網中」とは川中を歩行して網を広げて魚を捕獲する漁法の事です。当時この辺りは漁業に従事している者が多く、かち網中仲間36名の名前が列記されています。

広大な境内

参道を直進すると社殿、左側に社務所があります。かなりの広さを誇る境内ですが、かつては600坪弱の広さでした。昭和17年(1942年)、隣接していた大阪市の公園を買収して拡張工事を行い現在の約900坪の広さとなりました。大阪の中心に鎮座する神社でこれほどの広さを誇る神社は珍しいです。
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拝殿・幣殿・本殿

社殿の前では立派な狛犬が悪い気から社殿を守っています。御祭神には恵美須大神・天照皇大神・八幡大神がお祀りされ、恵美須大神が商売繁盛、天照皇大神が開運、八幡大神が勝運・厄除けのご利益で知られています。野田恵美須神社12

社殿は拝殿幣殿本殿の3棟から構成されています。拝殿・幣殿は明治33年(1900年)、本殿は昭和10年(1935年)に現在の形となり、昭和29年(1954年)に現在地へ遷座されました。昭和20年(1945年)の大阪大空襲を免れた貴重な建築物です。
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貴重な野田藤

本殿の後方には藤の棚があり「野田藤」と呼ばれる貴重な藤が植えられています。江戸時代、「吉野の桜」「高尾の紅葉」と並び「野田の藤」は称され有名でしたが、近年市街地化が進み絶滅寸前になりました。その後、昭和45年(1970年)に保存活動によって野田藤は復活してこちらに寄贈されました。
野田恵美須神社16

御朱印

御朱印は境内の社務所で頂くことが可能で、初穂料は300円となっています。

おわりに

野田恵美須神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。野田恵美須神社に参拝してみて、広い境内と戦災を免れた立派な社殿に感動しました。参拝中も地元の方と思われる参拝者が訪れており篤い崇敬と地元に密着した神社だと感じました。本殿裏には貴重な野田藤があり例年4月中旬に美しい花を咲かせています。
見どころいっぱいの野田恵美須神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

野田恵美須神社
住所 大阪市福島区玉川4丁目1番1号
電話番号 06-6441-7084
営業時間 終日可能
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・大阪メトロ千日前線「玉川駅」下車、5番出口から野田恵美須神社まで210m、徒歩で約3分
・JR環状線「野田駅」下車、野田恵美須神社まで500m、徒歩で約6分
■自動車を利用
・カーナビに野田恵美須神社の住所「大阪市福島区玉川4丁目1番1号」を入力し検索
駐車場 参拝者専用の無料駐車場あり(祭礼日は利用不可)