2023年9月20日（水）に大阪府大阪市東淀川区大桐にある大隅神社に行ってきました。
大隅神社の創建は不詳ですが、かつてこの周辺は大隅島と呼ばれる島で約1,700年前の応神天皇の離宮である大隅宮がありました。応神天皇が崩御された後、里人がその場所に祠を建てて帝を奉祀したのが起源と伝わります。
その後、淀川が氾濫した時に賀茂明神の御神体が漂着し霊光を発したので里人は社殿を2つに分けて合祀し賀茂神祠と呼ぶようになりました。戦国時代から江戸時代初期にかけて兵火などにより荒廃しますが、大道寺の僧・天順と村人達によって宝永4年（1707年）に拝殿の再興が行われました。文政10年（1827年）には本殿の補修が行われました。
明治元年（1868年）になると広大な境内地の払い下げにより民間地となりました。明治6年（1873年）に主祭神を応神天皇とし大隅神社と改称されました。
今回、実際に大隅神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
大隅神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎OsakaMetro今里筋線「瑞光四丁目駅」下車、大隅神社まで850m、徒歩で約12分
自動車を利用
◎カーナビに大隅神社の電話番号「06-6328-6704」を入力、または大隅神社の住所「大阪府大阪市東淀川区大桐5丁目14-81」を入力し検索
駐車場
大隅神社には普通自動車が約5台駐車可能な参拝者専用無料駐車場があります。駐車場は正面鳥居の左に入口があります。水曜日の午後に参拝に訪れた際は混雑もなく空いていました。
大隅神社の参拝と見どころ
大隅神社の参拝開始
大隅神社は住宅街の中にある神社で、明治元年（1868年）の民間への払い下げまでは周囲一帯が境内地でした。大隅神社の入口には昭和50年（1975年）に造立された社号碑が建っています。その近くに寛政2年（1790年）に奉納された御神燈が並んでいます。
境内は緑で囲まれた厳かで清々しい雰囲気が感じられる神域です。明神鳥居の銘は確認できませんでしたが、おそらく江戸時代に建立されたものと思われます。鳥居の中央には「大隅神社」と書かれた扁額と大注連縄が掛かってます。参道の左側は参拝者専用駐車場、正面が社殿、右側に手水舎があります。
手水舎では龍の吐水口から常に清らかな水が水盤に流れていました。コロナ感染症の影響で手水舎の使用が制限されたりセンサー式になった神社が多いですがこのように従来の姿で残っていると嬉しくなります。こちらでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
手水舎から朱塗りが美しい社殿までは綺麗に敷き詰められた参道が続きます。参道の傍に建つ御神燈は天保3年（1832年）に造立されたものです。
社殿（拝殿・本殿）、御祭神、ご利益
拝殿の前には5対の狛犬が並んでいます。右側にはご神木が社殿を包み込むように立っています。
本殿には応神天皇・別雷大神を主祭神として、天児屋根命・市杵島姫神・伊邪那美神・天照皇大神・素盞鳴尊・大山咋神・豊受毘売神・菅原道真公・宇賀御魂神がお祀りされています。ご利益は勝運向上・厄除開運・災難除け等で知られています。
全国でも珍しい5対の狛犬群
拝殿前の5対の狛犬は形も大きさもバラバラなユニークな姿をしています。明治42年（1909年）、春日神社・松山神社（1944年旧地に戻る）・厳島神社・伊邪那美神社・稲生神社・八幡神社・天満神社が合祀されました。
その後、平成8年（1996年）に社殿を改築した際に合祀された神社の狛犬がこのように並べられました。狛犬がこのように近距離で5対並ぶ姿は初めて見ました♪
「大道寺跡」石碑
社殿の右隣りにはかつて明治維新で廃されるまであった「大道寺跡」の石碑が建っています。大道寺は大隅神社の祭祀を行ってた寺院で、最盛期には100人を超える修行僧がいたと伝わります。
稲荷神社
大道寺跡石碑の右隣りには境内社の稲荷神社が鎮座しています。稲荷神社は五穀豊穣・商売繁盛のご利益で知られています。
天満宮
稲荷神社の近くに鎮座するのは天満宮です。御祭神は学問の神様である菅原道真公で学業成就・合格祈願のご利益で有名です。
鳥居を潜って右側には柔和な表情をした「撫で牛」がいます。撫で牛の頭の撫でると頭が良くなり、自分の体の悪いところを撫でると症状が良くなると信仰されています。
御朱印
御朱印は社殿左側にある社務所で頂くことが可能で、初穂料は300円となっています。
高浜神社(大阪府吹田市)大隅神社(大阪市東淀川区)と御朱印
高浜神社は大通りに面した神社で駅からも迷う事無く参拝出来ると思います。大隅神社は駅から遠く住宅街にあり迷いやすく参拝は難しいかも…御朱印はどちらも300円です(高浜神社は書き置きのみ) #御朱印 #御朱印巡り pic.twitter.com/KcY8lh81XX— ラーナ@御朱印関連垢 (@ThunderMarge154) March 25, 2022
おわりに
大隅神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。大隅神社の創建は約1,700年前に応神天皇をお祀りしたのが起源と伝わります。応神天皇をお祀りしている神社はほとんど八幡系ですので珍しい神社だと思います。また拝殿前に並べられた5対の狛犬は見たことのない珍しい光景でした。社殿は朱塗りの立派な建築物で、境内社の天満宮には撫で牛もいました。主祭神の応神天皇・別雷大神以外にも近隣から多くの御祭神が合祀されておりパワースポットだと思います。見どころいっぱいの大隅神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
| 大隅神社（おおすみじんじゃ） | |
| 住所 | 大阪府大阪市東淀川区大桐5丁目14-81 |
| 電話番号 | 06-6328-6704 |
| 営業時間 | 終日可能 |
| 定休日 | 年中無休 |
| 拝観料 | 無料 |
| アクセス | ■交通機関を利用 ◎OsakaMetro今里筋線「瑞光四丁目駅」下車、大隅神社まで850m、徒歩で約12分 ■自動車を利用 ◎カーナビに大隅神社の電話番号「06-6328-6704」を入力、または大隅神社の住所「大阪府大阪市東淀川区大桐5丁目14-81」を入力し検索 |
| 駐車場 | 普通自動車が約5台駐車可能な無料駐車場あり |
