2023年9月20日(水)に大阪府茨木市蔵垣内にある井於神社に行ってきました。
井於神社の創建は不詳ですが、平安時代の延長5年(927年)に編纂された『延喜式神名帳』にも「ヰノヘノ神社」と記載されている古社です。
当初は三宅村宇野辺に鎮座していましたが、享徳年中(1452年~1454年)に現在地に遷座されました。
御祭神は主祭神に素戔嗚命、相殿には天児屋根命と菅原道真公の三座がお祀りされ、江戸時代には「三所明神」と呼ばれていました。
今回、実際に井於神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
井於神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
◎JR京都線「千里丘駅」下車、井於神社まで650m、徒歩で約9分
◎阪急京都線「摂津駅」下車、井於神社まで1.1km、徒歩で約15分
自動車を利用
◎カーナビに井於神社の電話番号「072-622-8689」を入力、または井於神社の住所「大阪府茨木市蔵垣内3-5-15」を入力し検索
駐車場
井於神社には普通自動車が約5台駐車可能な参拝者専用無料駐車場があります。駐車場入口は境内北側にあり、本殿の側に駐車スペースがあります。
水曜日の午前に参拝に訪れましたが、駐車場は混雑もなく空いていました。
井於神社の参拝と見どころ
井於神社の参拝開始
井於神社の入口には江戸時代の文化11年(1814年)に奉納された石灯籠が並んでいます。後方には明治33年(1900年)に造立された「郷社 井於神社」の社号碑があります。その奥にある石造明神鳥居の中央には「井於神社」の扁額と大注連縄が掛かっています。
鳥居を潜り、緑に囲まれた参道を直進するとかつての常楽寺から移築したと伝わる「薬医門」があります。
門を潜り右側に手水舎がありますのでこちらでしっかりと心身を清めて参拝へ進みます。
絵馬所
手水舎の向かいにある建物は絵馬所です。絵馬所を潜り参道を直進したところにあるのが井於神社の社殿です。
絵馬所の天井には奉納された武士や戦の様子を描いた絵馬が掛かっています。
社殿までの参道は開けており、周囲には境内社が鎮座しています。参道沿いには江戸時代に奉納された灯籠が並び、その周りを豊かな緑が境内を囲むように生い茂っています。
社殿(拝殿)の前にはギョロ目で愛嬌のある阿吽の狛犬が神域を清浄に保っています。
社殿(拝殿・幣殿・本殿)、ご祭神、ご利益
拝殿は瓦葺・平入入母屋造で向拝となっています。
拝殿にはパッチリと開いた目が可愛い龍の彫刻が施されています。現在地に遷座する前は三宅村宇野辺で「井於連」の氏神として井の神が崇敬されていました。雨が降らず干ばつが起こるとわらで龍を作り、雨乞いの祈祷を行ってから龍を担いで村を歩き回り、その後池に投じて水の神に感謝したと伝わります。
拝殿の後方に銅板葺・三間社流造の本殿があり、幣殿で接続されています。本殿には主祭神の素戔嗚命、相殿には天児屋根命と菅原道真公がお祀りされています。素戔嗚命は織田信長公の兵火によって社殿の焼失を免れるために信長公が崇敬していた素戔嗚命を勧請したのが始まりと伝わります。またご祭神が三座お祀りされていることから江戸時代には「三所明神」と呼ばれました。ご利益は縁結び・子孫繁栄・所願成就・学業成就などで知られています。
社殿の左側(西側)
厳島神社
社殿の左側(西側)の絵馬所近くに鎮座するのは厳島神社です。ご祭神には市杵島姫命がお祀りされ、諸芸上達・金運財運向上のご利益で知られています。木造の拝殿後方には池があり、中央の石祠にお祀りされています。
水神社
厳島神社の隣に鎮座する水神社には波爾彌須比古大神と美都波能売大神がご祭神にお祀りされています。
大国神社
水神社の右隣の大国神社には大国主命と事代主命がご祭神にお祀りされています。大国主命は縁結び、事代主命は商売繁盛のご利益で知られています。
八幡神社
大国社の右隣の石造明神鳥居の先には八幡神社が鎮座しています。ご祭神は、須賀八耳命・八幡大神・天照大神・豊受大神がお祀りされ、勝運向上・厄除開運・所願成就のご利益で知られます。
社殿の右側(東側)
皇大神社
社殿の右側(東側)の皇大神社には、天照大神・八幡大神がお祀りされ、所願成就・勝運向上・厄除開運など多くの御神徳で知られます。
御朱印
御朱印は境内の社務所で頂くことが可能です。
摂津國 井於神社
大阪府茨木市蔵垣内この辺りは
彌生期頃より栄えた地で
往古
ここより北西の
丘陵界隈には
清らかなる
水湧きし池があり
水に纏わる
何かしらの
信仰が始まりとされ
祖神崇拝重なりし
延喜式内社とされ
古代寺院跡と云われる
現社地に15世紀頃に遷座命を育みし水に神をみる杜🌿✨ pic.twitter.com/ftAIfU9WcL
— 続まーねこ神名帳🐾🌿✨ (@kutushitanekoR) October 21, 2022
おわりに
井於神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。井於神社は平安時代に編纂された『延喜式神名帳』にも記載が見られる古社で、主祭神の素戔嗚尊は織田信長公の兵火から免れるためにお祀りされたのが始まりと伝わります。江戸時代には相殿に天児屋根命と菅原道真公もお祀りされていたことから「三所明神」と呼ばれました。境内は豊かな緑が茂り、多くの境内社が鎮座していることから茨木市のパワースポットとだと感じました。見どころいっぱいの井於神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
井於神社(いおじんじゃ) | |
住所 | 大阪府茨木市蔵垣内3-5-15 |
電話番号 | 072-622-8689 |
営業時間 | 終日可能 |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ◎JR京都線「千里丘駅」下車、井於神社まで650m、徒歩で約9分 ◎阪急京都線「摂津駅」下車、井於神社まで1.1km、徒歩で約15分 ■自動車を利用 ◎カーナビに井於神社の電話番号「072-622-8689」を入力、または井於神社の住所「大阪府茨木市蔵垣内3-5-15」を入力し検索 |
駐車場 | 普通自動車が5台駐車可能な無料駐車場あり |