【神奈川県】奇祭「かなまら祭」が有名な若宮八幡宮・金山神社!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

若宮八幡宮・金山神社12
2023年6月18日(日)に神奈川県川崎市川崎区大師駅前にある男根をかたどったお神輿が町中を練り歩く奇祭「かなまら祭」が有名若宮八幡宮わかみやはちまんぐう金山神社かなやまじんじゃに行ってきました。

毎年4月の第1日曜日に開催される奇祭「かなまら祭」は金山神社のお祭りで、金山神社は若宮八幡宮の境内社です。金山かなやま金魔羅かなまら(魔羅は男根の意味)の読みが似ていることから俗称「かなまら様」と呼ばれ親しまれています。

今回、実際に若宮八幡宮・金山神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

若宮八幡宮の概要

若宮八幡宮の創建は不詳ですが、現在地周辺を開拓する為に六郷神社(東京都大田区)の氏子が移住し、御祭神仁徳天皇をお祀りしたのが起源と伝わります。

仁徳天皇は六郷神社の御祭神である八幡様応神天皇)の若宮様であることから「若宮八幡宮」と称されました。

永禄2年(1559年)、小田原北条氏より神田として3石の朱印地が寄進されました。慶安元年(1648年)、江戸幕府3代将軍・徳川家光公より社領3石の御朱印状を受領しました。文政6年(1823年)には社殿を再建した記録が残っています。

明治6年(1873年)に村社に列し、明治40年(1907年)には神饌幣帛料供進神社しんせんへいはくりょうきょうしんじんじゃ(県知事から祈年祭・新嘗祭・例祭で神饌幣帛料が献上された神社)に指定されました。

大正12年(1923年)に関東大震災で社殿が損壊し、大正13年(1924年)に修復されました。

昭和20年(1945年)の川崎大空襲で社殿を焼失し、昭和35年(1960年)に再建され現在に至ります。

金山神社(境内社)の概要

金山神社は若宮八幡宮の境内社で、大正時代に京急川崎大師駅東踏切付近から現在地に遷座されました。

御祭神には鉱山や鍛冶、性の神様である金山比古神かなやまひこのかみ金山比売神かなやまひめのかみの2柱がお祀りされています。

鍛冶職人や金物を扱う会社等からの篤い崇敬を集め、毎年神前では鍛冶師や鋳物師など火を取り扱う職人の祭りである鞴祭ふいごまつりが行われています。

また2柱は伊邪那美命いざなみのみことが火の神であるカグズチをお産みになった時に陰部に大火傷を負い、その際に看病したことから子孫繁栄・夫婦和合・性病快癒・安産・下半身の傷病治癒ご利益で知られています。

現在の社殿は平成11年(1999年)に建て替えられたもので、鉄をイメージして外側が黒色の鉄板で覆われた個性的な社殿となっています。鉄板は一辺約3mの正八角形、高さは約8mの吹き抜けとなっています。内部は床は土間として仕切り、中央部には鞴と炉を設置して鍛冶屋の作業場を再現したものとなっています。

若宮八幡宮・金山神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

◎京急大師線「川崎大師駅」下車、若宮八幡宮・金山神社まで270m、徒歩で約4分

自動車を利用

◎カーナビに若宮八幡宮・金山神社の住所「神奈川県川崎市川崎区大師駅前2丁目13」を入力し検索

駐車場

若宮八幡宮には普通自動車が約10台駐車可能な無料駐車場があります。駐車場は若宮八幡宮の表参道鳥居の右にある鳥居から駐車場に入ります。日曜日の午前に参拝に訪れましたが駐車場は混雑しておらず空いていました。
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若宮八幡宮・金山神社の参拝と見どころ

若宮八幡宮・金山神社の参拝開始

若宮八幡宮の表参道入口には大正14年(1925年)に建立された鳥居があり、左には「若宮八幡宮」と書かれた社号碑があります。右にも鳥居があり、駐車場入り口となっています。
若宮八幡宮・金山神社1

「若宮八幡宮」の扁額がかかった鳥居を潜ると綺麗に整備・維持された境内があります。参道を直進すると若宮八幡宮の社殿があります。参道途中左に手水舎、その先には昭和12年(1937年)に奉納された阿吽狛犬が社殿を悪い気から守っています。
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若宮八幡宮の社殿・御祭神・ご利益

社殿は昭和20年(1945年)の川崎大空襲で焼失した為、昭和35年(1960年)に鉄筋コンクリート造で再建されました。拝殿の前には奉納された酒樽が並んでおり篤い崇敬と信仰を集めていることが分かります。御祭神には仁徳天皇がお祀りされ、国家安寧・安産・子授けご利益で知られています。
若宮八幡宮・金山神社3

金山神社の社殿・御祭神・ご利益

若宮八幡宮の社殿左に境内社の金山神社があり、御祭神に鉱山や鍛冶、性の神様である金山比古神かなやまひこのかみ金山比売神かなやまひめのかみの2柱がお祀りされています。社殿は平成11年(1999年)に造営されたもので、外側は鉄をイメージした黒色の鉄板で覆われ八角形の形をしています。内部は鍛冶屋の作業場が再現されています。
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社殿の側には注連縄が掛けられた男根形が奉納されています。毎年4月の第1日曜日に開催される奇祭「かなまら祭」では神輿に男根が納められ、街中を巡行します。海外で紹介されたことから数多くの外国人が参加するお祭りとしても知られています。
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金山神社は子孫繁栄・夫婦和合・性病快癒・安産・下半身の傷病治癒ご利益で有名で、絵馬殿に掛かる多くの絵馬からも信仰の篤さを感じることが出来ます。絵馬殿の中央には男根の形をした金床かなとこがあります。
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金山神社の左に境内社2社

金山神社の左には境内社の大鷲神社藤森稲荷神社が鎮座しています。若宮八幡宮・金山神社7

「大師河原酒合戦350年記念」の碑

藤森稲荷神社の朱塗りの鳥居と大鷲神社の白い鳥居の手前には「大師河原酒合戦350年記念」の碑が立っています。江戸時代の慶安2年(1649年)、この地の開拓に成功し名主となった池上太郎右衛門幸広の元に前橋藩主酒井忠清の寵臣・地黄坊樽次が乗り込み三日三晩に渡り酒飲みの強さを競ったという歴史と酒の文化を顕彰する碑です。
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力石

鳥居を潜って左には力石があります。かつてお祭りなどで地元の若者が力比べに使用したもので大切に保管・展示されていました。
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御朱印

御朱印は境内の社務所で頂くことが可能で、若宮八幡宮と金山神社のものが頂けます。

おわりに

若宮八幡宮・金山神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約15分でした。境内は綺麗に整備・維持されており、境内の各所には男根の像があるのが特徴です。奇祭「かなまら祭」で有名で、御朱印にもかなまら様が描かれていました。若宮八幡宮の拝殿前には酒樽が並び、金山神社の社殿は鉄や鍛冶場をイメージさせる特徴的な建造物です。三日三晩に渡り酒飲みの強さを競った大師河原酒合戦の逸話も残ります。見どころいっぱいの若宮八幡宮・金山神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

若宮八幡宮・金山神社
住所 神奈川県川崎市川崎区大師駅前二丁目13
電話番号 044-222-3206
営業時間 終日可能
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
◎京急大師線「川崎大師駅」下車、若宮八幡宮・金山神社まで270m、徒歩で約4分
■自動車を利用
◎カーナビに若宮八幡宮・金山神社の住所「神奈川県川崎市川崎区大師駅前二丁目13」を入力し検索
駐車場 普通自動車が約10台駐車可能な無料駐車場あり

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