【東京都大田区】六郷の総鎮守で源氏ゆかりのパワースポット六郷神社!歴史や見どころ、御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2023年6月17日(土)に東京都大田区東六郷にある源氏ゆかりのパワースポット六郷神社ろくごうじんじゃに行ってきました。

六郷神社は平安時代の天嘉5年(1057年)、東北の豪族・安倍氏が起こした反乱を鎮圧する為に源頼義・義家の父子がこの地の大杉で源氏の白旗を掲げて軍勢を募り、京都府の石清水八幡宮に武運長久を祈願し、前9年の役(1051年~1062年)で無事勝利をおさめることが出来たので分霊を勧請して創建したと伝わります。

文治5年(1189年)、源頼朝が奥州藤原氏を討伐する際も祖先と同じく白旗を掲げて戦勝祈願し、建久2年(1191年)には梶原景時に命じて社殿を造営させました。

天正19年(1591年)、前年に江戸に入った徳川家康は神領として18石の朱印地を寄進しました。慶長5年(1600年)、六郷大橋の工事完了の際には神輿をもって渡初式を行い、また鷹狩りの途中にもしばしば参詣したと伝わっています。

江戸時代には「六郷八幡宮」と称されましたが、明治5年(1872)に東京府郷社に列し、明治9年(1876年)に「六郷神社」と改称して現在に至ります。

今回、実際に六郷神社に参拝してきましたので歴史や見どころ、御朱印、ご利益、アクセス・無料駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

六郷神社へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

◎京急本線「六郷土手駅」下車、六郷神社まで650m、徒歩で約8分

自動車を利用

◎カーナビに六郷神社の電話番号「03-3731-2889」を入力、または六郷神社の住所「東京都大田区東六郷3-10-18」を入力し検索

駐車場

六郷神社には普通自動車が約20台駐車可能な参拝者専用の無料駐車場があります。
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六郷神社の参拝と見どころ

六郷神社の参拝開始

六郷神社の入口には神橋(太鼓橋)、鳥居、神門が直線に並んでいます。神橋の右には「六郷神社」と書かれた社号碑が立っています。社号碑の上に2文字分のスペースがありますが、明治時代に「郷社」に指定されましたので、かつて記載されていたものを消した跡と思います。
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梶原景時が寄進した「神橋」

神橋源頼朝の指示によって社殿を造営した梶原景時が建久2年(1191年)に寄進したものと伝わります。梶原景時かじわらかげとき源義経を陥れて討伐した人物として知られ、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも頼朝の側近として登場しました。
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神門

神橋の先にある見事な神門は切妻造で、左右に透塀を連ねて境内周囲に玉垣を巡らしています。神門を潜り表参道を直進したところに社殿があります。
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神門を潜ると参道に切妻造の手水舎がありますので、しっかりと心身を清めて参拝へ進みます。手水舎の後方には社務所があります。
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手水舎から社殿を見たところです。境内は綺麗に整備・維持されており心地の良い空間です。参道沿いにある灯籠には八幡宮の神紋である「左三つ巴」が見られます。背景に高い建物もなく、素晴らしい景色が広がっています。
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社殿の前では昭和12年(1937年)に奉納された阿吽狛犬が境内を悪い気から守っています。狛犬には精緻で見事な彫刻が施されています。

社殿・御祭神・ご利益

厳かで優雅な社殿拝殿)は昭和62年(1987年)に総檜造りの権現造で造営されました。
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本殿は江戸時代の享保4年(1719年)に建立されたものが改修され現存しています。御祭神には誉田別尊ほんだわけのみことがお祀りされ、勝運向上・厄除け・開運ご利益で知られています。元々は八幡三神(誉田別尊・神功皇后じんぐうこうごう比売大神ひめおおがみ)がお祀りされていましたが、曳船祭で一座の神輿が上総国に流され、もう一座の神輿は大変な荒神で祟りを起こしたため土中に埋めたといわれています。
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拝殿の右にある絵馬掛け処には徳川家の家紋「三つ葉葵」と八幡宮の神紋である「左三つ巴」が描かれた絵馬が数多く掛けられています。徳川家康は朱印地の寄進や六郷大橋の渡初式、また鷹狩の途中には当社を参詣したと伝わります。
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太田区で最古の狛犬

社殿の左には神苑と呼ばれる庭があり、そこに江戸時代の貞享2年(1685年)に奉納された大田区最古の狛犬が保管・展示されています。はじめ狛犬の特徴を持ち、ずんぐりむっくりとしたかわいい姿をしています。

頼朝寄進の手水舎

狛犬の奥には源頼朝が寄進したといわれる手水舎があります。現在六郷神社の社宝となっている雌獅子頭めじしがしらも頼朝が寄進したと伝わっています。

境内社4社

右には境内社が鎮座しており、左が氷川神社(素盞鳴尊)・天祖神社(天照大神)・三柱神社(日本武尊・大物主命・布津主命・天太玉命・天児屋根命)の合祀殿、右が稲荷神社(宇迦御魂命)となっています。
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六郷橋の親柱

明治7年(1874)に六郷橋が架けられた際の親柱が保管展示されています。
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源頼朝ゆかりの「白旗の杉」や御獄講等の石碑群

六郷橋の親柱の左には御獄講などの石碑群や、源頼朝が白旗を掲げたことから「白旗の杉」と呼ばれた旧御神木の切り株があります。
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御朱印

御朱印は境内の社務所で直書き頂くことが可能で、初穂料は300円となっています。

おわりに

六郷神社所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。六郷神社は勝運の御神徳で知られる誉田別尊をお祀りする神社で、源頼朝ゆかりの手水舎や神橋、雌獅子頭が現存しています。大田区最古でずんぐりむっくりした特徴を持つ狛犬も必見です。昭和62年(1987年)に総檜造りで造営された権現造の社殿は優雅で厳かな雰囲気があります。見どころいっぱいの六郷神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

六郷神社
住所 東京都大田区東六郷3-10-18
電話番号 03-3731-2889
営業時間 終日可能
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
◎京急本線「六郷土手駅」下車、六郷神社まで650m、徒歩で約8分
■自動車を利用
◎カーナビに六郷神社の電話番号「03-3731-2889」を入力、または六郷神社の住所「東京都大田区東六郷3-10-18」を入力し検索
駐車場 普通自動車が約20台駐車可能な参拝者専用の無料駐車場あり

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