2023年3月5日(日)に東京都豊島区駒込にある太田道灌が崇敬し「戦勝の宮」と呼ばれたな妙義神社に行ってきました。
妙義神社の創建は白雉2年(651年)、日本武尊が東国の蝦夷討伐の際に陣営をこの地に構えたことが起源と伝わります。日本武尊が白鳥に生まれ変わり飛び立った伝説から創建当初は白鳥社と称しました。
室町時代、築城の名手で江戸城を築いた太田道灌が合戦の度に戦勝祈願し、連戦戦勝だったことから「勝負の神様」「戦勝の宮」と呼ばれるようになり篤い信仰を集めました。戦勝祈願の際、道灌は神馬、宝剣を寄進したと伝わります。
しかし大正12年(1923年)に発生した関東大震災や、昭和20年(1945年)の空襲により社殿・社務所と共に道灌が奉納した宝剣、古文書・古記録、道灌の木像など様々な社宝が全て消失しました。
昭和40年(1965年)に社殿が再建され、その後老朽化が進んだため令和2年(2020年)に現在の社殿が造営されました。
今回妙義神社に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益、アクセス・駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。
妙義神社へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・JR山手線、東京メトロ南北線「駒込駅」下車、妙義神社で200m、徒歩で約2分
自動車を利用
・カーナビに妙義神社の電話番号「03-3917-1938」を入力、またはカーナビに妙義神社の住所「東京都豊島区駒込3-16-16」を入力し検索
駐車場
妙義神社には参拝者専用駐車場があります。利用する際は事前に社務所(TEL:03-3917-1938)に連絡すると案内していただけます。
妙義神社の参拝と見どころ
妙義神社の参拝開始
妙義神社の入口の神明鳥居を潜り石段を上って境内へ進みます。境内は少し小高い丘の上にあり、その周りを囲む奉納玉垣から篤い崇敬を集めていることがわかります。
色鮮やかな花手水と双龍
石段を上ると木の香りを感じられるような新しい手水舎があります。
手水舎は花手水となっており水盤を鮮やかに彩っています。手水舎の龍は双龍で、兜をかぶった龍は初めて見ました。こちらで心身を清めて参拝へ進みます。
木造神明造の社殿
手水舎の正面に社殿(拝殿・本殿)があります。昭和40年(1965年)に再建された社殿は老朽化が進んだ為、令和2年(2020年)に現在の社殿が木造の神明造で造営されました。社殿の右側が社務所になります。
御祭神には日本武尊、相殿神には高御産霊神・神功皇后・応神天皇がお祀りされています。太田道灌が合戦の度に戦勝祈願し連戦連勝したことから古来より「勝負の神様」「戦勝の宮」と呼ばれ必勝祈願のご利益で知られています。
「勝軍宮」の扁額と「昇龍と降龍」の彫刻
『妙義坂乃神社縁起』や『新編武蔵風土記稿』によると「豊島郡日頭白鳥神社、白雉二年辛亥五月所祭日本武尊也、昇龍。降龍。運慶の作と云 拝殿。勝軍宮の三字を篇す。」と記載されています。令和2年(2020年)の造営で拝殿に「勝軍宮」の扁額と「昇龍と降龍」の彫刻が復元されました。
太田道灌がお祀りされている太田道灌霊社
拝殿の左に鎮座する境内の末社は太田道灌霊社で月社・天王社・弓箭社劒刀社が合祀されています。御祭神には太田道灌命がお祀りされ、連戦連勝した太田道灌の逸話からこちらも必勝祈願のご利益で知られています。社殿の前には珍しい狛猫が鎮座しています。
珍しい狛猫
文明9年(1477年)、太田道灌は「江古田原・沼袋の戦い」の緒戦で厳しい戦いになり道灌が道に迷っていたところ黒猫が手招きして寺院に導きました。それによって敵兵から無事逃げ延び、体勢を立て直してその後の戦いで勝利することができました。そのような縁起から狛猫が鎮座しています。
厄を落とす「厄辰石」
太田道灌霊社の近くは「厄辰石」と呼ばれる厄を落とすことの出来る石があります。拝殿前にある「厄辰玉」と呼ばれる玉に悪い「気」を移すように息を吹きかけ「厄を絶つ(辰)」と念じて厄辰石に投げつけると厄を落とすことが出来ます。
庚申塔(豊島区有形文化財)
拝殿左にある庚申塔は江戸時代の寛永19年(1642年)に造られたもので、豊島区有形文化財に指定されています。一番左が庚申塔でそれ以外の古い石碑も整備され並べられています。
銭洗辨財天
社殿の向かいには銭洗辨財天が鎮座しています。御祭神は市杵島姫命で、財運招福・技芸上達・美人祈願のご利益で知られています。金銭を竹かごに入れ水盤の御神水に浸すと何倍にもなって返ってくると伝わります。歴史を感じる水盤は旧境内で使用されていました。
御朱印
御朱印は社殿横の社務所で頂くことが可能で、初穂料は500円となっています。
駒込の「妙義神社」です。
御社殿が新しく造営されて2年目です。
23日の辰の日にお詣りしたかったのですが雨のため今日になりました。
勝軍宮の「黒猫」の御朱印です。
去年お伺いしたときの、新造営記念の御朱印と木の御朱印です。 pic.twitter.com/bRC4TNj3TA— 御朱印はじめました (@sainokunihirosi) November 24, 2022
おわりに
妙義神社の所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約10分でした。令和2年(2020年)に造営された木造神明造の社殿は木の香りが感じられる程新しく、「勝軍宮」の扁額と「昇龍と降龍」の彫刻が復元された見事な社殿でした。太田道灌の縁起より造られた狛猫や、江戸時代の信仰が分かる庚申塔(豊島区有形文化財)も必見です。見どころいっぱいの妙義神社に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。
妙義神社 | |
住所 | 東京都豊島区駒込3-16-16 |
電話番号 | 03-3917-1938 |
営業時間 | 午前9時~午後4時30分 |
定休日 | 土日を除く仏滅日 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・JR山手線、東京メトロ南北線「駒込駅」下車、妙義神社で200m、徒歩で約2分 ■自動車を利用 ・カーナビに妙義神社の電話番号「03-3917-1938」を入力、またはカーナビに妙義神社の住所「東京都豊島区駒込3-16-16」を入力し検索 |
駐車場 | 参拝者専用の駐車場あり。事前に社務所に確認が必要 |