2022年8月12日(金)に大阪府大阪市天王寺区四天王寺にある聖徳太子が建立した日本最古・最強のパワースポットとして有名な四天王寺に行ってきました。四天王寺は中門・塔・金・講堂が南から北へ一直線に配置された「中心伽藍」と呼ばれる伽藍配置が見られることでも有名です。
創建は飛鳥時代の推古天皇元年(593年)、聖徳太子によって建立された和宗の総本山の寺院です。聖徳太子建立七大寺(四天王寺・法隆寺・広隆寺・法起寺・中宮寺・橘寺・葛木寺)のひとつに数えられています。
建立後、落雷・火災・台風の災害や、応仁の乱や織田信長による大坂本願寺攻め、大阪大空襲によって度々焼失していますが、その度に周囲の支援によって再建されてきました。
四天王寺は見どころが多く参拝で少し悩んだので、厳選した見どころや所要時間を中心にご紹介したいと思います。
四天王寺へのアクセス・駐車場
交通機関を利用
・大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」下車、四天王寺まで230m、徒歩で約3分
・JR線「天王寺駅」、大阪メトロ御堂筋線・谷町線「天王寺駅」、近鉄線「大阪阿部野橋駅」、阪堺上町線「天王寺駅前」下車、四天王寺まで700m、徒歩で約11分
・大阪メトロ堺筋線、阪堺電軌阪堺線「恵美須町駅」下車、四天王寺まで1.1km、徒歩で約15分
自動車を利用
・カーナビに四天王寺の電話番号「06-6771-0066」を入力、またはカーナビに四天王寺の住所「大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11番18号」を入力し検索
駐車場
四天王寺には参拝者専用無料駐車場はありません。南大門のすぐ近くに南大門駐車場があり、収容台数は34台、料金は30分200円で駐車することが可能です。
南大門近くの駐車場マップ
四天王寺の参拝と見どころ
石鳥居(西門)は日本三大鳥居のひとつで重要文化財
四天王寺の境内への入口は東西南北にありますが、オススメは西側の「石鳥居(西門)」から参拝するのがおすすめです。西は極楽につながると信仰されており、また石鳥居は日本三大鳥居(四天王寺の石鳥居、金峯山寺の銅の鳥居、厳島神社の大鳥居)のひとつに数えられ重要文化財に指定されている為です。建立当時は木造でしたが、鎌倉時代の永仁2年(1294年)に忍性律師によって石造に改められました。鳥居の扁額の文字は弘法大師、小野道風の筆ともいわれています。
石鳥居を潜り参道を直進して見える見事な門は「西大門」です。西に極楽があると考えられていることから別名「極楽門」とも呼ばれます。
西大門を直進すると「西重門」、門の左後方が「金堂」、右後方が「五重塔」になります。西重門で拝観料(大人300円、高校生・大学生200円、小学生・中学生・幼稚園児は無料)を納めると、四天王寺の中心部に建立された「中心伽藍」を拝観することが出来ます。四天王寺といえば中心伽藍ですので、拝観を強くオススメします!
四天王寺参拝で必見の「中心伽藍」
中門(仁王門)
中心伽藍は南から北へ中門(仁王門)、五重塔、金堂、講堂の順で建物が一直線上に配置され、それを回廊が囲んでいます。「四天王寺式伽藍配置」と呼ばれ、6~7世紀の中国や朝鮮の建築様式を現在に伝えています。中門は門の両端に仁王像を安置していることから「仁王門」とも呼ばれます。
五重塔・廻廊
中門の北には「五重塔」が配置されています。四天王寺のシンボルといえば五重塔をイメージされる方も多いと思います。現在の塔は昭和34年(1959年)に再建されたもので、塔の内部を拝観することが出来るようになっています。「廻廊」が周囲を取り囲んでいるのもよくわかると思います。
金堂・講堂
五重塔の北側に配置されているのが「金堂」、金堂の北に「講堂」が配置されています。金堂は昭和36年(1961年)、上下二重の屋根を持つ入母屋造で再建され聖徳太子のご本地仏である救世観音菩薩がお祀りされています。講堂は経典を講じたり法を説いたりするお堂で、内陣は中央を境に、東は冬堂、西は夏堂と呼ばれています。冬堂には現世の人々の悩みや、苦しみを救う「十一面観世音菩薩」、夏堂には来世極楽に人々を導く「丈六阿彌陀如来」がお祀りされています。
重要文化財の六時堂・石舞台
中央伽藍の北側に配置にされている建物は重要文化財の「六時堂」で、 六時礼讃堂とも呼ばれます。元和9年(1623年)、徳川秀忠によって建立されました。六時堂の前の池は「亀の池」と呼ばれ、その石橋に組まれた「石舞台」と呼ばれる建造物も元和9年(1623年)の再建で重要文化財に指定されています。日本三舞台(四天王寺の石舞台、住吉大社の石舞台、厳島神社の平舞台)のひとつにも数えられています。
おわりに
四天王寺の所要時間ですが、今回ご紹介した順路で拝観した場合で約40分でした。講堂の東側にある「宝物館」や六時堂の北にある「極楽浄土の庭」と呼ばれる人気スポットを拝観すると更に約40分必要です。四天王寺の境内は広大ですので全てゆっくり参拝すると約3時間かかります。実際に参拝してみて境内には重要文化財や、中心伽藍と呼ばれる飛鳥時代の建築様式を見学することができて見ごたえがありました。四天王寺を参拝する際、ご参考になれば幸いです。
四天王寺 | |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11番18号 |
電話番号 | 06-6771-0066 |
営業時間 | 4月~9月:午前8時30分~午後4時30分(毎月21日は午前8時~午後5時)※ 10月~3月:午前8時30分~午後4時(毎月21日は午前8時~午後4時30分)※ ※六時堂は午後6時まで |
定休日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
アクセス | ■交通機関を利用 ・大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」下車、四天王寺まで230m、徒歩で約3分 ・JR線「天王寺駅」、大阪メトロ御堂筋線・谷町線「天王寺駅」、近鉄線「大阪阿部野橋駅」、阪堺上町線「天王寺駅前」下車、四天王寺まで700m、徒歩で約11分 ・大阪メトロ堺筋線、阪堺電軌阪堺線「恵美須町駅」下車、四天王寺まで1.1km、徒歩で約15分 ■自動車を利用 ・カーナビに四天王寺の電話番号「06-6771-0066」を入力、またはカーナビに四天王寺の住所「大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11番18号」を入力し検索 |
駐車場 | 駐車場なし、近隣のパーキングを利用 |