飛鳥時代の最高傑作!国宝の本尊菩薩半跏像が有名 中宮寺

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2016年9月24日(土)に奈良県生駒郡斑鳩町にある中宮寺(ちゅうぐうじ)にいってきました。
中宮寺の創建は1300年程前飛鳥時代で、尼寺です。
宗派は、法隆寺を総本山とする聖徳宗です。

中宮寺は飛鳥時代の最高傑作であり、国宝に指定されている本尊菩薩半跏像(如意輪観世音菩薩像)があるお寺として有名です。

この像の特徴は、古典的微笑(アルカイックスマイル)半跏の姿勢で左の足を垂れ、右の足を左膝の上に置き、右手を曲げて、その指先をほのかに頬に触れる優美な造形が特徴です。

特にアルカイックスマイルは、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ビンチ作のモナリザと並び、「世界の三つの微笑像」とも呼ばれています。

中宮寺は聖徳太子の母、穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后の御願によって、西の法隆寺と対照的な位置に創建されたお寺です。

南に塔、北に金堂が配置された四天王寺式配置の伽藍であったことが確認されています。
中宮寺は尼寺で、法隆寺は僧寺で初めから計画されたものと思われます。

その後、平安時代には衰退し、宝物の主なものは法隆寺に移され、菩薩半跏像のみ居ますといった状態になりました。

鎌倉時代に入って中興信如比丘尼の尽力により、天寿国曼荼羅を法隆寺法蔵内に発見して取り戻し、少し復興したもの、何度か火災にあいました。
その為、法隆寺東院の山内子院に避難し、寺観を整えたのが今の中宮寺となっています。

中宮寺所要時間ですが、ゆっくり参詣した場合で約30分かかりました。

中宮寺の見どころ

中宮寺見どころ

1.国宝に指定されている「本尊菩薩半跏像」

2.国宝で、日本最古の刺繍遺品として知られる「天寿国曼荼羅繍帳」

見どころとなっています。

中宮寺へのアクセス・駐車場

中宮寺へのアクセスは、

電車の場合JR法隆寺駅から法隆寺門前行きバス終点下車徒歩約8分で到着します。

車の場合法隆寺へ向かい、南大門前の駐車場に駐車するのがおすすめです。

南大門前の聖光堂本店の駐車場は、法隆寺に一番近くて一日500円ですのでとってもお得です!
南大門前にはお土産屋さんも並んでおり、おみやげを購入すると駐車料金が無料になるお店もありますので、おみやげを買う予定のある方はそちらもおすすめです。
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中宮寺参拝

中宮寺へは法隆寺南大門をくぐり、突き当りまで進み、右折して約200メートル直進します。
途中には出店もでていて散策するのが楽しかったです。
写真突き当りの建物の奥に中宮寺はあります。
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こちらが中宮寺入山受付になります。
御朱印を受け付けていましたので御朱印帳を預けて境内へと進みます。

拝観時間 ・10/1~3/20
9時~16時
(受付~15時45分)
・3/21~9/30
9時~16時30分
(受付~16時15分)
入山料 大人600円
中学生450円
小学生300円

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入山受付横には中宮寺のお土産ショップがありますので、参拝後は是非寄ってみてください。
美しい本尊菩薩半跏像のグッズがたくさんありました!
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参拝道は一本道で、道しるべもありましたので迷うことはありませんでした。
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参拝道に沿って歩くと左手に本堂が見えてきます。
こちらに国宝本尊菩薩半跏像がおられます。
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中宮寺本堂です。
現在の本堂は高松宮妃の発願で昭和43年(1968年)に建立した和風の現代建築で、吉田五十八が設計しました。
本堂のまわりには池があり、池の周りには黄金色のヤマブキが美しく咲いていました。
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本堂へと続く参道を歩き、階段で靴を脱いで本堂内部へと進みます。
本堂内部にはご本尊の国宝である、菩薩半跏像がおられます。
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国宝菩薩半跏像

国宝に指定されている本尊菩薩半跏像は、飛鳥彫刻の最高傑作です。
この像の特徴としては、古典的微笑(アルカイックスマイル)の典型として高く評価されており、「世界の三つの微笑像」の一つに数えられています。
実際に中宮寺本堂で間近で見ることができますが、その美しさに時間を忘れて見入ってしまいました。
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出典:http://blog.goo.ne.jp/u-air-yamaguti5/e/d6e2843ac2270217f737dd9bf3524dad

国宝 天寿国曼荼羅繍帳

こちらは国宝の複製品になりますが、本堂に展示されている天寿国曼荼羅繍帳です。
日本最古の刺繍遺品として知られています。

聖徳太子は48歳でお亡くなりになりますが、聖徳太子の妃である橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)がいたく嘆かれ、宮中の采女に命じて、太子が往生されている天寿国のありさまを刺繍せしめられたものになります。

鮮明な色彩を残しており
、七世紀の染色技術、服装、仏教信仰などを現代でも見ることができます。
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出典:http://johden.at.webry.info/201110/article_12.html

まとめ

尼寺である中宮寺を参拝してみて、境内にはヤマブキや四季折々の花木があり、女性の寺院の雰囲気があるお寺でした。

本堂では、「世界の三つの微笑像」の一つに数えられ、アルカイックスマイルが特徴の菩薩半跏像は息を飲むほどの美しさで時間を忘れて見入ってしまいました。

国宝のレプリカですが、天寿国曼荼羅繍帳は色鮮やかな染色が残っており、七世紀の人々を現代に感じることができました。

とても落ち着いたお寺で、菩薩半跏像を是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

場所
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2
電話番号 0745-75-2106
拝観料 大人 600円
中学生 450円
小人 300円
拝観時間 午前9時分から午後4時まで
※季節によって変動有、
詳しくはこちら
拝観日 無休
交通 ・JR法隆寺駅から法隆寺門前行きバス
終点下車徒歩8分
・近鉄筒井駅から王寺駅行きバス
「中宮寺前」下車徒歩5分

 

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