【京都府】足利尊氏が旗揚げした地として有名な篠村八幡宮!見どころや御朱印、アクセス・無料駐車場をご紹介

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2022年4月30日(土)に京都府亀岡市にある足利尊氏が旗揚げした地として有名篠村八幡宮しのむらはちまんぐうに行ってきました。足利尊氏はこの地で鎌倉幕府を打倒する為に挙兵しました。また戦国時代、本能寺の変の際には明智光秀が戦勝祈願したとも伝わります。

今回篠村八幡宮に参拝してきましたので見どころや御朱印、ご利益やアクセス、駐車場をわかりやすくご紹介したいと思います。

篠村八幡宮の概要

創建は鎌倉時代の延久3年(1071年)、源頼義が大阪府羽曳野市誉田にある誉田八幡宮から勧請したのが始まりと伝わります。御祭神は主祭神が誉田別命ほんだわけのみこと、合祀神に仲哀天皇ちゅうあいてんのう神功皇后じんぐうこうごうが祀られています。ご利益は勝利祈願・厄除・出世開運・所願成就です。

元弘3年(1333年)、足利高氏(尊氏)は鎌倉幕府打倒の旗揚げをこの地で行い、戦勝祈願の願文や鏑矢を奉納し戦勝祈願したと伝わります。高氏が戦勝祈願した様子は『梅松論』『太平記』『難太平記』に記され、現在も高氏の旗揚げの願文(京都府指定文化財)や御判御教書(寄進状)が現存し、境内には矢塚や旗立楊が残されています。

戦国時代、明智光秀の丹波侵攻の兵火を被り社伝・社域の多くを失いましたが、本能寺の変に向かう途上には戦勝祈願したと伝わります。

江戸時代の寛永年間(1624年~1643年)、亀山城主であった菅沼定芳により現在の本殿が改修され、その後亀山城主の直轄神社として庇護を受けました。

篠村八幡宮へのアクセス・駐車場

交通機関を利用

・JR線「馬堀駅」下車、篠村八幡宮まで1.4km、徒歩で約18分
・JR線「馬堀駅」下車、篠村八幡宮まで1.7km、タクシーで約5分

自動車を利用

・カーナビに篠村八幡宮の住所「京都府亀岡市篠町篠八幡裏4」を入力し検索

駐車場

篠村八幡宮には普通自動車が10台程度駐車可能な無料駐車場があります。無料駐車場は裏参道鳥居の近くの少しわかり辛い場所にあります。特に看板も出ておらず迷いますので事前の確認をお勧めします。駐車場は広くて混雑もないので駐車しやすいです。

篠村八幡宮の参拝と見どころ

篠村八幡宮の参拝開始

篠村八幡宮の表参道入口の石造鳥居を通って境内に進みます。鳥居にかかる扁額の八の字は八幡宮ですので鳩の形をしています。表参道を直進し左に曲がると手水舎があります。
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境内入り口にある手水舎で心身を清めて参拝へ進みます。手水舎の向かいには社務所があり御朱印やお守りを頂くことができます。
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足利高氏や明智光秀も戦勝祈願した拝殿・本殿

手水舎から社殿の方を見て正面に見えるのが拝殿です。拝殿の左側には「稲荷神社」「矢塚」「つぶら椎」があります。拝殿の向こうに見えるのが「本殿」になります。
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本殿には主祭神に誉田別命、合祀神に仲哀天皇、神功皇后が祀られています。ご利益は勝利祈願・厄除・出世開運・所願成就です。足利高氏や明智光秀もこの地で戦勝祈願したと思うと感慨深いものがあります。
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本殿の一間社流造、銅板葺の見事な建築物です。
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本殿を正面に右側には「足利高氏旗あげの地」と刻まれた石造の碑があります。
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足利高氏や多くの武将が鏑矢を奉納した「矢塚」

矢塚は『太平記』によると足利高氏が願文とともに一本の鏑矢を奉納し、弟の直義や、吉良・石塔・仁木・細川・今河・荒川・高・上杉以下の武将がそれに従い上矢を1本ずつ奉納したと伝わる場所です。矢塚の上には椎の木(現在は2代目、初代は昭和9年(1934年)の室戸台風で倒木)が植えられています。矢塚の石碑は江戸時代の元禄15年(1702年)に奉納されました。
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矢塚の近くには亀岡の名木「つぶら椎」も見ることができます。
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稲荷神社

矢塚の隣には創建は不詳ですが伏見稲荷大社より勧請され創建された稲荷神社が鎮座しており、五穀豊穣・商売繁盛のご利益でしられています。
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平安京を守護する為に創建された「乾疫神社」

「足利高氏旗あげの地」の石碑隣にある乾疫神社いぬいやくじんじゃです。平安時代の正暦5年(994年)頃と伝わり、平安京を悪疫や災難から守るために創建されました。平安京から北西方向に位置することから乾疫神社と呼ばれています。御祭神は建速須佐之男神たけはやすさのおのかみ大己貴神おおなむちのかみ少彦名神すくなひこなのかみで、厄除け・病気平癒・健康・家内安全のご利益で有名です。
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足利高氏が挙兵を知らせた「旗立楊」

乾疫神社から公園を通って奥に約50m進むと「旗立楊はたたてやなぎ」があります(駐車場の近くです)。『梅松論』の記載によると足利高氏が元弘3年(1333年)に挙兵したことを味方の武将に知らせる為「二引両」の家紋入りの旗を掲げたと伝わる楊です。楊の寿命は100年程度と言われ、現在の楊は高氏の時代から挿し木して6・7代を経て引き継がれてきたものです。
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御朱印

御朱印は境内の社務所で直書きで頂くことが可能で、初穂料は300円となっています。

おわりに

篠村八幡宮所要時間ですが、ゆっくり参拝した場合で約20分でした。
篠村八幡宮に参拝してみて、足利高氏や武将たちが鏑矢を奉納した矢塚や、足利高氏が味方に挙兵を知らせた旗立楊が残っており見ごたえがありました。また足利高氏や明智光秀が戦勝祈願した本殿参拝時には歴史上の偉人もかつてこの地にいたと思うと感慨深いものがありました。
見どころいっぱいの篠村八幡宮に是非一度参拝してみてはいかがでしょうか。

篠村八幡宮
住所 京都府亀岡市篠町篠八幡裏4
電話番号 0771-24-6395
営業時間 終日可能
定休日 年中無休
拝観料 無料
アクセス ■交通機関を利用
・JR線「馬堀駅」下車、篠村八幡宮まで1.4km、徒歩で約18分
・JR線「馬堀駅」下車、篠村八幡宮まで1.7km、タクシーで約5分
■自動車を利用
・カーナビに篠村八幡宮の住所「京都府亀岡市篠町篠八幡裏4」を入力し検索
駐車場 普通自動車が10台駐車可能な無料駐車場あり

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